2025-03-15

令和7年1月16日判決言渡 同日原本領収 裁判所書記官 令和5年(行ウ)510号 裁決取消請求事件(第1事件)、令和6年(行ウ)146号 訴えの追加的併合請求事件(第2事件) 

口頭弁論終結日 令和6年10月31日 

判決 東京都板橋区前野町1-43-6メゾンときわ台203号室 第1事件、第2事件原告 前田記宏 

東京都新宿区西新宿2丁目8番1号 第1事件被告 東京都 同代表者兼裁決行政庁 東京都知事 小池百合子 同指定代理人 加登屋毅 佐川邦明 小山拓朗

東京都板橋区板橋2丁目66番1号 第2事件 被告 板橋区 同代表者区長 坂本健(旧板橋区志村福祉事務所事務承継者) 処分行政庁 板橋区福祉事務所長 丸山博史 同指定代理人 粟田真記子 加川茉実 品治正 (代理人新堀慎 丸田恭吾 

主文 原告の本件請求をいずれも棄却する。訴訟費用原告負担とする。

事実及び理由 第1 請求 東京都知事が原告に対して令和5年6月21日にした裁決を取りけす。 2 令和2年12月10日付で板橋区がした生活保護法63条に基づく処分を取り消す。 第2 事案の概要 前提事実 ア 原告平成27年7月に障害年金受給を開始したがそのころの等級は1級(丙5)であった。以下、原告東大法学部であることを記載した、丙15、17、18のケース記録及びケース診断会議記録票の存在を本件判決によって固定し、板橋区が提出したケース記録について職員が適時に記録した6年間の生活保護の記録として本件判決によってその存在を確定させる。これを踏まえた上、原告請求は弁償金返還に関する板橋区の令和2年12月10日の処分濫用であって無効である平成29年1月の東京地裁判決判断スキーム結論引用)、他方、板橋区の加川茉実は、3月26日のケース診断会議は開催されたと主張し、東京都代理人の加登屋毅の主張の概要は、裁決固有の瑕疵実態審査以外の手続き構造に内在する瑕疵)、つまり行政不服審査法の法構造に内在する裁決に固有の瑕疵がなく原告の主張は専ら都知事実体評価に関する誤りを述べるものであるが、追加的併合されている場合は同事件では裁決については裁決固有の瑕疵しか争えないが本件裁決には裁決固有の瑕疵はない。3月26日にケース診断会議が開催されたことは丙15号証から伺われる福祉職員がこの6年間に適時に受給者の生活についてつけてきた記録からして職員は4月4日に受給から生活支出聞き取り11月18日にケース診断会議を開催の上決定していることから平成29年1月の東京地裁判断schemeと事案判断結論抵触するようなものではない。このように原告は結局平成29年1月の東京地裁判断枠組みと事例判断を援用して本件処分濫用である旨述べるのであるが、3月26日のケース診断会議は開催されたものである以上、法63条に基づき、援護局局長通知である自立更生免除適用にあたって考慮すべきことを考慮しないで適用をしたとは言えない。また第2事件に関しては東京都知事のした裁決に裁決固有の瑕疵は見当たらない。よって本件判決では原告が6年前から板橋区福祉課で生活保護を受けていた記録及びその記録の中に原告東京大学法学部であることを記載している部分を司法作用によって固定させ請求自体行政法schemeからして主として受給医療ケース診断会議が開催されたことを踏まえて適用をしたものである認定処分権の濫用はないまた裁決固有の瑕疵もないか原告の本件請求棄却主文の通り判決する。

  令和7年1月16日

     東京地方裁判所民事第2部

                              裁判長裁判官 品田幸男 

                                 裁判官 邊見育子 

                                 裁判官 大久保陽久

       これは謄本である

                  裁判所書記官  横 田 忠 彦

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