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インタビュー
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水はありふれた物質? 変わった物質? 岡山大学 異分野基礎科学研究所 松本 正和 (理科教室2019年7月号に寄稿) 水に満ちあふれた世界 宇宙から地球を眺めると、水と雲と氷(雪)がほぼ全表面を覆っています。生物は水の中で発生し進化してきました。私たちの生活も水に深く結びついていますし、科学・工業・食品・農業・医療などのさまざまな産業も、水とは切離せません。あまりに身近であるために、私たちは物質の性質を考えるときに、ともすれば水が普通だと考え、水を基準にして比較してしまいがちですが、ほかの物質と比較すると、水はいささか変わった性質を持っています。例えば、汗をかいたり水に氷をうかべて飲んでいる時に、水の異常性を実感する人はまずいないと思います。しかし、他の物質と比べて水の蒸発潜熱は非常に大きいし、融ける時に体積が縮む物質は非常に稀です。水に隠された変わった性質はどのくらいあるのかは、水だけを
水の異常な性質 Martin Chaplinのサイトより抄訳。 http://www1.lsbu.ac.uk/water/water_anomalies.html この分類では、水に混じりものが含まれるケースは除外されている。 相の異常 融点が異常に高い。A 沸点が異常に高い。A 臨界点が異常に高い。A 結晶および非晶質の氷の種類が異常に多い。D 氷の熱伝導率、剪断弾性率および横方向音速は圧力の増加と共に減少する。 C 液体の水の構造は高圧で変化する。 C 過冷却水には二つの状態がある。C 液体の水を過冷却するのは容易だが、ガラス化するのは困難。 C 非常に低い温度で液体の水が存在し、それは加熱すると凍る。E 液体の水は容易に過熱する。A お湯は冷たい水より速く凍る? (Mpemba現象) 暖かい水は冷たい水よりも長時間振動する。 C 水分子は温度が上昇すると収縮し、圧力が上昇すると膨張す
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