仕掛人・藤枝梅安2のレビュー・感想・評価
全130件中、1~20件目を表示
過去の因縁を斬る第2部、ダークヒーローの物語は続く
前作から待つこと2か月。第1部が面白かったので心配はしていなかったが、場所と面子を変えてまた違う緊張感が味わえた2時間だった。
エピソード自体は1部とほとんど繋がっていないので、細かいことを気にしなければ2部だけ見ても楽しめるのではないだろうか。
クライマックスは2度やってくる。彦次郎の因縁の相手井坂惣市への仕掛、そして梅安を恨む井上半十郎との対決。
椎名桔平の無造作ロングヘアは違和感が絶妙でちょっと笑ってしまったが、井坂とその仲間達の狼藉は恐怖の一言。双子の兄が起りになってしまうのも仕方ない。お金と女は借りるから、はいこれ手形ね(血糊べったり)……いやいや。
彦次郎が勘違いした峰山の素性をうまいこと手を回して確認し、井坂の件を自分の仕掛けとして引き受ける梅安の冷静さと懐の大きさ、彦次郎へのバディ愛に改めて惚れた。
梅安の殺しのやり方はあんな感じなので、チャンチャンバラバラの目まぐるしいアクションは少ないが、その分仕掛直前の緊張感で魅せる。また、彦次郎と二人でぴったり息のあった仕掛をする場面は見ていて気持ちいい。
静かな闘いの場面の合間に語られる、それぞれの悲しい過去。人を救いつつ、人を殺めるという矛盾を孕んだダークヒーロー・梅安の、苦い過去を消化しきれないまま生きる姿は、時代を超えて人間臭さを感じさせる。回想シーンの梅安と彦次郎の若作り感はご愛嬌。
それにしても、梅安と彦次郎の旅姿はかっこいい。顎が隠れるほど首回りをおおって、がっしりとした長身で道中合羽の裾をなびかせるさまが特によい。
前作同様ほぼ隙のない配役の本作だが、個人的には石橋蓮司と高畑淳子を推したい。
石橋蓮司……いいですね。仕掛における扇の要、業界の掟の守護者の貫禄とアングラ感、得体の知れなさ、そういったものを全て体現していて。半十郎と対峙するシーンの気迫がたまらない。
高畑淳子のコメディリリーフ的な役におけるバランス感覚は完璧。ひとりだけ異質のテンションなのに、作品のトーンから悪い意味で浮くようなことがない。出てくるなり、瞬時にほっとさせる空気感を作り、短時間ですっと去る。これがぜんざいに添えられた塩昆布のように、作品のシリアスな雰囲気を引き立てている。
ところで、なんと言ってもエンドロールの後の映像。前回は「侍・椎名桔平?わかんなかったんだけど……」からのおまけ映像でびっくりしたのだが、また同じ仕掛けに引っかかってしまった。「長谷川平蔵・松本幸四郎?でも2部で終わりだからもうおまけはないだろ……」いや、あるんかい。
これは、3部もやるってこと?と思ったら、鬼平犯科帳なんですね。楽しみにしてます。
今回のMVPは篠原ゆき子で。
前作が江戸編なら、こちらは京都編。今回も街を俯瞰で見せる絵が効いている。別に特別な演出ではないが、ちゃんと地理を感じさせてくれるのがいい。
原作のエピソードをいくつか織り交ぜるのは今回も同じだが、彦次郎がメインの話が入ったこともあって、こっちのほうが詰め込んだ感はある。一本の映画としてのまとまりには欠けるが、よくいえば盛りだくさん。ゲスト扱いのキャラもみんな良く、おるい役の篠原ゆき子が、前作の天海祐希に続いて梅安のミソジニーに影響するファムファタルを思わぬ角度から演じていて、ステレオタイプに収まらない佇まいや表情が素晴らしい。
椎名桔平は正反対の兄弟役を一人二役で。極悪非道な弟よりも、一件真人間風だがろくでもない小物感を醸している兄の演技が印象的。
役の大小に限らず、役者ひとりひとりが腕を振るう余地があるシリーズだと思うので、一作目の時も書いたことだがずっと続けてほしいし、このクオリティを保つことは時代劇の延命にもつながるのではないかしら。
部屋の明るさと食事
ジョーカーと比べてしまった
二部作の後編です
梅安と彦次郎の殺し屋として、人としての信頼関係がなんともドキドキさせられます
また、必殺シリーズなので、バディのどちらかが死んだりしないかというヒヤヒヤ感もあり、退屈しません
そして、2人が仕掛人になった理由がわかります
起こってしまった事はしかたないけれど、殺し屋になるかどうかはたまたまなんでしょう
このあたりは
ジョーカーとは違うように思います
殺し屋にならない人生も有り得るんだろうなあと思ってしまう
そして、彼らがどういう思いで生きているのか、どういう思いで殺しやを続けているのかが、なんとなく日本人的に納得してしまいます
ジョーカーという映画は、なぜジョーカーが犯罪者になったかを、言い訳がましいくらい突き詰めていきます
アメリカという国は
サイコパスであっても、人権が優先され、上手く管理すれば犯罪者にならない人生がおくれると考えます
なので、サイコパスであっても、社会生活を送っている国です
なので、ああいう映画になってしまう
日本でも
心理分析の問題はまだまだアバウトだから
法律で裁く場合、たいていゆるくなってしまう
心神喪失とかね
疑わしきは罰せずだから
このあたり、問題があると思うんだけど
という事は置いといて
日本映画とハリウッドの表現を比べてみるのも面白い
寝返った浪人のシーンはいらなかった
あとで、それなりのカラミがあると思ったら、何にもないんだもの
それから、浪人集団にこき使われていた男の子
いちおう役目をもらっていたけど、あれも無くてもいい
大人の事情での出演なんだろうね
佐藤浩市の恐ろしい顔が印象に残りました
久々に存在感がありましたね
菅野美穂は独特の空気感を出していましたが、やはりあの役は無理がある
彦次郎の奥さん
悲惨でしたねえ
なんと、”西の魔女が死んだ”のヒロインの女の子でした
こういう役で再会するのはちょっと・・・でしたが、がんばってるんですね
一人二役の椎名桔平が双子の侍と浪人を上手く 演じ分けていたと思う。 弟は凄みのある悪党で見ていてぞっとした。
動画配信で映画「仕掛人・藤枝梅安2」を見た。
2023年製作/119分/G/日本
配給:イオンエンターテイメント
劇場公開日:2023年4月7日
豊川悦司(藤枝梅安)
片岡愛之助(彦次郎)
菅野美穂(おもん)
椎名桔平(井坂惣市/峯山又十郎)
佐藤浩市(井上半十郎)
梅安が彦次郎と京に向かう道中、
すれ違った男の顔を見て彦次郎は憎しみを露にした。
その男は彦次郎の妻と子を死に追いやった、
彦次郎にとっては絶対に許せない仇だった。
梅安は、侍の井上半十郎とすれ違う。
井上と梅安にもまた確執があった。
一人二役の椎名桔平が双子の侍と浪人を上手く
演じ分けていたと思う。
弟は凄みのある悪党で見ていてぞっとした。
終劇後の長いクレジットの後にまだ映像がある。
続編がまたあるなら見てみたいシリーズだ。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
本格の時代劇を心から堪能できます
良いシリーズだと思う‼︎
とても面白い。
前作はあくまでも大人のためのシリーズとして作ったのだけど、若い子たちや腐女子にも受ける要素があるぞ!
と思ったのだけど、
今作を観てこれはもしかして、
最初から若い子からお年寄りまで観れるものとして
作ってるのでは?と、何故もっと流行ってないのだろうと
不思議に思いました。
最初の椎名桔平さんと佐藤浩一さんの登場シーンなんて
ビジュアルからして完璧だったと思う。
そこからの椎名桔平さんの殺陣シーン。
オープニングは完璧と思いました。
素晴らしいと思うのは、仕掛けのシーン。
ハリウッドのアクションに慣れすぎたのか、
長いアクション悪く言えばダラダラしたアクションを
来るぞ来るぞと思ってしまうのだけど、
今までのフリをスパっと断ち切るような
あっけない仕掛けシーンは
驚きと斬新さとリアリティーがある。
今回も素晴らしい仕掛けだった。
なんか大人たちが俺たちの時代劇カッコ良いだろ?
って感じで楽しんで作ってる気がして好感が持てます。
続編あるの?
流石モテモテ梅安さん 羨ましい…
いやん梅安、激しい色事沙汰の成れの果て~仕掛人危機一髪!
早速、楽しみにしていた『仕掛人・藤枝梅安 弐』を
鑑賞しましたよ。
------
今回は、梅安さんと彦さんの 仕掛人コンビの第二弾!
彦さんの訳あり身の上話からの展開。
昔 所帯を持っていて妻も子供もいた。有るとき
暴漢魔に妻が乱暴を受け、妻が子を道連れし共に自殺。
”絶てぃ~許しちゃおけねぇ~”
復讐するべき相手を偶然旅先で見つけ 後を追いかける二人。
しかし どうやら人違い。
この人物は松平甲斐守の家臣・峯山又十郎であった。
内偵を入れると どうやら双子で
弟が井坂惣市と申し、この人物が妻の暴漢者のようだ。
なぜか 峯山は井坂を必殺するよう
元締“蔓”でもある白子屋菊右衛門にナケナシノの金で
依頼するのであった。
誰も依頼を受けない仕掛人達。梅安はその仕事を請け負い
彦さんと共に仕事を果たす~の展開
-----
今作ですが、前作1部と今作2部を比較したら
前作1部の話筋の方が 私は好きですね。
今作の 復讐してくる仕掛人
井上半十郎(役:佐藤浩市さん)と梅安との一騎打ちは
非常に見物でしたが、今回 剣豪井坂との対決で、
どうも 毒針と毒楊枝だけでは どうにも格好がつかないことが露呈してしまったと感じました。
(感想)
・桶の水に20両もするスペシャリティ~な毒を隠し入れ。
酒飲んで喉の渇きを癒やすのに 勝手に毒飲んで相手が死ぬという
どの辺が 必殺? 仕掛人の罠にちょいと疑問が。
最後はロ-プ引っ張って 首絞めも、あんまり観ていて
味気なかったかも。呆気に取られたな。
確かに嫁子自殺の復讐心は分かるが、
そこは 正面から堂々と名乗って闘って欲しかったかな。
・暴漢に襲われて犯される彦さんの嫁。
殆どAVですなコレは。もうちょっと違う演出にして欲しかった。
・今作 やたらと色事多し。非道な井坂達や、梅安さんまで。
人妻に恋に落ちるとは。そして 揉め事にハマってゆく~展開。
おもんを急に抱く梅安さんも 乱心多過ぎ。(^_^;)
井坂達の隠れ小屋描写も どうにもこうにも・・・
・雨雫に映像投影描写。流れの展開説明を写して見せてるが
絵がクッキリ出過ぎだったかもね。
霧の方が柔らかく出ると思うのだが。
でも 感じは良かったけど。
・妻を殺されたと勘違いし復讐心に燃える男、仕掛人
井上半十郎(役:佐藤浩市さん)。とにかく佐藤さんの表情は凄く凄く
良かった。この上ない程に、流石ですわ。
特に最後の 刀を首に切り込んだ構えた状態での毒による死。
目をグッと開けたままで梅安を睨んだままの死に顔。
時代劇始まって以来の 最高の死に顔と感じたわ。
ここの場面は 本当に素晴らしかった。
・他、俳優陣も豪華で 皆さん見せ場あり
意味ある役どころで どれも味のある演技
素晴らしい方ばかりでした。
高畑淳子さん、 小林薫さん、石橋蓮司さん
小林綾子さん、高橋ひとみさん、とにかく皆さん最高です。
・カメラ、照明共に前回に続き メッチャ良かったですよ。
ホントに蝋燭炎、明障子、森の中、竹林、蔭と日向。
良い色で撮れてたと感じます。
・今作も美味しそうに食べる卵飯が出てましたが
次回 第3弾も続き多分ありそう?
是非とも グルメ思考で魅せて欲しいなと感じます。
ちょっと今作の弐部は、色事多く
演出難を少し感じましたが
ベ-スの時代劇としては
十分に楽しめると思います。
是非、劇場へお越し下さい!!
梅安から浮かぶ日本の時代劇の粋と凄み
仕掛人・藤枝梅安も後編となりました。
梅安(豊川悦司)と彦次郎(片岡愛之助)の絆も“あうん“の呼吸。
また、梅安の心の拠り所・おもん(菅野美穂)の瑞々しい色気も
心を慰めます。
さて、今作の仕掛けは彦次郎の妻と子を死に追いやった
浪人・伊坂惣一(椎名桔平)
何という狼藉の輩・・・京の町のゴミあくたで御座います。
梅安と彦次郎が京へ向かう道中、田坂を一目見た彦次郎の顔色が変わる。
妻と子の仇・・・何が何でも恨みを晴らさねば。
しかし又、梅安は梅安で因縁の浪人・井上半十郎(佐藤浩市)と
遭遇するのでした。
梅安のある過ちから半十郎から追われていたのです。
今作は梅安が恨まれる過去からの仕掛け人も絡み重苦しい。
梅安も自らの「死」の匂いを予感すらする。
やはり仕置きの場面は、格別です。
井上半十郎との攻防が見せ場十分!!
梅安が仕置きを躊躇うその一瞬の隙・・・
彦次郎の吹き矢が鮮やかに、見舞う!!
瞬間芸、魅せます!!
役者が揃いました。
佐藤浩市、小林薫、石橋蓮二、高橋ひとみ、
ちゃきっちゃきの高畑淳子、
そして何より二役を見事に演じ分けた椎名桔平。
燻銀の豊川悦司と芸能と軽みの愛之助。
2人の代表作となりました。
3作、4作と続きが切に観たいものです。
本格的時代劇
つい2か月前に“1”が封切られた余韻残る中での続編“2”であり、主人公二人(藤枝梅安と彦次郎)は変わらないにも関わらず、1と2は全く異なる趣であり、その作り分けの見事さに脱帽します。
豊川悦司扮する主人公・藤枝梅安の目が、1では終始木偶のような節穴然としていながら、殺しの時のみ異様な輝きを示していたのと対照的に、2では獲物を狙う獣のように常にギラついて潤んだ獰猛な輝きを放っており、終始感情を顕わにしていました。1で際立った仕掛人としての鋭敏さ強靭さは影を潜め、専ら人間的な弱さを描出していました。殺人マシーンだった1に対し、2では憤怒、悲嘆、憐憫、哀感、苦悩といった、明らかに喜怒哀楽のある一人の人間として描かれています。
映像の作り方も、1は乾いた明暗の利いた陰翳が濃いざらついた画調で、ドラマは専ら夜に動いたのに対し、2はしっとりした潤いを感じる画調で、昼の晴れた空の下でのソフトな映像です。
物語の構成も、幾つかの話がパラレルに進み、多くの人物が登場し、相互の人間関係が錯綜する1と異なり、2は人物の状況設定がシンプルで、ストーリーがほぼ一直線に進み、ヤマ場からヤマ場へと次々と展開し、非常に分かり易いがために観客が一息つくことなくスクリーンに引き込まれていきます。
結論として、1は、江戸を舞台に固定し、悪人が縦横に錯綜し殺し合う、ハードボイルドなピカレスクドラマ、2はロードムービー風に舞台が移動し、一つの因果で殺しを仕掛けるリニアルなストーリー仕立ての、憎しみと悲しみに満ちた深い情感のヒューマンドラマといえると思います。
その象徴的シーンは、ラスト近く佐藤浩市扮する井上半十郎と菅野美穂扮する料理屋女中おもんとが座敷で絡むシーンです。互いの梅安に対する相反する思いを内に秘めたやり取り、その濃密な空気の中で本音をぶつけ合い葛藤があって場が荒れていく、このシーンの最後に井上が呟く台詞「殺したいのは俺(自身)だ!」には、人生の無常感と共にそれでも人が生きていく強さと苦悩、それを覆う哀愁が凝縮されているように思えました。
尚、この井上と一ノ瀬颯扮する佐々木八蔵が十数人の刺客と交わす立ち合いは、1では一瞬の殺しの仕掛けの手際良さと鮮やかさが印象的でしたが、典型的な立ち合い=チャンバラが殆ど皆無だったために時代劇としての不完全燃焼感が残りましたが、この立ち合いは久々に見応えある殺陣アクションで、時代劇の持つ醍醐味を楽しませてもらいました。
文句なしの五つ星
前回は星4つ付けましたが、続編は文句なしで星5つにしました!
全く飽きさせない、あっという間の2時間です。
話しの展開の予想が付く⁇
そんなことはどうでもいいんです。
昭和の典型的な「悪いヤツを退治する」
ある種のヒーロー物語。
そんなベタな昭和の時代劇をいとも簡単に、今風に仕上げてます。
梅安の将来を不安がる人間らしさ
おもんの可愛さとカッコ良さのバランス
彦さんの友情深さ(もちろん梅安もですが)
そしておせきの梅安を思う気持ち(最優秀助演賞もの)
そして、映像、演出、、、
全てが今見ても、全く古臭い時代劇を感じさせません。
キャスティングも最高ですね!
絶対にシリーズ化して欲しい!
寅さん、浜ちゃんに次ぐ、日本を代表するシリーズ映画にして欲しいです!
朗読劇〜総合芸術〜素晴らしいサントラ
剣客が好き
良かった。
前作はよく知らずに見て、面白かったけどドラマ以上映画未満な感じを抱いたが、今作は満足感が非常に高かった。
物語としては前作に比べて今作の方がシンプルだと思ったが、「復讐」へと駆り立てる想いが完全に納得のいくものだったので主役の二人に共鳴し気持ちが乗ったのかもしれない。
もう一つの話の筋である佐藤浩市さん演じる侍の怒り、哀しみも理解でき何とも言えぬ余韻を残し映画館を去った。
正直、今作で一番好きな人物は佐藤浩市さん(衰えぬカッコよさ)演じる侍。
剣客という事も相まって。
やっぱり針で「チクッ」よりも剣で真正面から取っ組み合って「ズバッ」がカッコいい(笑)
演技についてはよく分からないのであまり言及する事はないのだが、主役のお二方は勿論、
先の佐藤浩市さん、椎名桔平さん・・素晴らしいですね。
特に椎名桔平さんは難しかったのでないかと思うが、「目」が完璧でしたね。
良く分からないけれども、そう思いました(笑)
飯は今作も美味そうだった。
松竹の時代映画は安心してみる事ができます。
前作が良かったので、とうぜん観ました。
「坂の上の雲」や大河ドラマをつくる”最近のNHK"よりも、遥かに 時代考証が正確で、それでいて、鑑賞者に違和感を与えない程度に 程好く"今風に魅せて"とても観やすい映画に仕上がっており、撮影にも無理がなく
役者全員も きちんと演技をしていました。
前作も褒めたが、明暗をきっちり付けた 照明(ライティング)が芸術的に美しく、カメラ撮影も完璧だ。
画面構成も慣れたもので、ケチのつけようがない。
今回は主人公仕事人の2人以上に
佐藤浩市さん演じる 半十郎の人生 をどうしても考えてしまう。
江戸時代の身分制度は、親ガチャ だから、運命に逆らう事はできない。
その中で、精一杯がんばって生活し、何ら落ち度のない身なのに
酷い仕打ちをされたら、たまったものではない。
そうなったら、何かに怒りをぶつけるしかない。
その最後の怒りをぶつける 直前に、菅野美穂さん演じる おもん からの対応と言葉に
亡き妻をみたのでしょう。。。。
松竹が創る時代劇は 必ず見るので、「藤枝梅安 3 」を期待したい。
勘に頼っても当たれば良し
全130件中、1~20件目を表示