浅草岳
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浅草岳 | |
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只見尾根から 2008年10月上旬 | |
標高 | 1,585.5 m |
所在地 |
日本 新潟県魚沼市・ 福島県南会津郡只見町 |
位置 | 北緯37度20分36.9秒 東経139度14分00.8秒 / 北緯37.343583度 東経139.233556度座標: 北緯37度20分36.9秒 東経139度14分00.8秒 / 北緯37.343583度 東経139.233556度 |
山系 | 越後山脈 |
種類 | 成層火山 |
浅草岳の位置 | |
プロジェクト 山 |
浅草岳(あさくさだけ)は、越後山脈に位置し、新潟県魚沼市、福島県南会津郡只見町にまたがる第四紀火山である。標高1,585.5m。一等三角点「浅草岳」設置。越後三山只見国定公園に属する。要害山、蒲生岳、会津朝日岳とともに「只見四名山」と呼ばれる[1]。
概要
[編集]地質は玄武岩、安山岩からなる成層火山である。噴火活動時期がおよそ170万年前~150万年前と相当古いため、侵食が進み火口は確認されない。特に福島県側である南東面は、南西側に続く鬼ヶ面山とともに、雪崩による侵食によって典型的な雪食地形を形成しており、成層火山の円錐形の形状が認められる北側、北西側の斜面と非対称な山容となっている。衛星峰の鬼ヶ面山には巨大な岩壁がある。
江戸時代の文化年間に編纂された『新編会津風土記』には、「四時雪ヲ戴キ半山ハ草木地ニ蟠レリ、『ノコキリハ』ト云処アリ、峯尖鋸歯ノ如ク其勢恐ルヘシ、遠方ヨリ望メハ極テ奇観ナリ」と、山容が記されている。
浅草岳の北東斜面(只見ユネスコエコパークの北西地域)には沼ノ平(沼の平)があり、多くの湖沼と成熟したブナ林がみられる[2]。また、浅草岳のブナ林の林床にはユキツバキが多く見られる[1]。新潟県側の山麓には新潟県立浅草山麓エコ・ミュージアムや奥只見レクリェーション都市公園 浅草岳公園が整備されている。
登山ルート
[編集]福島県側(只見町)に2カ所、新潟県側(魚沼市)に3カ所の登山口がある[1]。
- 福島県側
- 只見沢登山口。国道252号田子倉休憩所近くに登山口がある[1]。登山口から只見尾根を経て山頂まで約4.7km。約3時間30分。田子倉休憩所脇にはかつてJR只見線の田子倉駅があったが2013年3月16日付で廃駅となった。ルート上の幽ノ倉沢の仮橋は毎年山開き前に設置される[1]。
- 入叶津登山口。国道289号の入叶津登山口から山頂まで約4時間50分。途中、平石山コースと沼ノ平コースに分岐し、その後合流するが、平成23年7月新潟・福島豪雨による災害により、沼ノ平コースは沼が決壊するなどしているため、現地ガイドの同行を必要とする[3]。沼ノ平分岐(沼ノ平からの合流地点)と山頂までの間にあった避難小屋は2010年(平成22年)シーズンに撤去された[1]。
- 新潟県側
- ネズモチ平登山口。登山口手前の駐車場から前岳を経て山頂まで約3時間10分。
- 桜曽根コース。ネズモチ平登山口から桜ゾネ広場、前岳を経て山頂まで約3時間10分。
- 六十里越登山口。国道252号六十里越トンネル出口の登山口から南岳、鬼ヶ面山、前岳を縦走して、山頂まで約5時間。
山頂からの眺望
[編集]北東に御神楽岳、北に矢筈岳、北西に守門岳、南に鬼ヶ面山、毛猛山、南東に会津朝日岳、丸山岳、会津駒ヶ岳が、南東眼下には田子倉湖が見渡せる。
写真
[編集]-
8月でも山頂直下に雪渓が残る
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一等三角点「浅草岳」。
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新潟県側は成層火山の円錐形の形状が認められる。
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鬼ヶ面山の岩壁。
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浅草岳からの田子倉湖
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鋭鋒の嘉平与ボッチ
脚注
[編集]- ^ a b c d e f “福島県只見町 登山&トレッキングBOOK”. 只見町観光まちづくり協会. 2023年10月21日閲覧。
- ^ “只見町 沼ノ平地域総合学術調査報告会”. 只見町. 2023年10月21日閲覧。
- ^ 浅草岳登山コースのご案内 - 只見町観光まちづくり協会 - ウェイバックマシン(2014年2月14日アーカイブ分)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 日本の火山 浅草岳 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
- ふくしま30座:浅草岳 - 福島県観光交流課 山からはじまる福島の旅 やまふく
- 浅草岳 - 魚沼市観光協会
- 浅草岳 - 只見町観光まちづくり協会