旧統一教会の信者を両親に持つ「宗教2世」の男性が、教団に付けられた名前で生きるのは苦痛だとして氏名の変更を申し立てたことについて、東京家庭裁判所は、退ける決定をしました。 都内に住む30代の男性は旧統一教会の合同結婚式で結ばれた両親の間に生まれ、教団の関係者に名付けられました。 男性は去年10月、「教団に作り出された存在と感じて苦痛だ」として東京家庭裁判所に氏名の変更を申し立てました。 これに対し東京家庭裁判所は「氏名は教団との関連性を直ちにうかがわせるものではなく、精神的な苦痛も主観的な感情にとどまる。氏名を変更する理由にはあたらない」として、3日までに申し立てを退ける決定をしました。 NHKの取材に対し男性は「憤りを感じる。今後も教団に与えられた氏名で生きることが苦痛だ」と話し、不服を申し立てるということです。