COMWARE PLUS の「デジタル人材のためのブックレビュー」に寄稿することになりました。第1回目は宮内悠介『暗号の子』です。
およそ2年ぶりに COMWARE PLUS の「デジタル人材のためのブックレビュー」を再開することになり、以前よりブックレビューを担当していた高橋征義さんの推薦があり、ワタシも三月に一度ブックレビューを寄稿することになった。
過去回を見れば、ワタシは池澤あやか氏の代打の位置づけと解釈している。技術書そのものよりもテックカルチャー担当ですね。
それでも初回で小説を取り上げるのはちょっと攻め過ぎかとも思ったが、池澤あやか氏がマンガを取り上げた回もあり、また『暗号の子』の内容的にも許容範囲と考えた。
原稿依頼は昨年12月の前半にあり、1月末には原稿を送付していた。実はずっと別の本を取り上げようと考えていて、しかし、どうも気乗りしないところがあり、どうしたしたものかとずっと思案していた。
その候補本の質は問題なく、飽くまでワタシ自身の内心の問題だったのだが、今年の正月『ロボット・ドリームズ』鑑賞後に前田隆弘氏にお目にかかる幸運があり、その際にこのブックレビューのことを話したところ、「それは別の本について書いたほうがよいのではないか」と助言いただいた。
その時はむにゃむにゃと言葉を濁したが、今となっては前田さんの言う通りであり、『暗号の子』に変えてよかったと思う。
元の候補本がなんだったか気になる人もいると思うが、実は今回のブックレビューにちゃんとその書名も入っているんですよ(笑)。そう、その本です。
前田隆弘さんとは親不孝通りの鳥貴族で一時間ほどアルコール抜きでお話させてもらったが、上記の話などワタシのことを少し話した以外は、ひたすら雨宮まみさんのことを話続けてしまった。
自主制作版、中央公論新社版の両方を持っている『死なれちゃったあとで』のことをもっと聞くべきだった、と後になって頭を抱えたものである。もちろん雨宮まみさんのことも『死なれちゃったあとで』の一部ではあるのだが、その節は好き勝手喋って前田さんに申し訳なかった、と今改めて思う。