沖縄料理店「てぃーだむーん」(TEL 090-6867-5982)が3月1日、本部町謝花にオープンした。
朝と夜の2部制で営業する同店。店主は、フランス料理出身で料理人歴18年の高田史章さん(高=はしごだか)。木目を基調にした店内は、テーブル席、座敷席、カウンター席合わせて27席を設けた。店名は、沖縄の方言と英語で「太陽と月」を表し「日進月歩努力を重ねたい」との思いを込めたという。
高田さんは「東京都内のレストランで修業を重ね、沖縄に魅了されて2年ほど前に移住してからは町内のゲストハウスで調理を担当してきた。観光客やさまざまな人と接する中で、本部町にはビラやゲストハウスも多いが、朝食を提供する飲食店が少なく、需要を感じていた。朝営業に力を入れていきたい」と話す。
朝営業では、地元の食材を中心に14品を盛り合わせた「太陽(てぃーだ)定食」(3,800円)を用意する。メニューは、「島黒豚あぐー豚汁」「伊江牛タタキ」「紅芋ポテトサラダ」「もずく酢」「島らっきょう」など、本部町や地元周辺で仕入れた食材を使い手作りする。
夜営業では、沖縄料理とフランス料理の技法を取り入れた創作料理を用意する。メニューは、「島豚のリエット」(500円)、「あぐー豚バラねぎ塩レモン」(500円)、「白魚のムニエル」(1,200円)、「島胡椒のパテ・ド・カンパーニュ」(900円)などのほか、沖縄料理では、「とうふよう」(1,000円)、「ゴーヤーチャンプルー」(750円)、「じーまみー豆腐」(450円)など約30種類をそろえる。
ドリンクメニューは、「オリオンビール(中瓶、750円)、クラフトビール(950円)をはじめ、沖縄県産のジンやラム、「泡盛サングリア」(700円)、「粒入りシークワーサー」(600円)など用意。泡盛は160種類をそろえ、料理とのペアリング提案も行う。
高田さんは「食材は農家や漁協の市場から仕入れる。本部町や北部の素晴らしい食材の価値を伝えたい。沖縄料理の提供に当たっては、『琉球料理伝承人』から直接指導を受けた。伝統的な琉球料理は豚を大切にして多く使うところなど、フランス料理にも共通することが多い。今後もやんばるの活性化に貢献したい」と意気込む。
営業時間は、7時~12時、18時~22時。水曜定休。