「市場のバグ」を見つける
お金持ちになる方法について考え始めたのは30代半ばで、勤めていた出版社を辞めようと思ったのがきっかけです。その少し前に、海外投資の本をつくった縁で何人かの若い成功者と知り合いました。そんな彼らには、いくつかの共通項がありました。
シカゴの先物市場でエネルギーや農産物などの取引をして財を成した投資家は、中学生の頃に相場に興味を持ち、伝説の相場師に弟子入りして教えを請うたそうです。
神戸に住むあるお金持ちからは、高校生の時に海外送金に興味を持ち、試行錯誤しながらそのやり方を調べて、海外の銀行や証券会社に独力で口座を開いた話を聞きました。
彼らはある種のハッカーです。ゲームに攻略法があるように、市場のバグを誰よりも先に探しあてれば大きな利益が得られる。それは一種の天才で、真似するのは難しいのですが、普遍的なセオリーもあります。