人は時に、酒に人生の深みを求める。 特に、真夜中に一人で向き合う時、その液体の向こうに何を見つけるのか。 MARSの津貫はそんな時にぴったりのウイスキーだ。 このボトルを手に取った時、私はその価格に一瞬躊躇した。 だが、その一口を味わった瞬間、その価値が何倍にも感じられた。 津貫はただの酒ではない。 これは時間と情熱が生み出した、生命の液体だ。 まず、ハイボール。 氷が溶ける音と共にグラスに注がれる津貫の香りが、鼻孔を刺激する。 その香りは、どこか遠い土地を思い起こさせるような、ウッディでスパイシーなアロマだ。 炭酸が加わることで、津貫の持つ複雑な風味が一層際立ち、飲むたびに新たな発見がある。…