出窓 じつは自分がアイドルになる気は全然なかったんです。キラキラするとか、きゅるきゅるするとか、そういうのが苦手だったので。でもバイトを辞めて塞ぎ込んでいるときに、以前働いていたコンカフェの店長の知り合いから「知り合いのアイドル運営を紹介しようか?」と声をかけられました。 ――メイドカフェと地下アイドルは業界が近いですよね。 出窓 そうですね。それで私は人の提案を断るのがすごく苦手なので、とりあえず話だけ聞いてあとでLINEで断ればいいやと思って待ち合わせのカフェへ行きました。でも、いざ会ってみたらいきなり「志望動機は?」と聞かれて、流されてつい「幼い頃からアイドルが好きで……」と答えてしまいました。アイドル志望の私が面接を受ける感じで伝わっていて、そのままアイドルをやることになりました。 ――地下アイドルをやるって、どういう生活なんでしょう? 出窓 私は大学へ通いながらだったんですが、月