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真岡駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
真岡駅
東口駅舎(2016年10月)
もおか*
Mōka
寺内 (3.8 km)
(1.6 km) 北真岡
地図
所在地 栃木県真岡市台町2474-1
北緯36度26分22.05秒 東経140度0分10.45秒 / 北緯36.4394583度 東経140.0029028度 / 36.4394583; 140.0029028 (真岡駅)座標: 北緯36度26分22.05秒 東経140度0分10.45秒 / 北緯36.4394583度 東経140.0029028度 / 36.4394583; 140.0029028 (真岡駅)
所属事業者 真岡鐵道
所属路線 真岡線
キロ程 16.4 km(下館起点)
電報略号 モオ
モウ(変更前)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
400人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1912年明治45年)4月1日[1]
備考 * 1988年に「もうか」からひらがな表記を変更[2]
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真岡駅(もおかえき)は、栃木県真岡市台町にある真岡鐵道真岡線である。

歴史

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1912年明治45年)4月1日に、下館 - 真岡間の官設鉄道真岡軽便線が開業し、真岡駅が開設された[1]。翌年1913年大正2年)7月11日に、真岡軽便線は真岡駅から七井駅まで延伸された[1]

開業時より貨物取扱も行う一般駅であったが[3]1982年昭和57年)11月1日に貨物の取り扱いを廃止して旅客駅となり[4]1984年(昭和59年)2月1日には荷物の扱いを廃止した[3]

1987年(昭和62年)4月1日に、日本国有鉄道(国鉄)が分割民営化され、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となった[2]。翌年1988年(昭和63年)4月11日に、JR東日本真岡線第三セクター真岡鐵道になった。同時に真岡駅は呼称を「もうか」から「もおか」に変更した[2]

1996年平成8年)3月22日に、転車台を設置した[2]。翌年1997年(平成9年)3月30日に、SLの形の新駅舎が完成し、供用開始された[2]。同年、関東の駅百選に選出された[5]。選定理由は「地域の核として期待される巨大な蒸気機関車の複合施設の駅」である。

真岡市では、2012年現在井頭公園で展示されていた9600形49671号機を駅東口に移設展示し、廃車車両も外観整備をした上で移動させ真岡駅全体をSLミュージアムとして新たな観光名所を計画[6]。2012年7月には、展示車両のひとつであるスハフ44 25が駅構内へ搬入[7]2013年(平成25年)4月28日に、SLキューロク館が開館した[8][9]

駅構造

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2面3線のホームに、下館方に切欠きホーム(旧貨物ホーム)1線を併設した地上駅である。駅舎は真岡駅子ども広場、真岡鐵道の本社、真岡駅前交番などが併設された複合施設となっている。

改札口を有し、出札窓口・自動券売機を備えるが、「SLもおか」以外の営業列車は車内で運賃収受するため、ここでの改札・集札は行わない。東口と西口を結ぶペデストリアンデッキ(東西自由通路・自転車対応)が設けられている。この自由通路は跨線橋とつながっており、改札を通らずに直接ホームに行くことができる。

構内にある車両基地は旧・国鉄時代、水戸機関区真岡支区(略号:水モウ)であり、1970年ごろにはキハ17が7両、キハ11が5両、キハ25が6両配属されていた。また、水戸機関区のDD13形(1969年2月まではC12形)が夜間駐泊していた[10]

切欠きホーム(元貨物ホーム)や構内の側線には、部品取り用車両や国鉄時代に真岡線で使用されていた機関車・気動車などが複数留置されている。

利用状況

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2019年度の一日平均乗車人員は400人である。真岡鐵道の駅では最も多い。 近年の一日平均乗車人員の推移は下記の通り。

乗車人員推移
年度 1日平均乗車人員
2007 620
2008 589
2009 515
2010 527
2011 499
2012 516
2013 504
2014 450
2015 491
2016 464
2017 442
2018 482
2019 400

SLキューロク館

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概要

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SLキューロク館は栃木県井頭公園にて展示されていた国鉄9600形蒸気機関車49671号が真岡駅に移設されるのを期に格納庫、展示線、売店などを整備し展示館として2013年4月28日に開館したものである。

9600形49671

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国鉄9600形蒸気機関車の472番目の製造車であり、北海道型切詰除煙版や右運転台といった特徴を持つ。ただし除煙板は現役時は付けられた記録はなく、井頭公園への保存時に取り付けられたとされている(キューロク館開館10周年を記念して2023年4月に現役時代の姿とするため除煙板を撤去し前端部に大型の手すりを取り付け[11]。当初は約半年の期間限定だったが好評のため当面延長とされた[12])。また、右運転台の理由として「青函連絡船有川桟橋が急な右カーブであり視認性向上のため」と館内の案内板にあるものの、有川桟橋は急な左カーブであり食い違いがある。

現在は圧縮空気にて自走可能であり、体験乗車が可能である。

その他展示車

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真岡駅まるごとミュージアム

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真岡駅まるごとミュージアム

真岡駅西口を入口とし、駅構内西側の側線群、SL格納庫、転車台、展示車に沿った歩道を開放して真岡まるごとミュージアムとしている。

保存車

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その他国鉄ヨ8000形貨車ヨ8016も展示されていたが、SLキューロク館に移設された。

駅周辺

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バス路線

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関東自動車宇都宮駅石橋駅方面)が東口に、真岡市コミュニティバスいちごバス)が東口・西口に、それぞれ乗り入れている。

かつては関西方面への夜行高速バスが乗り入れていた。

隣の駅

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真岡鐵道
真岡線
下り 6103列車(「SLもおか」運転日のみ)
久下田駅真岡駅
普通
寺内駅 - 真岡駅 - 北真岡駅

脚注

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  1. ^ a b c 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 18頁
  2. ^ a b c d e 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 19頁
  3. ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、467-468頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ “日本国有鉄道公示第143号”. 官報. (1982年10月30日) 
  5. ^ 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 15頁
  6. ^ 真岡駅全体をSLミュージアムに、構想が本格化(2012年2月22日時点のアーカイブ) - 読売新聞 2012年2月21日(2012年3月7日閲覧)
  7. ^ スハフ44 25が真岡駅構内に到着 - 『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース(交友社) 2012年7月11日(2012年9月23日閲覧)
  8. ^ 開館 SLキューロク館の紹介
  9. ^ SLキューロク館オープン 真岡駅にぎわう(2013年5月4日時点のアーカイブ) - 下野新聞 2013年4月28日(2013年5月1日閲覧)
  10. ^ 『シナリーストラクチャーガイド1』機芸出版社、1988年、80頁
  11. ^ SLキューロク館 開館 10 周年記念事業 真岡鐵道SLキューロク館公式
  12. ^ #SLキューロク館 からのお知らせです! 真岡を鐵道【公式】 2023年9月27日
  13. ^ a b 展示車両を紹介します。 真岡鐵道SLキューロク館公式サイト

参考文献

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  • 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 21号 関東鉄道・真岡鐵道・首都圏新都市鉄道・流鉄、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年8月7日。 

関連項目

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外部リンク

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