自然主義 naturalism 自然主義は形而上学的理論のひとつで、すべての現象は自然(超自然ではないという意味での自然)の中にひそむ原因や法則から、機械論的に説明可能であるとしている。自然主義では、宇宙は巨大な機械あるいは組織であり、その全体には目的などなく、人間の欲求や願望とは無関係な存在であると仮定している。 自然主義は無神論や唯物論、論理実証主義、経験論、決定論、科学主義などと混同される場合が多い。 アメリカ合州国を建国した人々は理神論的であったが、自然主義を唱道していた。理神論は超越的な創造主の存在を認めているが、創造主が自然界に介入するという概念は否定している。したがって、世界を理解するのに、神を理解する必要はないのである。 古代のストア学派や、ジョン・スコット・エリウゲナ(9世紀アイルランド)、ジョルダノ・ブルーノ(16世紀イタリア)、スピノザ(17世紀オランダ)など、汎神論