「今世紀末には国が消滅してしまうだろう」 こう話すのは、インド洋の島国モルディブの大統領です。日本人にも人気のリゾート地、モルディブでいったい何がおきているのでしょうか?(ニューデリー支局記者 太田雄造) モルディブの空港が近づき、機体が降下し始めると、乗客たちが次々に窓にスマホを構えます。 写真におさめているのは透き通った海に浮かぶ島の数々。ハネムーンやリゾートの行き先として、世界的な人気を誇るモルディブですが、いまその楽園が存続の危機に立たされています。
「今世紀末には国が消滅してしまうだろう」 こう話すのは、インド洋の島国モルディブの大統領です。日本人にも人気のリゾート地、モルディブでいったい何がおきているのでしょうか?(ニューデリー支局記者 太田雄造) モルディブの空港が近づき、機体が降下し始めると、乗客たちが次々に窓にスマホを構えます。 写真におさめているのは透き通った海に浮かぶ島の数々。ハネムーンやリゾートの行き先として、世界的な人気を誇るモルディブですが、いまその楽園が存続の危機に立たされています。
おじいさんは山へしばかれに行きました。おじいさんはドMでした。 1.はじめに 昔話の「桃太郎」の冒頭は、「おじいさんは山へしばかりに行きました」で始まることが一般的です。では、この「しばかり」とは何を意味するのか。このネタは森林学の書籍を読むと、高い確率で出てきます。 現代の日本に生きる我々の感覚としては、「芝刈り」が容易に想像できると思います。しかし、正解は「柴刈り」です。「芝」と「柴」はどう違うのか、おじいさんはいかなる目的で「柴刈り」に行ったのか。今回の記事では、森林の利用と破壊を中心として、日本における環境問題の歴史を考えてみたいと思います。 とても1本の記事でまとめられる分量ではないので、数回に分割して掲載します。この記事では、導入と内容の整理を兼ねて、概略を示します。科学論文の冒頭に「abstract」が掲載されているようなものとお考え下さい。 なお、後の記事でも繰り返し強調し
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン (前回から読む) 既に述べたように欧州、特に英国では、18世紀までに森林資源はほとんど枯渇してしまい、木炭価格は高騰した。特に高熱を必要とする製鉄業や窯業は、熱源を薪炭から、それまで存在は知られていたが、汚いので敬遠されていた石炭に切り替えざるを得なくなった。 欧州で石造りの家が多くなり、サッカー、ゴルフなどのフィールド・スポーツが興隆したのは、この時代に森林資源が枯渇し、草地が大きく広がったためである。17世紀に英国で発明された、石炭を乾留(かんりゅう)して炭素純度を高めて、より低エントロピー化したコークスは、当然石炭より高価であったが、18世紀初めには製鉄工程の一部に利用され始めた。さらに18世紀後半に反射炉が発明されてから、石炭/コーク
アウトドアファッション・用品の世界的メーカー「Patagonia」(パタゴニア)が、日本の調査捕鯨船の活動を妨害した環境保護団体「シー・シェパード」のスポンサーだったことがわかり、ネットで話題になっている。商品の返品や不買運動をするといったカキコミまで乱れ飛んでいる。パタゴニア日本支社は「シー・シェパード」への支持はこれからも続けるとし、「様々なご意見に対して、真摯に対応し、当社の理念を理解していただけるよう努力したい」と話した。 「ミクシィ」「2ちゃん」で強烈批判 「シー・シェパード」は捕鯨船への過激な抗議活動で知られていて、2008年1月15日には、南極海で捕鯨調査をしていた日本の「第二勇新丸」に接近、「劇物」を投げ込んだほか、船内に活動家2人が船内に侵入し、大きな騒ぎになった。水産庁遠洋課はJ-CASTニュースの取材に対し、「シー・シェパード」のことを「テロリスト・グループ」とした上
出典)温室効果ガスインベントリオフィス 「日本の1990〜2007年度の温室効果ガス排出量データ」(2009.4.30発表) *各排出量の単位は[百万トン-二酸化炭素(CO2)換算]
ドイツで暗い夜道を歩く人にアドバイス。「携帯は外出前に満タンにしようね」 というのも今ドイツでは、省エネで街灯を消す町が増えてるんです。誰も通らない道、明るくしても電気のムダ。必要な人が通るときだけ携帯でピピッとオンにしたらいいんじゃない?という発想ですね。 これまでのところ事業はまずまずの成果を収めてるようです。これを初導入したのは、名前だけ大きい小村Morgenröthe-Rautenkranz。最初の2週間こそ村民が夜珍しがって練習するので、ずっと煌々と明かりが点きっぱなしだったようですけど、導入から1年半、年間$5300の節約になったそうです。村は人口たったの900人ですから悪くない数字ですよねー。 人口4300人の町Groß Pankowも刺激されて最近、この「オンコール街灯」を導入しました。 Döblitzという町でも、似たシステムを1年ぐらい前から使ってます。こちらは地元住民
これはWMOの発表した、世界の主要な5観測機関の計測による先月まで約30年間の世界の平均気温を重ねた図である。各機関で計測方法に若干の違いがあるが、トレンドはほぼ一致している。1988年にIPCCが設立されたとき、最初のピークが記録されており、1990年(第1次報告書)および92年(第2次)に発表された彼らの黙示録的な予測は、これに影響されている。しかし、その後、平均気温は−1℃近く下がった。 1998年に最大のピークがあり、これがIPCCの第3次報告書(2001)で強調されたが、これは特異年で、その後10年で−1℃近く下がった。またIPCCの第4次報告書(2007)で強調された「1990年代以降の顕著な気温上昇トレンド」も、彼らの計測した2005年ごろから反転し、その後は下降している。結果として、今年なかばの平均気温は、1979年とほぼ同じである。この程度の変化は、長い地球の歴史の中で
ガソリンが高い。 ちょっと前に比べて3割ぐらい高騰した印象がある。 まあ、仕方がないかな。地球環境のためには望ましいことなのかもしれないわけだし。 環境云々については、本来、ガソリン消費の節約が本命であるはずだ。 が、現実には、ガソリンの節約は、あまり熱心に叫ばれていない。 その代わりに、レジ袋の追放だとか、ペットボトルのリサイクルみたいな、瑣末なゴミ拾いレベルの活動が強調されている。 なぜだろう。温暖化へのインパクトにしても、省エネルギーの効果にしても、ガソリンの方がずっと影響力が大きいと思うのだが。 理由は、おそらく、ガソリンの節約が、非産業的ないしは反産業的だからだと思う。景気後退につながりかねないし。 引き比べて、レジ袋追放やペットボトルのリサイクルは、あくまでも生活レベルのお話で、ガス抜きないしは気休めぐらいな活動ににとどまっている。だから、産業界にとっては、こっちの方が都合がよ
「エコ罪滅ぼし」という新しいサービス(前編) 先日、六本木ヒルズのシネマコンプレックスに入ったら、アル・ゴアの「不都合な真実」が未だに上映されているので驚きました。1日1回の上映で、上映館もここだけに限られているのではないかと思うので、ロングランと呼ぶには無理があると思いますが、それでも観客がいなければ上映されないでしょう。 今年に入って、「不都合な真実」の他にも、急激に地球温暖化についての情報が増えています。ひとつにはIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次報告書のサマリーが発表され、温暖化の深刻さと、その原因が人為的なCO2排出によるものという説明を強めたことが理由でしょう。また京都議定書の責任期間が来年から始まることも、関心が高まっている理由だと思います。 大きな問題だということはわかっているけれど、あえて、今取り組まなければならない問題として自覚しないようにしてきたも
『不都合な真実』(原題『An inconvenient truth』)という本の日本語版が出版され、同名の映画も上映されている。ご存じの方も多いだろうが、ゴア元米副大統領の手になるもので、地球温暖化とその影響という問題に正面から取り組んでいる。 個人的には「やっと日本語版が出たな」という感覚が強い。というのも、昨年後半、米国やEC(欧州共同体)諸国に出張するたびに、必ずと言っていいほどこの本・映画の話になり、あまりの頻繁さにびっくりした経験があるからだ。 出張先で会う人たちは、ほとんどの場合、経営に関わる方々であり、特に環境運動に熱心な人というわけではない。なのに、異口同音に「あの映画は見たか」「本は読んだか」「どう思うか」と議論を吹っかけてくる。 環境問題を再認識させる激烈な天災の記憶 なぜ、これほどの影響を及ぼしているコンテンツなのかと聞いてみると、返ってきた答えは次のようなものであっ
倫理的な食べ物はかえって有害かもしれない。 (The Economist Vol 381, No. 8507 (2006/12/09), "Good Food?" p. 10) 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 賢いお買い物で世界がよくなると思ったら大間違い。かえって悪くするかもしれませんぞ。 「政府が動くのを待つ必要はありません……フェアトレードがすばらしいのは、買い物できるということです!」とフェアトレード運動の代表者が今年、イギリスの新聞で語っていた。同じように、ニューヨーク大学の栄養学者マリオン・ネッスルは「有機食品を選ぶということは、農薬の少ない、土壌の豊かな、水のきれいな地球に投票すると言うことなのです」と論じている。 買い物こそが新しい政治だという発想は、確かに魅力的だ。投票箱なんかどうでもいい。買い物かごで投票しようというわけだ。選挙はあまり頻繁に
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