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組みたい自作PC構成まるわかり!! 第113回

【今月の自作PCレシピ】OS込み15万円で愛息愛娘の学習PCを組もう、組み立てマニュアルで一緒に自作に挑戦できる

2025年03月08日 13時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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 パソコンならでの高解像度、高画質でゲームをプレイしたり、ゲームプレイなどを録画配信したり、音楽を楽しんだりといったさまざまな用途に、自分の好みでマシンを組み立てられるPC自作。あれこれ考えながら、パーツを選定するのは楽しいが、ある程度の知識が必要になる。

※写真はイメージです。実際に使用するパーツとは異なります

 そんなパーツ選びは、YouTubeの動画を参考にして構成するのも良いが、パーツショップの店員に勝るものはない。ゲームやクリエイティブ作業といった用途に、LEDで魅せるPC、静かなPCなど、さまざまなPC構成の相談を受け、その場で提案しているからだ。そこで、秋葉原の主要パーツショップ店員におすすめの自作PCの構成(レシピ)を毎月お届けしていこう。

 ”パーツ選びには自信がない”、”最新のパーツ構成で組みたい”、”いまどんな構成が良いのか検討がつかない”などといった人に、是非参考にしてもらいたい。

OS込みで予算15万円
PC周辺環境を含めても20万円以内に収めたい

 「モンスターハンターワイルズ」の発売日も、BTO PCや自作PCの構成をショップスタッフに相談する人や、友達に相談しながら構成パーツを選んでいる人などで、賑わっていた秋葉原のPCパーツショップ。

 この春からは次世代パーツを詰め込んだPCの自作を楽しめる。NVIDIAの新GPUとなるGeForce RTX 50シリーズのミドルクラスと、AMDの新GPUで価格、性能ともに期待度が高いRadeon RX 9000シリーズの登場があったからだ。さらにゲーム特化CPUとなるRyzen 7 9800X3Dの在庫増加や8コア以上を搭載したX3D上位モデルの投入と、しばらく話題には事欠かない。

 そんな春の自作レシピ第一弾は、子供向けのはじめてのパソコンだ。レシピは先月に引き続き、日々PCの構成相談と組立代行を実施しているTSUKUMO eX. 6階スタッフの紅谷さんにお願いした。小学生のご長男を含め、3人の愛息愛娘がいるだけでなく、親の要望(予算)と、子供の要望(おもに学習<ゲーミング)を聞きつつ、都度最適な構成を提案しているのだ。

 そんな紅谷さんが提案してくれた、TSUKUMO独自の組み立てマニュアルを貰えるCore Ultraを使ったレシピを紹介していこう。

自作PCパーツから、BTO PC、Razerゲーミングデバイス、各種周辺機器まで、地下1階~6階でそろうTSUKUMO eX.

6階のメインスタッフのひとり。さまざまな自作PCの構成相談に応じてくれる

同店人気サービスのひとつとなる組立代行。年末年始からのPC需要増加で、過去最大の代行依頼数を記録。そのまま代行依頼が続いており、残念ながら2ヵ月近くの待ちになっている

Core Ultra向けの組み立てマニュアルがもらえる

 紅谷さんが考えてくれたCore Ultra構成の価格は、Windows 11を含めて約15万円となっている。製品次第だがフルHD/WQHD解像度のディスプレーから、キーボードやマウス、スピーカー(ヘッドホン)、Wi-Fi 6E/7対応の無線LANルーターといったPC周辺環境を含めて、20万円に収められるのがポイントだ。

 構成の見た目も、PCケースにアドレサブルRGB LEDファンを備えたピラーレスPCケースに、人気のある白色系パーツを組み合わせだ。マザーボードは標準的な黒色ベースになるが、悪くない組み合わせと言える。

最新世代のパーツを組み合わせつつ、OS込み15万円に収まっている。インテル LGA1700やAMD Socket AM4の前世代環境とは違って、将来性ある環境となっている

CPUは、Core Ultra 5 225を組み合わせている。若干価格は上昇するがCore Ultra 5 235を選ぶのもありだ

パッケージ版のWindows 11 Homeも含んでいる。OS不要時の総額は、13万円台前半だ

 なお、ビデオカードはレシピに含まれていない。CPU内蔵グラフィック機能を利用することになるが、普段使いなら十分だ。もちろん、ビデオカードの追加もでき、ゲームを楽しめるCPU、メモリー容量、電源ユニット容量のパーツでレシピは構成されている。したがって、ビデオカードを追加してもバランスが悪くなることはないので安心だ。

 そのほか自作PC初心者からの要望が多い無線LANも、標準装備しているマザーボードを選んでいる。無線LANルーターを用意すれば、PCを設置する子供部屋などにLANケーブルを通す必要はなくなる。

予算15万円で組む、ゲームもできちゃう勉強用PC
CPU Intel「Core Ultra 5 225」
(10コア/10スレッド、最大4.9GHz)
4万3800円
CPUクーラー CPS/PCCOOLER「RZ400 V2 WHITE」
(空冷、120mmファン、サイドフロー)
3680円
マザーボード ASRock「B860M PRO RS WiFi」
(インテルB860、Micro ATX)
2万7980円
メモリー CORSAIR「VENGEANCE DDR5 DDR5-5600 32GB CMK32GX5M2B5600C40W」
(16GB×2、DDR5-5600)
1万7800円
ストレージ Samsung「990 EVO 1TB MZ-V9E1T0B-IT」
(1TB M.s SSD、PCIe4.0×4/PCIe5.0×2)
1万1680円
ビデオカード CPU内蔵GPU 0円
PCケース Antec「CX500M ARGB White」
(ピラーレスミドルタワー、Micro ATX)
1万480円
電源ユニット Thermaltake「TOUGHPOWER GT/0750W ATX3.1 Snow PS-TPT-0750FNFAGJ-W」
(750W、80PLUS GOLD)
1万5980円
OS Microsoft「Windows 11 Home」パッケージ版 1万7980円
総額(税込)   14万9380円

※価格は3月4日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。

配布以降、組み立て相談のお問い合わせが減ったという組み立てマニュアル。実際、空冷と簡易水冷CPUクーラーの取り付け方たなど、詳しく解説されている。Core Ultraを使ったPC一式購入時に、ツクモ各店でもらえる

 Core Ultraの組み立てマニュアルはもらえなくなるが、「もう少し予算追加できるのでAMD Ryzenで組みたい」という場合は、CPU(Ryzen 5/7)とマザーボードだけを変更すればいい。好みに合わせて、ショップでも相談してみよう。

Ryzen 5 7600Xや7600を選ぶのもいいだろう。グラフィック機能を内蔵しているが、Ryzen 8000Gシリーズのようにゲームを遊べる性能ではない

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