NEET
NEET(ニート)とは、仕事をしたり、資格を取るために学校へ通ったりといった安逸な生活を捨て、ただひたすら自己を高めることに人生の全てを投げ打った現代の禅僧のことである。
呼び方[編集]
NEETとは、「Never、Endeavor、Endure、Try」(決して努力、我慢、挑戦をしない)の略称である。一昔前はTNEE(トニー)という呼ばれ方をしていた頃もあったが、トニーではどことなくアホっぽくカッコ悪いので、より高尚な感じの「ニート」に変更されたという経緯を持つ。
同じ読み方のNEATがあるが、これは「きちんとした」という意味である。ニートは真面目なのかもしれない。
実態[編集]
ニートは暇を持て余していると思われがちだが、実際には2ちゃんねるへの投稿、エロ動画の検索、ネット上での他人への中傷、アンサイクロペディアの編集等まさに激務である。そのため、仕事を探す時間が無いのである。
一見すれば単なるならず者の様ではあるが、彼らが禅の修行者であることは議論するまでもない。日本の極めて伝統的な生活様式であり、近年まで忘れられていたことの方が不思議である。俗世との関わりを極力断って、労働ではなく施しにより生活し、日々空想にふけるのは宗教修行者としては珍しい行動ではない。
歴史[編集]
NEETは、明治時代の文明開化以前は『陰者』(いんじゃ)と呼ばれていた。ちなみに、陰者とは「陰部磨く者(いんぶみがくんじゃ)」の略で、鎌倉時代初期までは「俗世との関わりを絶ち山里で隠棲その他にも、経済的要因や悪臭・奇声などで周り(主に家族)に迷惑をかける『忌者』(いんじゃ)や、修行をやめて村里に出没し人を襲う『淫者』(いんじゃ)などがいたらしいがこれらは『抜け陰』もしくは『ムケ陰』と呼ばれ一般の『陰者』達から敵視されるようになった。
欧米にも「修道騎士団」という似たような生活習慣が存在するが、オナニーを行なわない点がNEETとは異なる。しかしながらNEETの中にもオナニーを行なわず、夢精の昇天により究極の快楽を追求する「禁オナ派」なる異端の存在が指摘されており、現在では修道騎士団も所詮は甲冑マニアのNEETであるとされている。学歴が高く、エロゲーよりもフランス書院を主食とするNEETは高等遊民と呼ばれる。高等遊民は親が裕福である場合が多い。
年齢別、ニートの生態[編集]
2006年に行われた、「男性生活・仕事調査1次調査」によれば、ニートは20代前半においてはほかのどの職業においても生活満足度が高い。25歳から34歳にかけては最低になるが、ジョブチェンジを迎える35歳以降はなぜか高くなっている。これは後期ニート期間に発生する鬱展開を乗り越えて成長し、解脱した姿なのかもしれない。
前期ニート:10代から24歳まで[編集]
学校を卒業、またはドロップアウトしたが、さまざまな理由で職に就かない。この時点では親も健在であるケースも多い。このまま一生が過ごせたらいいななどと夢想しつつ、自由を謳歌した気ままな生活を送るが、その一方で心配する両親を見つつ良心が疼く事もある。まだこの時期であれば、比較的ジョブチェンジしやすいか。ニート発祥の地、イギリスでの定義に近いと言えば近いかもしれない。
後期ニート:25歳から34歳まで[編集]
親の定年、同級生の結婚、出産といった、鬱イベント満載の時期である。追い討ちをかけるように、正社員の募集も激減する。格差社会、下流社会といった言葉がずっしりと来る時期である。齧り続けてきた親のスネも見る影もなくなってきたころ。働くのだりぃー、とか考えるのも面倒になり、生物と鉱物の中間の存在になりはて、部屋の隅に転がっている。
ジョブチェンジ後:35歳以降[編集]
フラグの有無によっていくつかのエンディングに分かれる。
- A:果てしなく青い、この空の下で…
- 自宅警備員から青空警備員(≒ホームレス)に転職したニート。だが世間と冬の風は冷たかった。
- マッチ売りの少女のように、走馬灯が見える。少年時代の、あの暖かい日々が蘇る。
- ある寒い朝。ニートは息を引き取ったが、その死に顔は安らかだった。
- B:さよなら世界
- 時が止まったような生活をしていたニート。
- 親が他界し、資金も底を尽き、永遠に続くと思っていた生活も終わりの時が来た。もはや社会復帰などできない。そう悟ったニートは人知れず息を引き取る。死後発見までに時間がかかり、「また孤独死か…」と警察や特殊清掃業者を悩ませ、評論家に話題を振る。
- C:永遠に
- 社会復帰できなくなったニートは、最期に世界に対する復讐を試みる。
- 線路に向かってダイブ。乗客に迷惑をかけ、下世話な話題を提供するなど、彼が生きた証を残すことができたのかもしれない。
- D:鮮血の結末
- 日々激化する親からの叱責。宇宙から電波を受信したニートは、武器を手に親を殺す。BGMはもちろん「悲しみの向こうへ」。
- E:我が子へ
- ニートが社会復帰困難と悟った親。せめてもの情けとして、親は自らの手で我が子を昇天させる。これもBGMは「悲しみの向こうへ」。
- E分岐:冥土への土産に生贄を
- ステータスによっては分岐。ニートは最期の力を振り絞り、昇天させようとした親も道連れにする。一人だけであの世に行くのも寂しいと思ったのだろう。
- F:大いなる遺産
- 親の他界と共に、一生暮らせる遺産が残された。ニートは末永く幸せに暮らしましたとさ…。
- 実際はそう都合良くぽっくりと死んだりせず、その場合両親の他界までの間は要介護である。
- F追加ルート:贖罪
- ステータスによっては追加。残された遺産を目の前にし、ニートは遂に他界した親の苦労などを思い知り、親の思いに応えれなかった事を嘆き、悔やみ、悲しんだ。
- そして彼は、社会復帰の実現を決意した。長くかかっても構わない、これが唯一可能な罪滅ぼしだから。
- G:奇跡(チート)
- 孤独死すると思われた寸前に資格を取るなどして一念発起し、社会復帰に成功。孔子も「三十にして立つ(=自立する)」と論語に書いているため、あながち間違いではない。
- だが、実際にはニートから社畜になっただけである。
- H:塀の中
- 親が亡くなって資金も底を尽き、このままだと生きていけないと感じたニート。彼は罪を犯して刑務所に入り、獄中警備員になる道を選んだ。数ヵ月後、そこには囚人として懲役刑に服しながら生活するニートの姿があった。
- なお、懲役刑では労働を課せられるため、ニートにとっては最低のエンディングかもしれない。
- H追加ルート:自由を奪還する為に
- 懲役刑の中、唯一の居場所に戻るべく、力による脱獄を決意する。力で戦い、知恵で掻い潜り、勇気で立ち向かい、外に進んでいくのだった。奪われた全てを取り戻す為に…。
これは脱獄ではない。自由奪還への疾走なのだ。
- ただし、外に出られた場合は再びニートに戻る事を覚悟しなければならない。
- I:生活保護
- 真面目に労働しても意味が無いと悟り、生活保護を貰うために一念発起したニート。通常の価値観では生活保護は恥だが、ニートにそのような人並みの感性は存在しないため、生活保護受給に躊躇いは無い。
- 生保受給のためには、座学での習熟が必要な程度の法知識や数々のスキル(精神疾患や身体欠損)が必須である。それに加えて地方公務員の恫喝に屈しない度胸と精神力が要求される。
- なお、一般的な自治体では銀行預金は小額でもアウトにも関わらず、特定の自治体の特定の地域ではマンションや一軒家を保有していた場合でも生活保護の受給は可能である。
- J:突然の反省
- エンディングAからの変化で、突然、親もとに帰りたいと言い出し、エクストリーム・帰宅のプレイヤーになったニート。久しぶりに見る親の顔はどんな表情だろう。そのことはお察し下さい。
- J追加ルート:初心に還る
- 親もとに戻って数ヶ月、ここでも迷惑を掛けるだけだと気付いたニートは、社会復帰を決意。
親にその事を言い、協力を得てでも社会復帰への道を選んだ。 最初は親の協力もあった物だ。正に原点回帰と言えよう。
ネオニート[編集]
NEETの特殊進化形態としてNEONEET(ネオニート)というものがある。ハイパーニートと呼ばれることもある。これはNEETではあるものの、謎の収入源があるため不自由なく暮らせる者たちを意味する言葉である。マスコミの釣り用語でもある。NEETも不自由していなさそうだというのは、ここでは触れないでおく。
社会を構成する人の大多数は、個人で金を稼ぎ出す能力および資産が無いので、会社に属さずお金を稼ぐメカニズムが想像がつかない。しばしば「虚業」「汗水たらしていない」「不労所得」「ずるいことをしてお金を稼いでいる」という所まで飛躍する。これが個人投資家がネオニートと呼ばれる原因である。また、普通のNEETも就職せずに不労所得を得たいと常々思っており、対人関係や肉体労働が無く、一見楽そうなトレーダーなどの仕事に興味があり、自分の進化系として考えている余地がある。実際にはトレーダーは強靭で冷静な精神を必要とされる職業で、運用に失敗して市場から退場する人があとを絶たず、そのまま人生からも退場する人があと立たない過酷な職業である。
NEETのお仕事[編集]
サラリーマンからすれば一見働いてないかも知れないが、実は労働に従事して社会に貢献することもあるのだ。
- 自宅警備
- 有名な職業である。原始的ホームセキュリティ業。空き巣撲滅に貢献。
- 巡回警備員
- 扶養家族がいて、自宅警備の必要がない場合に行われることが多い。愛妻弁当を持ち、スーツを着て朝自宅より出勤。私服警官のように公園等で警備活動に勤しんで17時を過ぎたら自宅に帰宅。街の平和に貢献。
- 最近ではこういった勤労意欲のある人々を正式にアルバイト採用する、良心的な警備会社もある。
- 哲学の研究
- 禅により達観した内容をブログにアップして人々を諭す。心の平安に貢献。
- 人間の盾
- 社会政策に反対するサイレントテロリストとしての活動である。悪政の是正に貢献。
- 治験・献血
- 医療のために自身の肉体を奉げる素晴らしい仕事。人々の健康に貢献。
- プロゲーマー
- MMOにおけるRMTの発達で、自宅で遊びながら収入も得られるいい時代となった。
- MMO中毒勤労者が自らプレイしなくても、成果を金で購入することで、労働に集中できる。生産力低下の防止に貢献。
代表的なNEET[編集]
関連項目[編集]
- エクストリーム・ニート
- 自宅警備員
- 家事手伝い
- 無職
- フリーター
- ワーキングプア
- 就職氷河期 - この時期に不幸にも就職できなかった人がNEETの大半を占めるという。
- 儲からない
- ハローワーク
- 厚生労働省
- 日本ひきこもり協会
- 推定無職の原則
- 引きこもり対策
- くまのプーさん
- るろうニート剣心 -明治無職浪漫譚-
- オールニートニッポン
- 0円
- UnTunes:neeeet
- UnTunes:日日土土日土日
- 豊田章男VSワーキングプア
- 止まり木ブルース
- 刺身の上にタンポポをのせる仕事
- 冨樫義博
- スネップ
- 2月10日 - 全国のNEETのNEETによるNEETのための日
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