ルイス・ハミルトン F1オーストラリアGP決勝「深い淵に落ちたような気分」
ルイス・ハミルトンは、2025年F1 オーストラリアGPで10位という低順位に終わったにもかかわらず、難しいコンディションの中でフェラーリをコース上にとどめておくことができたことを喜んだ。

混乱したレースで、ルイス・ハミルトンはフェラーリがウェットコンディションで誤った判断を下したことにより、わずか1ポイントを獲得した。

ルイス・ハミルトンは土曜日に、自身のSF-25カーのウェットセッティングを知らないと述べた。そして、グランプリの大半をアレックス・アルボンのウィリアムズの後ろで走り、新しいレースエンジニアのリカルド・アダミに「自分のやり方に任せてくれ」と告げた。

フェルナンド・アロンソがアストンマーティンのマシンでクラッシュしてしまったため、セーフティカーが導入され、雨が弱まったことでドライタイヤに履き替えるドライバーがほとんどだった。

まもなくサーキットに激しい雨が降り注いだが、フェラーリは両マシンをコース上での走行を継続させることを選択。ハミルトンはレースリーダーの座を継承し、他の有力ドライバーたちはインターミディエイトタイヤに履き替えてピットに戻った。

これは誤った判断だったことが判明した。ハミルトンは、セーフティカー導入中にウェットタイヤに交換したことで順位を落とした。
それ以上順位を上げることはできず、チームメイトのシャルル・ルクレールに追い抜かれるとともに、13コーナーでコースオフしたことで2位の座を失ったマクラーレンのオスカー・ピアストリにも追い抜かれた。

しかし、40歳のハミルトンはフェラーリでのデビュー戦を振り返り、無傷でレースを終えることができたことに満足している。

「ええ、間違いなく今日は大きなクラッシュコースだった」とハミルトンはメディアに語った。

「ウォールにぶつからずに済んで本当に感謝している」

「なんとか切り抜け、少なくとも一度はポイントを獲得できたことに感謝している」

「今日はコースアウトもスピンもしなかった。ペース不足は明らかだけど、今週末に僕たちが引き出せた以上のパフォーマンスがマシンにはあると信じている。レースではさらにパフォーマンスが低下していた」

「でも、それは単にセッティングの問題だと思う」

ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリルイス・ハミルトンは、来週にはフェラーリマシンに「いくつかの変更」を加える予定であり、セットアップにもいくつかの修正を加えると語った。

ハミルトン:「今日は深い、深い淵に落ちたような気分だった」
7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンにとって、新しいマシンに慣れるのは常に難しい挑戦となる。それに加えてアルバート・パーク周辺の不安定なウェザーコンディションも重なり、ハミルトンはレースを完走できただけでもありがたいと感じていた。

しかし、元メルセデスドライバーのハミルトンは、その後、自分の快適ゾーンから外れていることにまだ苦労していると認めた。

「うまくいくときもあれば、今日は深い深い淵に落ちたような気分だった」ととハミルトンは語った。

「すべてが新しい。雨の中で初めてこのマシンを運転したときから、このマシンは私が過去に経験したものとはまったく異なる挙動を示した」

「パワーユニット、ステアリング機能、その他にも様々なことが自分に投げかけられ、それらすべてを同時にこなそうとしている」

ハミルトンはまた、ピットウォールからの指示について語り、それがフェラーリドライバーにとってスクーデリアでの初レースで好成績を収めるチャンスを逃す結果となった。

「残念ながら、結局は短い時間だけだと告げられたので『もう少し我慢しよう』と思った。トラックの他の部分は乾いていたので、『できるだけコース上での走行を続けよう』と思った」とハミルトンは語った。

「彼らはそれ以上は来ないと言ったが、突然、さらに多くが来た」

「だから、最後の最後に少し情報が足りなかっただけだと思う。でも、今日は残念ながら、それにはまったく自信が持てなかった」

「来週はマシンのセットアップを少し変えるつもりだ」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ / F1オーストラリアGP