コンテンツにスキップ

兵庫ジュニアグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
兵庫ジュニアグランプリ
2016年優勝馬 ローズジュレップ
開催国 日本の旗 日本
主催者 兵庫県競馬組合
競馬場 園田競馬場
第1回施行日 1999年11月24日
2023年の情報
距離 ダート1400m
格付け JpnII / 国際LR
賞金 1着賞金3000万円
出走条件 サラブレッド2歳(指定交流)
出走資格も参照
負担重量 定量(55kg、牝馬54kg、南半球産3kg減)
出典 [1]
テンプレートを表示

兵庫ジュニアグランプリ(ひょうごジュニアグランプリ)は、兵庫県競馬組合園田競馬場ダート1400メートルで施行する地方競馬重賞競走(ダートグレード競走)である。格付けはJpnII。正式名称は「農林水産大臣賞典 兵庫ジュニアグランプリ」。

概要

[編集]

兵庫県競馬組合では、中央競馬および他地区との交流促進という全国的な流れから、それまでのアングロアラブ系競走馬に加え、1999年よりサラブレッド系競走馬を導入するようになり、その年デビューした2歳馬(当時は3歳馬)の全国交流戦として、兵庫県競馬初の統一ダートグレード競走として同年よりスタートした。このレースは年末の全日本2歳優駿や、兵庫県所属馬にとっては園田ジュニアカップに向けても重要なステップレースと位置づけられている。2007年に、JpnII競走に格上げされた。

例年10月中旬に施行される指定競走・重賞競走の上位馬に、本競走への優先出走権が与えられている。

2016年の第18回までに、地方所属馬の優勝は4回ある(2005年2009年2014年、2016年)。地元・兵庫は2着3回があるものの、まだ勝利していない。

現在は兵庫県競馬組合設立周年記念シリーズのメインレースとして開催されている。また、これまで笠松競馬場11月23日に施行されていた全日本サラブレッドカップがダートグレードの申請を取り下げたため、2005年から休日開催が可能となった。

2016年は、農林水産大臣賞がつかず「兵庫ジュニアグランプリ」の名称で施行された。

12回までの優勝馬のうち、4頭が障害競走を経験している(アドマイヤタッチ、ミスイロンデル、エースインザレース、タイセイブレーヴ)。

条件・賞金等(2023年)

[編集]
出走条件
サラブレッド系2歳。
  • 中央競馬所属馬の出走枠は5頭、地方他地区所属馬の出走枠は4頭[2]
  • ネクストスター園田の優勝馬に優先出走権がある[1]
負担重量
定量。牡馬・騸馬55kg、牝馬54kg(南半球産3kg減)[2]
賞金額
1着3000万円、2着1200万円、3着750万円、4着450万円、5着300万円[3]
副賞
農林水産大臣賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、(一社)日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、関西スポーツ5社賞、(一社)兵庫県馬主協会会長賞、兵庫県競馬組合管理者賞[3]

過去の賞金額

[編集]
回数 総額賞金
(万円)
1着賞金
(万円)
2着賞金
(万円)
3着賞金
(万円)
4着賞金
(万円)
5着賞金
(万円)
第1回(1999年) 5,100 3,000 1,050 540 300 210
第2回(2000年)
第3回(2001年)
第4回(2002年)
第5回(2003年) 4,250 2,500 875 450 250 175
第6回(2004年)
第7回(2005年) 3,740 2,200 770 396 220 154
第8回(2006年)
第9回(2007年) 4,080 2,400 840 432 240 168
第10回(2008年)
第11回(2009年) 3,740 2,200 704 396 264 176
第12回(2010年)
第13回(2011年) 3,300 550 264 176 110
第14回(2012年)
第15回(2013年)
第16回(2014年)
第17回(2015年)
第18回(2016年) 528 132
第19回(2017年)
第20回(2018年) 3,520 616 308 220 176
第21回(2019年) 4,000 2,500 700 350 250 200
第22回(2020年)
第23回(2021年) 5,700 3,000 1,200 750 450 300
第24回(2022年)

歴史

[編集]
  • 1999年 - サラブレッド系2歳の競走馬による中央競馬・全国地方競馬交流競走・定量の重賞競走兵庫ジュニアグランプリを創設し、園田競馬場・ダート1400メートルで施行。格付けは統一GIII。
  • 2007年 - 統一GIIに格上げ。ただし国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIIに変更。
  • 2016年 - 中央競馬所属馬の出走枠が1頭増えて5頭となる[4]
  • 2021年 - 2歳チャンピオンシリーズの対象競走に指定される(2022年まで)。
  • 2023年 - 未来優駿の対象競走に指定される。

歴代優勝馬

[編集]
回数 施行日 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1999年11月24日 アドマイヤタッチ 牡2 JRA 1:27.5 武豊 小野幸治 近藤利一
第2回 2000年11月22日 コスモリアライズ 牡2 JRA 1:29.1 田中勝春 稲葉隆一 岡田美佐子
第3回 2001年11月28日 ミスイロンデル 牝2 JRA 1:28.0 武豊 島崎宏 岩佐俊策
第4回 2002年11月27日 エースインザレース 牡2 JRA 1:28.5 武豊 鮫島一歩 平井宏承
第5回 2003年11月26日 タイセイブレーヴ 牡2 JRA 1:27.8 川島信二 安藤正敏 田中成奉
第6回 2004年11月24日 プライドキム 牡2 JRA 1:28.1 池添謙一 池添兼雄 深見富朗
第7回 2005年11月23日 モエレソーブラッズ 牡2 北海道 1:30.5 五十嵐冬樹 堂山芳則 中村和夫
第8回 2006年11月23日 トロピカルライト 牡2 JRA 1:28.0 福永祐一 二ノ宮敬宇 臼田浩義
第9回 2007年11月20日 ディアヤマト 牡2 JRA 1:28.7 柴山雄一 高橋裕 ディアレスト
第10回 2008年11月27日 スーニ 牡2 JRA 1:28.6 内田博幸 吉田直弘 吉田和美
第11回 2009年11月23日 ラブミーチャン 牝2 笠松 1:27.5 濱口楠彦 柳江仁 小林祥晃
第12回 2010年11月23日 リアライズノユメ 牝2 JRA 1:28.3 福永祐一 森秀行 (株)リアライズ
第13回 2011年11月23日 ゴーイングパワー 牡2 JRA 1:28.8 和田竜二 岩元市三 林進
第14回 2012年11月29日 ケイアイレオーネ 牡2 JRA 1:26.4 幸英明 西浦勝一 (株)啓愛義肢材料販売所
第15回 2013年11月28日 ニシケンモノノフ 牡2 JRA 1:28.0 福永祐一 領家政蔵 西森鶴
第16回 2014年11月26日 ジャジャウマナラシ 牡2 浦和 1:26.4 田中学 小久保智 上田江吏子
第17回 2015年11月25日 サウンドスカイ 牡2 JRA 1:28.6 戸崎圭太 佐藤正雄 増田雄一
第18回 2016年11月23日 ローズジュレップ 牡2 北海道 1:29.1 川原正一 田中淳司 (株)ノルマンディーサラブレッドレーシング
第19回 2017年11月21日 ハヤブサマカオー 牡2 JRA 1:27.8 C.ルメール 伊藤圭三 武田修
第20回 2018年11月28日 デルマルーヴル 牡2 JRA 1:28.6 C.ルメール 戸田博文 浅沼廣幸
第21回 2019年11月27日 テイエムサウスダン 牡2 JRA 1:28.0 M.デムーロ 飯田雄三 竹園正繼
第22回 2020年12月2日 デュアリスト 牡2 JRA 1:26.9 福永祐一 安田隆行 (有)サンデーレーシング
第23回 2021年11月25日 セキフウ 牡2 JRA 1:29.7 M.デムーロ 武幸四郎 中辻明
第24回 2022年11月24日 オマツリオトコ 牡2 JRA 1:29.0 横山武史 伊藤圭三 是枝浩平
第25回 2023年11月22日 イーグルノワール 牡2 JRA 1:29.4 松山弘平 音無秀孝 (有)社台レースホース

各回競走結果の出典

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b 園田競馬・姫路競馬番組要綱”. 園田・姫路競馬場. 2023年11月20日閲覧。
  2. ^ a b 【更新】第25回兵庫ジュニアグランプリ競走出走予定馬 ”. 園田・姫路競馬場 (2023年11月15日). 2023年11月20日閲覧。
  3. ^ a b 園田競馬出走馬一覧表 令和5年度兵庫県競馬組合営第19回園田競馬第1日11月22日(水)” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2023年11月20日閲覧。
  4. ^ “地方競馬の交流重賞で中央馬の出走枠が拡大”. サンケイスポーツ. (2015年12月6日). http://race.sanspo.com/keiba/news/20151206/etc15120609270001-n1.html 2016年11月21日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]