It's a Fine DayとクリネックスのCM(1985年) | 勝手にシドバレット(1985-1995のロック、etc.) 「あけましておめでとう ♪イッツ・ア・ファイン・デ~♪」 そう書かれた年賀状がクラスメイトのKくんから届いたのは、1986年の元日のことでした。 私もKくんも大学入試を翌月に控えていました。そんな受験生が「ア・ハッピー・ニュー・イヤー」を「イッツ・ア・ファイン・デー」と間違えるはずがありません。彼からの冗談でした。その冗談を目にした私は「正月早々、不吉なことを書きやがって!」と苦笑しました。 It's a Fine Day。それは前年にクリネックス・ティシューのCMで使われていた曲のタイトルでした。 薄暗い赤色を背に、白いドレスを着た松坂慶子と赤鬼の格好をした幼い男の子が胡座をかいて向き合い、クリネックスの箱からティッシュ・ペーパーを摘んで、フワリと宙に飛ばして