SKILL ANALYZERとは、KONAMIの音楽ゲーム「SOUND VOLTEX」に存在するモードの1つである。
概要
2013年7月3日にSOUND VOLTEX II -infinite infection-で実装された、beatmaniaIIDXの段位認定モードと同様のプレイヤーの腕前を客観的に評価するモードである。
プレイヤーは好きな段位(SKILL LEVEL)を選び、決められた課題曲3曲をプレイし、PERMISSIVE RATEと呼ばれるこのモード専用のゲージを0%にすることなく完奏すればその段位をクリアしたことになる。
SKILL LEVELには条件無く選べるLevel01~10と一定の条件を満たすことで選べるようになるLevel11~∞の計12段階がある。
また、beatmaniaIIDXのような作品ごとに固定化されたコースと違って約一~二ヶ月ごとに最新コースが変更されており、SDVX IIのLevel10まではそれぞれ13~14個の、SDVX IIIでは同様に10個のコースが存在する。SDVX IIではコース追加前に課題曲の投票が行われ、その結果を元にしてスタッフが正式な課題曲を決められていた。
この課題曲投票において、最新二回のSKILL ANALYZERに連続で選ばれた譜面は候補から外された。このことからも『4曲目がTHE SAFARI』のような固定化されたコース・ボスからの脱却が測られていることが分かる。
SDVX IIIでは課題曲の投票は行われていないが、SKILL LEVELが割り当てられているコースの課題曲は10個のコース(第1回Aコース~第3回Cコース、第4回)で全て異なっている。
⇒SKILL ANALYZERの課題曲一覧
⇒SKILL ANALYZERの課題曲一覧(SDVX II)
このモードはbeatmaniaIIDXで復活したEXPERTモードのポジションも兼ねており、4thKAC予選コースもこのモードで選ぶことになる。
(段位ゲージと同じゲージを使うIIDXの新EXPERTモードと同様、4thKAC予選コース等もPERMISSIVE RATEのままであり、IIDXの旧EXPERTモードのような減少量の小さなゲージにはならない。)
SKILL LEVEL一覧(表の称号名をクリックで課題曲一覧へ)
SKILL LEVEL |
称号 | 課題曲レベル | 選曲可能レベル | |
---|---|---|---|---|
TRACK 01 | TRACK 02 | |||
00 | (無し) | ― | 7 | 8 |
01 | 岳翔 | 6~7 | 7 | 8 |
02 | 流星 | 7~8 | 8 | 10 |
03 | 月衝 | 9~10 | 10 | 12 |
04 | 瞬光 | 11~12 | 12 | 13 |
05 | 天極 | 12~13 | 13 | 14 |
06 | 烈風 | 13~14 | 14 | 14 |
07 | 雷電 | 14 | 14 | 14 |
08 | 麗華 | 14 | 14 | 15 |
09 | 魔騎士 | 14~15 | 15 | 15 |
10 | 剛力羅 | 15 | 15 | 16 |
11 | 或帝滅斗 | 15 | 15 | 16 |
∞ | 暴龍天 | 16 | 16 | 16 |
- 課題曲レベルから分かるように、このモードは難易度の高いNOVICE譜面がクリア出来る程度の実力が必要条件となっている。後述するLIGHT STARTの選曲制限に不自由するようになった時に受けるのが良いだろう。
- 魔騎士はSDVX IIでは課題曲が全てLv15であったが、SDVX IIIではLv14の曲が入るようになった。
- SKILL LEVEL05の天極は、SDVX II第1回とSDVX III第1回Aコースのボス曲が.59 -BOOTH BOOST REMIX-である。
- SKILL LEVEL06~10の称号は烈風刀・雷刀・レイシス・マキシマ・ごりらの当て字またはもじりと考えられる。
- SKILL LEVEL11の称号はアルティメット(究極)、∞の称号はボルテの当て字と考えられる。
- 称号名の読み方は公式でも特に告知されておらず、正確な読み方は不明。しかしSKILL LEVEL05以降は前述したように元ネタが存在すると考えられており、それに合った読み方をすると考えるのが自然である。
- 或帝滅斗の出現条件は、剛力羅の全コースに合格して(後述する金枠の付いた状態にして)或帝滅斗コースの課題曲を全てINPUTすることである。
- 暴龍天の出現条件は、或帝滅斗の全コースに合格して暴龍天コースの課題曲を全てINPUTすることである。
- チャレンジ★ごりらコース以外は無条件で選択することが出来る。前述した課題曲のINPUTが出現条件となるコース以外はINPUTしていない曲や譜面があっても選べ、その譜面をプレイすることがその譜面のINPUT条件ならこのモードでプレイしてもINPUT可能になる。
- 過去コースは左のアナログデバイスを回すことで選択することが出来る。
- これ以外の称号名のコースは全てSKILL LEVEL無しとして扱われる。そのコースだけに合格すると黒背景のプレート(SKILL LEVELの設定された物と比べて立体感が無い)に該当する称号名が書かれるが、SKILL LEVELは01ですらないため後述する選曲制限は緩和されない。
PERMISSIVE RATEについて
このモード専用のゲージであり、beatmaniaIIDXの段位ゲージと非常に似た仕様になっている。
TRACK01開始時は100(.00)%から始まり、ERRORが出ると減少し、CRITICALやNEARが出ると回復する。
次の曲になってもゲージ残量は引き継がれ、0(.00)%以下になった瞬間にTRACK CRASHとなって強制終了、SAVEDもされずにそのクレジットでのゲームは終了となる。
ゲージ残量が30(.00)%を下回るとEFFECTIVE RATEで69%以下の時のように背景が暗くなり、ERRORが出た時のゲージ減少量が若干少なくなる。(いわゆる30%補正だが、IIDXの段位ゲージ程の補正はかからない。)
ちなみに内部では小数点以下まで計算されており、ゲージ残量が0%になっても内部で0.01%~0.99%ならばギリギリTRACK CRASHにはならない。
SDVX IIにおける補正が無い時のERRORによるゲージ減少量はチップと直角デバイスで1ERRORあたり3.40%、ロングと直角以外のデバイスで1ERRORあたり0.85%となっている。
ゲージ増加量はその曲のCHAIN数に依存し、多ければ多い程回復量は低いと考えられている。
NEARでも少しずつゲージは回復するが、その量はCRITICALに比べるとほんのわずかである。
なお、SKILL ANALYZERでプレイした曲はERRORを1つでも出すとCRASH扱い(プレイ回数は増えるがクリア回数は増えない)になる仕様であり、次のような場合にクリアレートが一気に下がってしまうことがある。
- あまりINPUTされていない曲がSKILL ANALYZERの課題曲になった。(詳細はここ
の2014/8/17参照)
- 新作の稼働直後のSKILL ANALYZERに課題曲として選ばれた。(第2回までの課題曲は全て旧曲のみだが稼働直後は新曲が主に遊ばれたため)
ERRORが0の場合のみULTIMATE CHAIN(NEARも0ならPERFECT)でクリア扱いになる。この時下位のランプしか付いていない曲であれば該当のランプが付く。
マッチングアシスト
SKILL LEVEL01~07では、誰かとマッチングすることでPERMISSIVE RATEを10%だけ回復させることが出来る。
マッチングアシストを受けることによるペナルティは特に無いので、ゲージ残量が心配であればマッチングを期待するのも手だろう。
達成率について
- 不合格の場合、3曲目の最後を100%としてTRACK CRASHした時点でどの程度まで進めたかが達成率になる。
そのため、不合格の場合の達成率は0~99%となる。90%後半だと悔しさも人一倍。 - 合格の場合、{(3曲のスコア平均-900万点)÷1万点+100}%が達成率になる。
ただし、3曲のスコア平均が900万点未満の場合は一律100%になる。
そのため、合格の場合の達成率は100~200%となる。この達成率は後述する称号の飾りの条件にもなる。
称号プレートについて
- 背景色は、それまでに合格したコースの中で最もSKILL LEVELの高い物(以下自己ベスト段位)で固定される。
例えばある回の剛力羅だけ合格は出来たが他の回の剛力羅が苦手でどうしても合格できない場合も、称号プレートの背景は剛力羅の金背景で固定される。 - 称号名はSKILL ANALYZER合格時にのみ、合格したコースの称号に変更することが出来る。
これによって自己ベスト段位よりも低いLevelの称号を付けることが出来る。(逆は背景色が変わるため不可)
SKILL LEVELの定められていないコースにも専用の称号が定められており、その称号に変更することも可能。 - 合格状況によっては、以下のように称号プレートに飾りが付く。
飾り | 条件等 |
---|---|
無し | 自己ベスト段位の最新コースに合格していない。 コース更新時は全員この状態になる。 過去の簡単なコースにだけ合格した/ブランクがあると飾り無しになりやすい。 |
銀色の枠 | 自己ベスト段位の最新コースに合格しているが、全コースには合格していない。 とりあえず現役で称号に違わない実力があることは証明できる。 苦手なコースがある/過去コースを受けるのが面倒な場合、この飾りになりやすい。 |
金色の枠 | 自己ベスト段位の全コースに合格している。 課題曲が全く同じコースであっても両方合格する必要がある。 様々な要素の曲に対して一定以上の実力が発揮できることを証明できる。 ここまでは対象コースに合格すれば、達成率が100%の回があっても構わない。 ちなみにコースが1つしかない暴龍天は合格すれば必ず金枠が付く。 |
金枠+後光 | 自己ベスト段位の全コースで一定以上の達成率を出して合格している。 魔騎士までは130%、剛力羅は150%、或帝滅斗は160%、暴龍天は170%が条件。 (SDVX IIで剛力羅までしかコースが無かった時は、剛力羅のみ170%が条件であった。) 自己ベスト段位の中で1つでもこの条件を満たしていない回があると後光は付かない。 後光だけスコア力が試されるため、上位段位でこの条件を満たすのは容易ではない。 見栄えが良い為、本来の実力より下の段位を全てクリアして後光を付けるプレイヤーもいる。 |
例えば称号プレートが流星(SKILL LEVEL02)であるプレイヤー(自己ベスト段位は流星)がいて、最新コースが変更された直後で飾りが付いていないとする。この時に…
- 最新コースの岳翔(SKILL LEVEL01)に合格しても、銀枠は付かず称号プレートの色も更新されない。
この合格時に称号名を変更すれば岳翔のような称号プレートになる。 - 最新コースの流星に合格すると、銀枠の付いた流星になる。
- 最新コースの月衝に合格すると、銀枠の付いた月衝になる。
SKILL ANALYZERの合格による恩恵
LIGHT START時の選曲制限の緩和
現金で遊ぶ際に選ぶことになるLIGHT STARTのTRACK01~02では、前述した「選曲可能レベル」までの曲しか選ぶことが出来ない。
岳翔しか持っていない、あるいはSKILL LEVELの割り当てられた称号を何も持っていない場合、TRACK01ではLv7までの、TRACK02ではLv8までの曲しか選べないが、SKILL LEVEL02以上の称号を一度でも取ったことのある場合、そのSKILL LEVELの高さに応じてその選曲制限が緩和される。
例えば一部楽曲のEXHAUST譜面は特定のLv15譜面をTRACK01~02に選ぶことが出現条件になっているが、そのような譜面をLIGHT STARTで出すためには魔騎士(SKILL LEVEL09)取得が必要条件となる。
この選曲制限の緩和に飾りは関係ないため、魔騎士の中で最も簡単だと思うコースを選んで合格すれば良い。
ちなみにPASELIを使い、1/4~1/5程多めに支払うことで選べるSTANDARD STARTではこのような選曲制限は無く、どのようなゲージであっても1回はCRASHしてもゲームを続行でき、BLASTER ENERGYにも一定のボーナスが得られる。
ボーナスBlc・Pcの獲得
SKILL ANALYZERで選んだコースに初めて合格した場合、ボーナスBlc・Pcが得られる。
ボーナスはそのコースのSKILL LEVELに関係なく、そのコースのある回にいくつ合格済のコースがあるかによって以下のように変化する。
その回の合格済コース | ボーナスBlc・Pc |
---|---|
無し | 各512 |
1コース合格済 | 各256 |
2コース以上合格済 | 各128 |
SDVX IIIで登場した第x回Aコース/第x回Bコース/第x回Cコースはそれぞれ別の回として扱われるが、KACコースは全て同じ回として扱われる。
確実に合格できるレベルを2つ選ぶことで、各回ごとに768Blc・768Pcを得ることが出来る。
関連動画
関連チャンネル
関連コミュニティ
関連項目
- SOUND VOLTEX
- 段位認定
- SKILL ANALYZERの課題曲一覧
- SKILL ANALYZERの課題曲一覧(SDVX II)
- INFINITE BLASTER
- POLICY BREAK
- FLOOR INFECTION
- アゲッタモラッタ
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