昨日も、高校生の選手に完敗した。反射神経。読み合い。APM(1分間の操作数)。全てにおいて、若い世代に劣る自分がいた。
26歳。もう「若手」とは呼ばれない年齢だ。練習時間は1日12時間を超える。目は疲れ、手首は痛み、そして何より、心が折れそうになる。昔は「オールド」と呼ばれる選手を見て、なぜ引退しないのだろうと思った。今は分かる。このゲームに人生の全てを賭けた者の、最後の抵抗なのだと。
Twitterでは15歳のプロが注目を集めている。彼の配信を見ながら、自分の限界を悟った。若さという武器を失った私には、もう追いつけない。
今夜、チームのマネージャーから電話がある。契約更新の話だ。きっと、若手育成担当をオファーされるのだろう。それも悪くない。でも、画面の中で輝きたかった。
最後の配信で、視聴者は「まだいける」と励ましてくれた。でも、プロの世界に「まだ」は存在しない。今日も、ログイン画面で指が止まる。
Starcraft自体がもう下火っぽい?