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インタビュー
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By しらふ イタリアの娘である私は日本とイタリアが共通している問題、つまりM・A・F・I・Aについて書いてみたいと思う。 最近『Tokyo Vice』*1という本を読んだからか、そのテーマにすごく関心を持つようになっていろいろ考えてきた。 そもそも、タイトルの暴力団体の美学ってどういう意味なのか。 それが日本の漫画、ドラマや映画で登場するヤクザ者の描き方と関連している。で、今回のポストに特に注目を当てたいのは主人公がやくざであるドラマだ。例えば、『My Boss My Hero』と『ごくせん』。 国にいた時は日本語の聞き取り練習としてよくドラマを観てた私にとって両方の作品は面白かったけど、やっぱりちょっと考えてみると違和感を覚えてしようがない。 (両方がドラマになる前に、韓国映画だったり漫画だったりするという話はおいといて)主人公が伝えている価値観はどういうものなのかみてみよう。 前者の
byよん 静岡県舞台芸術センター(SPAC)に行ってきた。そこの特徴は山の上に劇場や稽古場をもうけた施設ということだが、その広い空間には茶畑も広がっている。秋の空とその茶畑を見つめながら空気を吸うだけで気持ちがいい。 そこで開かれた学会の研究発表のひとつのなか、『旅とあいつとお姫様』(演出:Teresa Ludovico)という演劇が取り上げられた。座・高円寺という劇場で私が何か月前に観劇した作品だった。 演劇について論じる気はない。ただ、私はその演劇を観た後、ずっと怒ったような気持ちになっていた。私の気持ちとは関係なく、研究発表でその演劇に関する評価は非常に高かった。 それが何だか気に入らなかった、たぶん。 この演劇のあらすじを簡単に紹介すると、魔法に掛けられ悪魔と交際中のお姫さまは求婚しに来る青年たちをみな殺し、その首を庭園にぶら下げる悪趣味を持っている。お姫さまを道で見かけた一人の純
一週間くらい前、通訳の仕事があった。 日本文学に関する座談会の専門通訳。日本語を韓国語に通訳する担当だった。 言い訳から始めよう。 一、私の専門分野ではない通訳ということ 二、日本に来て何年も母国語である韓国語の本をほとんど読んでいないこと 三、私は専門的な通訳者ではないこと 通訳は13時から18時まで。ものすごくつらい時間だった。まだひきずっているくらい。 私は母国語である韓国語を結構忘れていた。 忘れたということはぱっと出てこない韓国語の単語が増えてきたこと。先に日本語で言ってしまう。 それは日本にいる私としては支障がない。しかし、韓国に帰ったら戸惑ってしまうだろう。 考えてみたらおもしろい現象だった。悪くいえば、外国語が母国語を侵食していく。 でも韓国語の本を読みはじめたら言語能力は戻ると言われた。それはそうだろう。 韓国の友達と私の会話で私がよく間違えることば。 電車(でんしゃ)→
皆さん、東京は面白い。 月曜日に新宿で散歩していた時に、以下の看板を見てビックリした。「これ面白すぎる!」と思って写真を撮った。 「Everything's gonna be fine.」 これは、「Oriental Passage」というパチンコのスローガンらしい。 で、何が面白い。 探してみたら分かると思うけど、「Everything's gonna be fine.」(つまり「Everything is going to be fine.」、または「Everything will be fine.」)という言い方は、英語ではよく出てくる。意味は文字通りですが、使う場面はだいたい決まっている。 アルクの英辞朗で引いてみるとその場面が明らかになると思う。例えば、 「If you did something wrong, just own up to it and everything w
お久しぶり、しおです。 先月に話題になった『日本のWebは「残念」』というITmediaに掲載された梅田望夫氏のインタビューについて、日本人じゃない人、それから日本のウェブが大好きな僕の視点から少しだけ取り上げたいと思う。 梅田氏のインタビューについては色々な意見があちこちで出ているみたいだけど、それはとりあえず別にして、感情的に梅田氏が使った「残念」という言葉についてまず集中したい。「残念って何が残念?」って。「アメリカと違うから残念なの?」って、などなど。あの言葉の使い方に対しての僕の反応は最初結構激しかった。腹立ったよ。 どうしてかというと、「残念」というのは「米国とはずいぶん違うもの」という基準での評価だから。言うまでもなく、米国のウェブは日本のウェブよりずっと進んでいるわけ、という感じだった。少なくとも米国のウェブを触れた人はそう思うわけ。 そういう考え方のではないか、と。 例え
−外国人監督が見た東京(2) (よんです。先に前回まで盛り上がった「はてな論争」に関する感想を少し述べたいと思います) 日本を見つめていくなかでは、はてなを見つめてみることも結構面白いと思い、しおさんが関わった「はてな論争」は楽しく見ていました。 しおさんが言っている通り、私はこのはてなについて何の事も知りませんでした。はてなの存在も知らず、興味を持つようなこともありませんでした。以前日本でブログを始めたいと友達に相談をしたとき、mixiに招待してもらいました。そのときに個人的な日記を書いた時期もありましたが、注目されないブログは書く人を意気消沈させます。さらに今の主流の社会は何気なく明るい世界を肯定し、明るくない性向を否定的にとる傾向が存在します。私の文章は決して「Positive」ではありませんでした。それが間違いではありませんでしたが、みんなの、「Positive」ではない私の文章に
(しおです。) 僕達は普通にこのブログで、エントリーを交代で書きますが、今回ブックマークの数がかなり多くて、とにかく早めに何かを書いた方がいいと思って、この短い記事を書いておきます。 で、まぁ色々な反応があったんですが、とりあえず明確にしておきたい点はいくつかありました。 まず「もともと知的コンプレックスの定義がわからん」というようなコメントに答えたいと思います。「知的コンプレックス」というのはもともと石川さんという人が書いた表現で、その細かい意味はよく知りません。彼はどういう意味で「知的コンプレックス」でを使っていたなど、僕は知りません。彼はそれをコメントの中で書きませんでしたし。それはそれでいいと思います。 そこで大切なポイントですが、「定義してから論理的な議論をする」というような流れをもともと目指していたわけではなかったです。議論が好きな人は議論していいですが。知的コンプレックスにつ
お世話になっております、しおです。 「外国人として、はてなのどこが面白い?」という僕の5月3日のエントリーは思ったよりすごい人気があったみたい。ビックリ。やはり(当然かもしれませんけど)「はてな」というテーマについて興味のある人が多いよね。 それで、今回は前のエントリーの続きとして、コメント欄から始生まれた話を取り上げたいと思う。石川さんという人が書いたコメントの最初の部分を引用します。 「はてなは、特殊な人の集まりであって、日本を表していません。知的コンプレックスがある人たちのコミュニティです。現実の日本人には、知的コンプレックスはありません。」 個人的に僕はこの意見についてどう思うか、という点はとりあえずおいてて、まずはてなのユーザーの反応から考え始めたい。面白いことに、はてブのコメントを読んでみると、上の意見に対しての反応の多くは二つのグループに分けられて、id:h_tksnさんの「
どうも、しおです。 ちょっとこのブログの歴史的な話から始まるけど、3人の外国人が日本語でブログを書こうとすると、どうしてはてなダイアリーにしたの?っていう、聞かれた質問ってわけじゃないけど、聞きたい人もいるかなー、と最近思った。 で、実はね、はてなにするってことは僕の考えだったよ。最初にこのグループブログを一緒にやろうって考えていた時に、どのようなブログを書けばいい、という点についてはよく迷っていた。つまり、どのブログサービスを使えばいい、ということ。 そこで、今回のエントリーのタイトルにも書いたように、「はてなダイアリー」に決めた。それは私の考えだったので、どうしてはてなにしたか、ということについて説明したいと思います。 実はよく考えると、「ブログサービスを決める」ことは、技術的な話はともかく、「コミュニティを選択する」ことと近いとも言えるでしょう。つまり、例えばはてなダイアリーにすると
最近世界中有名な雑誌の写真家は取材で日本にきて、いろんなところで撮影しに行く前に、必要な許可をもらうのに私は電話したりしてとか、彼を手伝うことになった。 うらやましいだろう?うん。うらやまなくてもいい。 毎日面倒くさいことばっかりだ。 なぜかというと、日本人は保守的ではなく、他国が無くなればいいと思うだけだからだ。無くなれば自分の秘密を暴く必要もなくなるし、やっかいな質問がされないですむと思ってるし。そうちゃう? だって、誰でも知っている雑誌の出版社は日本について本を出す予定があって、せっかく日本の文化をうまく紹介したいといってるのに、「すみません、外国の方はいつも日本の文化を間違えて伝えるのでお断りします」と?! っはぁ〜? じゃ、その誰でも知るべき文化を説明してくださいよ。面倒だと思ってるだろうから、説明しようともしないとわかってるけど、悪いのはどっちか?こっちは長年この国の文化や言語
僕は先週、「社会人」になった。 それはどういう意味か、実は最近までよく分からなかった。というのは、そもそも「社会人」と対応する英語の言葉はないわけ。「社会」という言葉はもともと西洋の「society」から生まれて、それから「社会人」という、英語と全く対応しない言葉が出てきた。 そういう背景からみて、西洋人の僕が「社会人」の意味を理解するためにはどうしたらいいのかな。 分解してみたらどうか。「社会」プラス「人」イコール「社会人」? じゃなくて、「社会」に入った「人」が「社会人」? まぁ、広い意味ではそういう感じじゃないですか。少なくとも「仕事」という意味とつながっている、それが最初から分かった。 でも「仕事」というと、また色々な別の言葉が出てくる。例えば最近よくニュースに出ている「正社員」と「派遣」。それも、実は英語とあまり対応しないし、僕の育ったカナダの雇用形態とも違う。 まず仕事の種類の
お世話になっております。しおです。この数週間で「日々の色々・The colour of the sun」という私たち3人のブログは、記事も読者も増えて、少しずつ進んできた。このブログを読んだり、ブックマークしたり、コメント欄にコメントを書いたりする皆さん、誠にありがとうございます。これからもブログを続けていきたいと思います。 それでは、先週の『違う目から見た「日本語」』という僕の最初のエントリーに続いて、同じ「言語の違い」という広いテーマで、今回は母国語の英語を中心にしたいと思います。そこで、最初のエントリーで取り上げた「社会(society)」や「自由(freedom)」、「権利(rights)」など、見かけで分かるような難しさのある言葉のに対して、今回はタイトルにも書いたように「やさしい見掛けによらず難しい」言葉に注目したいと思います。 じゃあ、まずそれはどういう言葉だ。「やさしい英語
皆さん、はてなユーザー、読者 そして しおとよん すみません! 「日々の色々」のポストをカテゴリーに分けようと思ったら、とんでもないことになって、コメントや星は消えてしまいました。 ごめんなさああい by よん こんにちは、年末年始病から立ち直ったよんです。 母国にしばらく帰っていたので、そのことについてちょっと書きたいと思います。 旧正月のあたりに韓国に帰った。正月に帰ったのは日本に来てから初めてのことだった。今回の帰国も3年ぶりくらいだけど。 正月を避けたいとずっと思っていたが、帰国を延期せねばならない事情が突然起きてしまい予期せぬ帰国になった。 テレビで放送されている正月の特番のコーナで「正月に親戚に聞きたくない言葉ベスト5」が面白かった。韓国も日本と同じく普通正月に家で親戚がみんな集まる。 その番組のなかで独身男女を対象とした調査では不景気の韓国を反映しているように、就職に関する言
言葉は時々二重以上の意味を持っています。私のニックネームである「よん」も私の名前の一部でありながら、数字「四」を指す場合もあります。 自己紹介のとき、「よんちゃんって呼んでください」と言いながら、数字「四」を指で見せます。そうしたら、どうして敢えて「死」の意味とつながる「四」(よん)をニックネームとして使うのかと聞かれるときもあります。でもそれは関係ありません。言葉の意味は自ら作ることもできます。「死」という意味を持つ「四」も嫌いではありません。世界にはネガーティブの意味を持つ単語、ポジティブの意味を持つ単語が分かれているかもしれませんが、それに従う理由はないわけです。何より日本で韓国人である私の名前を日本人に覚えさせることは大変難しいことだと思いました。「よん」は私の名前の最後の読みに当たる文字でもあり、「よんさま」で有名な韓国俳優を連想させる文字でもありまして、私は「よん」を自分のニッ
はじめまして、「しお」と言います。5年前から日本に住んでいるカナダ人です。趣味は自転車でぶらぶらすること、東京の路地裏を歩き回ること、カフェを発見すること、ブログを読むこと、言語について考え(すぎ)ること、翻訳すること。暗い映画が好き。納豆が嫌い。 「The colour of the sun (日々の色々)」というこのブログは、私たち3人の友達の、自分の言葉ではない日本語で、自分の国ではない日本について一緒に考える、調べる、議論するところです。母国語ではない日本語が私たちの共通語。この「外国人の共通語としての日本語」、またこの「ズレた視点から見る日本」というのが、不思議に聞こえる、不思議に思えるかもしれない。でも「不思議」だからこそ「面白い」、そこがこのブログの出発点です。 日本語と外国語 (岩波新書) 作者: 鈴木孝夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1990/01/22メディア:
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