イソギンチャク分類研究者のエッセイ
2024/12/05 17:15
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
イソギンチャクの研究者が書いた本と聞いて、イソギンチャクに興味があって、やわらかめな研究書のイメージで読み始めると、失敗したと思うかも知れない。
著者がイソギンチャクの研究を始めて研究者としての地位を得るまで手記(エッセイ)だと思って読んだ方がいいだろう。
そもそも表紙からして度肝を抜く。かなりキャラの強い人のようだ。
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SNSでは「Dr. クラゲさん」として活躍する著者の、イソギンチャク研究記。分類家は楽しい本が書けないと務まらないのかと思うほどの面白さで、しかも生物を分類することの醍醐味と重要性とがよく伝わってくる。この本を読んで研究者の道を選ぶ若者が増えれば─それが当人にとって幸か不幸かはわからないけれど(笑)─、そして国がこの分野にもっと予算をつけてくれれば─これは明らかに幸の方が多いと思うのだが─、良いのになと思う。そしてやっぱり一流の研究者は一流のオタクなのだと実感(褒め言葉)。あ、もちろんイソギンチャクの魅力もたっぷりですよ。
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内容は面白いのだが、どうにも著者自身が作りあげた「コウ受け止めてもらいたい“キャラ”としての自身」のようなものを前面にグイグイ出してくるのでそうしたくなくとも白けてしまう。優秀であったり頑張ったりしたのがいくら事実でも。(例えば「普通の平均的収入の平凡な一般家庭出」みたく言ってるが、そもそもアノ私立中高な時点で裕福なんだよなぁ)メインと関係無いのだから逐一言わずともよいのに、とあまりに重なるから思ってしまう。無意識の癖、もしくはそれが面白さと思ってるのかなぁ。研究内容で充分面白いのに。
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イソギンチャクの分類学の研究で若くして数々の成果を上げている著者が、自らの研究の歩みを面白おかしく語っている。
著者の自己顕示欲丸出しの破天荒なキャラクターがいっそ清々しく感じ、研究への熱量もびんびん伝わってきた。これまでいろいろ若手研究者が著者の類書はどれも面白く読んできたが、その中でも出色の面白さだった。
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まったく合わなかった。著者の先生はさぞかし優秀なのだろうが…。尊大なキャラクターを演じているのか?読んでいる側としてははっきりいって不愉快で滑っている。
研究者の研究過程の本をそれなりに読んでいる方だが、こんなに合わない本は初めてだ。研究の内容にたどり着くまでに挫折してしまった。
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面白おかしく書いているけれど、この著者は間違いなくすごく頭が良いし努力家。クセの強そうなキャラで、文体も独特。私はこのノリは嫌いではない。研究対象への愛と情熱に溢れていて好感が持てる。規格外の若手研究者の今後の活躍にも期待したい。