霜降り明星らが出演するタクシーの車内CMでも話題になった、データマーケティングサービスの「b→dash」。運営するのはデータX社(東京)だ。

霜降り明星が出演したb→dashのCM

「顧客データの分析、管理などを手掛け、2014年のサービス開始から順調に成長。累計の導入社数は1000社を超えています。日経新聞の『NEXTユニコーン調査』でも、企業価値が推計639億円で、18位にランクインしました」(ITライター)

 “上場秒読み”とされる有力ベンチャー。だが、社内では異常事態が起きていた。

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「お前、どんだけ足引っ張んだよ」「マジで頭悪い」

 今回、「週刊文春」は今年1月の社内会議の音声を入手。そこに収められていたのは、以下のような音声だ。

「お前、どんだけ足引っ張んだよマジで」

「わからないの? じゃあ、なんでやらないの?」

「自分の給料返上してでもこれやれよ?」

現データX社長の安部泰洋氏 ©︎時事通信社

 更に、人格否定にも及んでいた。

「マジで頭悪い」

「何も考えてない。だから脳が発達しないんだって」

 なんと声の主は、同社の経営トップである安部泰洋社長(41)本人である。

 安部氏はなぜこのような発言をしたのか。安部氏に取材すると、「厳しい言い方に受け止められたことはあるのかもしれない」と大筋で発言を認めた。一方、「約束したことを守らないとか、してないことをしましたとかいう報告があれば、『なんで嘘つくの』って当然それは言います。言わざるを得ないような社員も正直いるかなと」などと説明した。

 現在配信中の「週刊文春 電子版」では、合計で5分間以上に及ぶ複数の「ブチギレ音声」を公開している。また社内チャットで「殺す」などと過激な言葉が飛び交う様子、経営トップ安部氏の60分超に及んだ直撃取材回答なども報じている。

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