余骨置場

肋骨凹介のほむぺ

漫画一覧

肋骨凹介が描いた漫画の一覧

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博士七段
2度目の読み切り(少年ジャンプ+掲載 2024/1/27)


概食産業
初の読み切り(少年ジャンプ+掲載 2022/8/30)

・宙に参る
商業デビュー作 (トーチweb連載 2018/09~)

・宝田農園
初めて描いたヤツ (週刊少年ワロス連載 2007/04~)

・警官二蔵
その途中に描いたヤツ (週刊少年ワロス連載 2007/06~)

・派遣の谷
急に描きたくなったヤツ (週刊少年ワロス完結 2007/08~2008/09)

・派遣と谷
上のヤツの続きのヤツ (週刊少年ワロス完結 2008/09~2011/05)

・派遣は谷
上の上のヤツの続きのヤツの続きのヤツ (週刊少年ワロス連載 2011/05~)

・自由ダム
自然淘汰を繰り返したヤツ (新都社 コミックニート連載 2008/01~)

・知らないタイプの人
ツイッター上で描いてた1コマ漫画(完結 2014/10~2016/12)

・tumblr
ツイッターとかの4コマとか単発漫画置き場(2014/10頃のものから)

・BOOTH
過去同人誌置き場(DL版)

・COMIC ZIN
過去同人誌置き場(通販版)

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宙に参る40話

宙に参るの40話が大分前に更新されました。

to-ti.in

更新時にこのブログのこと忘れてたのと、その後ちょっと忙しかったので遅くなりました。

以下制作雑記です。

 

・5巻について

40話ということで8の倍数溜まったので5巻が出ます。一部通販サイト等では予約も始まっています。5月29日発売予定です。

www.hanmoto.com

とはいえ今回も書店特典とかあるかもしれないので適宜様子を見ながらGETしてもらえればと思います。あと特典とは別の何某を企画中です。5巻発売の前後にトーチwebとか下名のアカウントをチェックして頂ければと思います。

短いですがこのへんで✋。

宙に参る39話

宙に参るの39話が更新されました。

to-ti.in

以下制作雑記です。

 

コミティアについて

 大分前の話になってしまいましたが11/17に開催されましたコミティア150に参加してきました。調べてみたらコミティア125(2018年夏)以来だったようです。空きすぎ。前々から一回出ときたいな~という気持ちがありキリのいい回なので規模も大きいみたいなので参加してみることにしたのです。

 久々に行って思ったのは「宙に参る見てますよ!」と言ってくれる人が多かった事です。前回参加がちょうど連載開始前で、そのまま新刊(商業)を書き溜めていた形になります。サイン会の時にも思いましたが直接言ってもらえると嬉しいものです。ただコミティア会場は売る方も買う方もテンションが上がって6割くらい何言ってるか判らないので「今の人なにか凄く大事な事を言ってた気がするな… 笑ってたからいいか…」というのが2,3件ありました。

 コミティアで頒布した新刊は以下リンクからどうぞ。近いうちに有料販売を終了し無料配信に以降します。

hekosuke.booth.pm

宙に参る38話とコミティア等々

宙に参るの38話が更新されました。

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以下制作雑記です。

・健康とコミティアについて3

 何故か健康とコミティアについてのトピックが尽きないのでその3。前回人間ドッグを受診し速報値では特に問題は無かったとお知らせしましたが、詳細結果が届きました。結果としてピロリ菌抗体検査が陽性でした。ピロリ菌は胃にいる凄い泳ぐ菌で胃炎等々の原因になったりするようです、自覚は全然なかったですが。今は殺菌薬を1週間飲み終えたので多分もういないハズです。本件にあたり始めて胃カメラ、ひいては麻酔を受けたのですが意識を失う瞬間が全然判らなかったのであっという間に終わりました。終わった後も朦朧としており気が付いたら最寄りのラーメン屋で大盛を食べましたが、診察後に貰った説明資料を見てみたらある程度落ち着くまで急な飲食は控えた方がよかったようです。要約すると無事健康です。

 続いてコミティアです。原稿は何とかなりそうなのでちょい出ししておくと博士七段の余ったネタを描いています。スペースは「へ54a」です。当日無事お会いできますよう体調にはお気をつけください。

 

博士と助手

 

宙に参る 37話

宙に参るの37話が更新されました。

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以下制作雑記です。

 

・健康とコミティアについて2

前回このページで「エアコンでちょっと体調を崩した」的な話をした後でナンですが、健康診断(人間ドッグ)に行ってきました。漫画家は個人事業主なので自発的に行かないとだれも健康を保証してくれないのです。ただ健康保険組合からなんぼか補助を受けられますヤッター。専業漫画家になって以来初めての検診でしたがとりあえず速報値で異常はありませんでした。追々詳細結果が届くのでまたご報告するかもしれません(なんも言わなかったら何も無かったと思ってください)。あと身長が伸びていました。私は人と久しぶりに会う度に「そんなにデカかったっけ?」と言われるので『存在感が無さ過ぎてと実際のサイズが見合ってないのでは?』と思っていましたが実際大きくなっていたようです。

 

コミティアの原稿も進捗中です。かれこれ11冊目の同人誌のようです(ペーパーなど製本していないモノを除く)。

同人誌の目次のカットに冊数を示す習慣があった気がしたが読み返すとそんなに徹底してなかった

宙に参る 36話

宙に参るの36話が更新されました。

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以下制作雑記です。

 

・健康とコミティアについて
 私はわりかし健康に暮らしてきた自負があるのですがこの8月はショボショボして過ごしていました。別に病気とかではないのですがエアコン環境に居すぎたせいか腹を下していました。「体が冷えるとよくないぜ!」と「エアコンをつけないと死ぬぜ!」に板挟みになったわけです。それに最初は気づかず「運動が足りないのでは?」と4か月程停滞していた筋トレを再開したりしましたが、ハラマキをしたら元気になりました。皆さんも内臓を大事に。

 あと11月17日開催予定のCOMITIA150に申し込みました。一応説明しておくとCOMITIAコミティア)は一次創作を主とした同人誌等を扱うイベントです。以前はよく出てたんですが「宙に参る」連載以後は多分、初です。何で今?というと150回目の開催で少し規模も大きい?ので?色んな人に会えるかもな~という魂胆です。席が貰えるか抽選になるかもしれませんが行けたら何かしら作れればと思います。

コミティアの参加申し込み書に添付するカット、同人誌の内容とは関係なくても良い(関係あった方が良い場合が多い

宙に参る 35話

宙に参るの35話が更新されました。

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以下制作雑記です。

・コマ数の話
 最近私の漫画はページ当たりのコマ数が増えていると思います。今回の35話で言うと8コマのページがいくつかあります。ベーシックなコマ割りというのは作風によっても違いますが、まあ大体ページあたり6コマ位で、これは1頁を横に3段、それをさらに縦に2分割したような形が多いんじゃないでしょうか。そこから2コマがくっついて1頁5コマになったりするわけです。

 つまり1コマ平均ページの1/6を占めるスペースがある訳ですが、私の絵柄の場合ちょっとそのスペースを持て余す場合があるなぁと最近思っています。キャラクターが動いたり、複数人の位置関係を示したりするコマは1/6では狭いくらいですが、キャラ単体の顔だけとかごく短い台詞だけのコマだとちょっと広い。無論、コマによって動いたり動かなかったりするわけですから1ページのコマの中で動静を織り交ぜて丁度収まる感じにすればいいのですが、展開によっては動きの少ないコマが多くなる場合があります。例えば動きのない会話シーンとかです。

 漫画を描く手順としてネーム(ラフにコマを割った設計図)がありますが私はその前に下図のような「ネームのドラフト」に当たるものを1頁にギュッとして描いています。

35話ネームのドラフト、何にも描いてない部分は後で描きながら考える

これをやるのは1頁づつやるよりも前後のページの様子が判ったり、必要以上に細かく描くのを避けるためです。ただ、割と細かい作業になる都合、コマを大きく割りがちでした。大きいコマがある頁はいいのですが前述のような動きの少ない頁だと手癖で6コマに割って「スペースが多い!」となったりします。そういうわけで最近意図的にそういうシーンは細かめに割っています。35話でいうと8頁からの暮石とアディの会話はドラフトで見るとかなりカツカツです。これが実際原稿になってどうなるかなというのは出たとこ勝負な部分もありますが、やってる内にまた気づきや慣れが出てくるのではないかと思います。

アナログ苦手サイン会の話

 去る2024年6月1日に、拙作宙に参る4巻発売を記念してサイン会を開催していただきました。先に結論を述べますとサイン会は無事に終わり、大変楽しく有意義なものでした。本記事では、その経緯とか準備とか当日の様子を書こうと思います。というのも普段アナログ絵を描かない私が「サイン会ってどうやるの?」と思ったもののあんまりサイン会について書いてる記事が見つからなかったので、己の覚書含めこれからサイン会をやる人の参考になればと思う次第です。

 

・事の起こり

 4巻発売の2ヶ月ほど前、リイド社担当編集氏より「サイン会しませんか?」という連絡がありました。今回のサイン会は青山ブックセンター本店という書店さんが主催されており、それを取り次いでいただいた形です(担当氏が打診してくれたのか書店さんが企画してくださったのかは不明)。

 この話を頂いた時、4巻の販促について「ガンガンやりましょうぜ!!」というテンションだった一方で懸案が一つありました。というのも日頃デジタルでしか絵を描かない私はアナログ絵に大分苦手意識があったのです。まして人前で一発書きのサイン会などは最もおっかない。とはいえ4巻を売らねばモードの私は以前「なんかあるなら東京でも呼んでくださいよ!(ガハハ)」くらいの事をいってた気がするので「やりましょう」と返事をしました。

 

・準備期間

 サイン会の開催が決定してまずサインの練習に取り掛かりました。デジタルで絵を描く事の特徴に「いくらでもやり直しが出来る」という点があります。ボタン二つ(ctrl + Z)で直前に描いた線を綺麗さっぱり消すことができ何度でもトライ出来るため自嘲気味に「線ガチャ」などと言ったりもします。このデジタル環境で絵を描いていると、やはりアナログ一発勝負のブシドーブレードマン達に比べると線の精度は落ちると思います。精度の低い線に精度の低い線を繋げざるを得ないのでズレがズレを呼び「思ってたんと違う〜」という声が頭の中で漸化式的に増加しこだまし続けるハメになります。要はアナログで線を引くのはデジタルと全然違うのでその練習をせにゃならん、という事です。

依頼のメールを見ながら最初に描いたソラたち
これでサイン会を引き受けたのを勇気と言ってはいけない気がする

 練習は日々数をこなしていくとして、次にどういう図柄にするか、という問題があります。要件としては「満足度があり」「描きやすく」「時間内に描ける」図柄である必要があります。

「満足度があり」…サイン会は態々足を運んで頂くのは勿論のこと、書籍発売の二週間後に開催が決まっており、本の受け渡しはサイン会当日となるためそれまで読者の方を待たせており、そのコストに見合う絵で返す必要がありました。余所様のサインイラストを調べてみるとキャラ単体の絵が多いのですが、私は割合淡白な絵柄のためソラと宙二郎の2人を描くことで許してもらう事にしました。

「描きやすく」…先述の通りアナログに不安があるためなるべく描きやすい図柄が必要でした。例えば正面顔というのは目を二つ書く必要があります。二つ描くという事はミスするリスクが2倍、むしろ二つの目の位置関係も考慮する必要がありますから2倍以上危険な図柄です。そういう訳で自ずとソラは横顔になりました。一方で宙二郎は目を二つ描くと言っても元のリスクが限りなく低い単純な造形なので倍になっても知れており、むしろコンセントを二重四角で囲うだけで済むため正面顔となりました。よくできた子やで。

「時間内に描ける」…サイン会は書店さんのスペースをお借りするので当然時間が決まっており、その間にお越し頂いた方にサインを描き切る必要があります。今回は大体ひとり頭2分くらいで、入れ替わりや購入者の方の名前を書く時間といった諸々を含めると1分30秒前後で絵を仕上げる必要があるかな、と見積りました。

 これらを加味して最終的にこういう図になりました。

最終的な図柄、名前は楷書(下手)

 この図を毎朝6回描いて、時間を測ります。6回×1分30秒/回=9分以内にかければまぁまぁなスピードです。最終的には7分半~8分半くらいとやや早めに落ち着きましたが、本番では多少手間取っていたのか大体時間ピッタリくらいになりました。

 画材については無印良品の水性サインペンを使いました。サインペンについては溶剤が水性か油性か、着色料が顔料か染料かの組み合わせでザックリ4種あるようなのですがコレは水性顔料インクです。溶剤・着色料で色々特性があるようですが、顔料は退色し辛く丈夫であるとのことと、書き味がよく裏写りもないのでコレにしました。またサインペンのフェルト芯は描いてると徐々に潰れて線が太くなってきます。この商品は最初期が細くてある程度描くと一定の太さに落ち着くのでサイン会の3日前くらいの練習から新品のペンに新調してベストな状態で本番に臨めるように調整しました。

 もう一点準備したものがあります。普通書籍のサインは表2(カバーを外した本の本体の一番最初の面が表1、表1の紙の裏面が表2)に描くようなのですが、宙に参るは表2にも絵が入っており、また他の部分も諸々の理由で書籍本体にサインに適した所が無かったのです。と言う訳でカバー裏にサインをすることになったのですがカバーの折り返しの部分が手に当たって結構ジャマです。

 そこでクリアファイルと鉄板と板マグネットを用意します。

左からクリアファイル、鉄板、板マグネット

これでカバーをこうやって押さえると描きやすいです。

1巻の献本に試し書きした物

板マグネットを使うと厚みがないので手の邪魔になりません。鉄板はクリアファイルで挟むようにしているのですが、本に鉄板が直で触れて痛むのを防ぐのと、鉄板の段差を少しなだらかにできます。

こういった諸々の準備を2か月程進めていきました。

 

・当日

準備した諸々を持って会場へ向かいます。会場での布陣は下図のような感じです。

サイン会布陣、会場や出版社により異なる場合があります

 端的に言うとファンの方がどんどん来て出版社の担当・営業交えて褒めまくられながら絵を描き続ける、という状態です。サインには購入していただいた方の名前を書くので私は「〇〇さんですね、よろしくおねがいします」と一言挨拶した後は基本的に言葉を切り出す事は無く担当氏と営業氏にトークは任せていました。脳のリソースが絵に持ってかれているので頭上で飛び交う三者の会話に言えそうなことがあったら言うくらいがギリでした。
 練習通りできたか?というと先述の通り時間は結果的にぴったりでしたが、序盤は緊張してしまい少し絵が荒れてしまっていたかもしれません。練習ではコピー用紙に書いていましたが、本番はカバー裏のややツルツルした紙に描くのも勝手が違った部分があるかもしれません。今回50名分のサインを描かせて頂きましたが、意外と体力的には疲れた感じはそこまでしなかったものの、前述の通り情報を色々入れながら絵を描いているので脳はグルグルしている状態でした。
 とはいえ最初に書いた通り、このサイン会は非常に楽しかったです。以前はコミティアなどで読者の方と会う事もありましたが、連載が始まってからは参加できていなかったので、少し懐かしい気持ちになりました。開催頂いた青山ブックセンター様、リイド社様、お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。

・総評

アナログが苦手でも準備すればなんとかなるぜ。