2025年も1人で、お湯が良くて食事もおいしい宿に泊まりたい
物価高とオーバーツーリズムの波が押し寄せている2025年。
ですが、宿泊料金は上昇傾向ではあるものの体感としては「外国人観光客が多いエリア・宿」を避ければ、一人旅も比較的しやすい状況ではないかと思っています。
2023年ごろまでは、感染症対策や人手不足のために客室を絞って営業していたり、全国旅行支援などの影響で一時的に宿泊客が増えたことで1人客の受け入れをなくしてしまった宿も目立ちました。
昨今はそういった宿が1人泊の受付を再開したり、これまで1人泊の受け入れがなかった宿に1人で泊まれるようになったり……という変化を感じることも多いです。
「今まで1人で泊まれなかったこの宿で1人泊のプランが出ている!」といった情報は、noteのメンバーシップの掲示板でも随時ご紹介していますので、ひとり温泉旅愛好家の方はよろしければこちらもどうぞ。
そんな2025年も「1人で」泊まれる温泉宿に絞って、47都道府県から1軒ずつ、1番泊まりたい宿を選びました。
このリストはもともと私が「次の休みにどこに行こうかな?」と考えたときに、選択肢を絞りやすくするために作っているリストです。昨年も、ピックアップした47軒の中から13軒の宿に実際に泊まりました。
自分のためのリストではありますが、多くの方の旅のきっかけになりましたらうれしいです。
また、手前味噌ですが、私なりの「一人旅に優しい温泉宿」の選び方については、出版した著書に詳しく書いていますので、ご興味のある方は手に取っていただけたらうれしいです。
- 2025年も1人で、お湯が良くて食事もおいしい宿に泊まりたい
本稿は2018年から毎年公開している記事で、今回が8回目になります。 過去7回の記事は以下です。
2025年宿選びのテーマ
本稿は「私自身が泊まりに行きたい宿」という観点で選んだ宿のリストです。
そのため、以下の6つの条件を満たす宿を選んでいます。
(1)2食付きで1人で泊まれる
(2)Web予約可能
(3)公共交通機関でたどり着ける
(4)温泉の泉質が良さそう
(5)食事がおいしそう
(6)宿泊料金が適正と思える
私自身電話が苦手で、できる限りネット予約できる宿に泊まりたいので、選んだ宿はすべてインターネット予約が可能な宿です。「ネットでは1人泊のプランは出ていないけど、電話して空室があれば予約できる」宿はわりとありますが、選定の対象からは除外しています。
車の運転ができず公共交通機関を利用して旅をしているので「飛行機」「電車」「バス」「宿の送迎」「ちょっぴりタクシー」でたどり着ける宿を選んでいます。
私自身土日休みの会社員で、土日を中心とした旅の予定を立てることがほとんどのため、1人で泊まれるのは平日のみか、土曜日などの休前日でも1人で泊まれるかについても明記するようにしています。
以前こういう記事↑も書きましたが、47都道府県すべてに温泉が湧いてはいるものの、温泉資源の豊富さ、温泉宿の軒数には差があり、県によっては「(1)~(6)すべての条件を満たす宿は数軒しかない」ところもあります。
この記事も8回目の更新となるため、厳格に「すべての条件を満たす宿しか紹介しない」ようにすると、同じ宿を毎回紹介するしかなくなってしまいます。
それはちょっと紹介し甲斐がないので、すべての条件を満たす宿を紹介しつくした場合は「温泉の泉質はすばらしいとは言い難いけど食事はとても良さそう!」な宿を紹介している場合もあります。かけ流しではないことがはっきりわかっている宿についてはその旨も記載するようにしていますので、ご了承ください。
また、登山やトレッキング、ハイキングと「温泉宿への宿泊」を組み合わせた旅は、今年もおすすめしていくつもりです。
過去に宿泊した「絶景+温泉宿」「登山+温泉宿」をまとめた記事はこちら↓です。
宿泊料金の表示について
「1人泊で1泊2食付きで泊まったときの最低料金」の税込価格を表示しています。なので、素泊まり、あるいは朝食のみのプランならもっと安く泊まれる場合もあります。
また「1人泊の場合は素泊まり・朝食付きのプランしか提供しない」という宿もわりと多いのですが、私自身は宿で2食食べたい人なので、今回選んだ宿はすべて1人泊でも2食付きのプランが選べる宿です。
チェックインしたらもうどこにも出かけたくないので、1人で泊まるお客にも普通に夕食提供してほしいなと、切に願っています。近場に飲食店がたくさんあるような立地なら泊食分離も良いとは思うのですが、そうは言っても選択肢が多いとありがたいですよね……。
47軒の宿はさまざまな価格帯の宿から選んでいますが「値段の高い宿が多い」と感じる方もいるかもしれません。
「今年泊まりたい宿」という、夢・希望・抱負を語る記事ですからある程度ご容赦いただきたいのですが、もっとお安い宿について知りたい方はこちら↓の記事が参考になるかと思います。
また、以下の記事では私がこれまで実際に泊まった宿の中で、土曜日でも2食付きでリーズナブルに1人泊できる温泉宿をまとめています。
ただし、いずれの記事も宿泊料金等は「記事公開日時点」での情報であり、現在の情報とは異なる可能性があることをご承知おきください。現在は土曜日の1人泊の受け入れがなくなってしまった宿も恐らくあるとは思いますが、情報の更新はしていません。
前置きが長くなりましたが、ここからはいよいよ2025年に泊まりたい宿のご紹介です!
北海道・東北で一番泊まりたい宿
記事公開日時点で、7軒中6軒の宿が「休前日1人泊可能」な宿です。
また、7軒のうち1軒は、以前にも泊まったことがあって「またぜひ泊まりに行きたい!」と思っている宿です。
北海道:森のスパリゾート 北海道ホテル
休前日も1人泊OK・1泊2食付き14,130円~(2024年は丸瀬布温泉 マウレ山荘を選出)
2025年は帯広駅周辺エリアにある「森のスパリゾート 北海道ホテル」を選びました。
道南(函館)、道央(札幌・登別)、道北(旭川・稚内・利尻)にはこれまで行ったことがあるのですが、実は道東エリアはまだ未訪……それで昨年は同じ道東エリアの遠軽町にある丸瀬布温泉 マウレ山荘を選んでいましたが、なかなか計画できずで。今回は同じ道東エリアですが新千歳空港からも比較的便の良い帯広駅周辺で選んだ次第です。
帯広駅からは徒歩15分と歩ける距離ですが、宿泊翌日の朝は定刻運行の送迎バスもあります。とかち帯広空港利用であれば、飛行機の運航時刻に合わせて大人片道1000円の有料シャトルバスもあるとのこと。
帯広周辺は黒湯のモール温泉が湧出するエリアと聞いていましたが、北海道ホテルでもかけ流しのモール温泉を楽しむことができます。
入浴時間はチェックインから24時までと、朝は5時30分から9時30分まで。サウナも最近リニューアルしたばかりで評判が良いようです。
食事はお手軽な洋食プランから、和食の会席コース、洋食コースなどがあり、好みと予算に合わせて選択可能です。
また、シングルルームがあるため2食付き14,130円から宿泊可能であり、土曜日や連休も1人で泊まることができます。お安い値段でも楽しめるし、温泉露天風呂付きの部屋も1人でも予約可能と、さまざまなニーズに対応しているのもうれしいですね。
じゃらんなど各予約サイトから予約可能ですが、公式サイトからの予約だとチェックアウト時刻が11時→12時に延長されるという特典があるようですので、のんびりと滞在したい方にはおすすめです。
青森県:大鰐温泉 ヤマニ仙遊館
休前日も1人泊OK・1泊2食付き14,500円~(2024年は谷地温泉を選出)
青森県からは大鰐温泉駅から徒歩12分の場所にある「ヤマニ仙遊館」を選出しました。
1872年創業の大鰐温泉で最も古い歴史を持つ宿で、太宰治が若い頃に滞在したことでも知られています。昨年の12月に初めて宿泊し、ぜひ再訪したい!と思っている宿です。
青森県内に現存する唯一の登録有形文化財の温泉宿で、館内はレトロな雰囲気に満ちています。
2022年に改装された浴室は、和製マジョリカタイルをふんだんに使われていてモザイクガラスから差しこむ光も美しい。お湯もかけ流しで毎日湯を抜いて清掃して新しいお湯に入れ替えています。日帰り入浴は受け付けておらず宿泊客だけが楽しめる浴室です。
食事は、2食付きで予約した場合は宿から徒歩圏内にある居酒屋さんor焼肉屋さんでいただくか、あるいは宿の敷地内にあるレストランでいただくかを予約時に選択します。
私は敷地内のレストランを選んでいましたが、新鮮なお刺身や大鰐温泉もやしがたっぷり入った鍋など大変おいしくいただきました。蔵を改修したレストランの内装も素敵でしたね。
翌日の朝食は、雪の降り積もる庭を眺めながら、大変おいしくいただきました。
建物・お湯・食事・サービスなどいずれもすばらしい宿でしたが、心残りなのは冬だったので湯気で浴室の写真に霞がかかってしまったこと……。
宿の方にお願いして、清掃前の時間帯に男湯の写真も撮らせていただいたのですが、朝は寒いのでかなり湯気でもうもうとしていまして……気候の良い時期にぜひまた伺いたいなと思っています。
ヤマニ仙遊館におとずれた旅のきろくもnoteに公開しています。
大鰐温泉、味も見た目もすばらしい洋館のスイーツレストランがあったりして、弘前から電車ですぐだし、さまざまな楽しみがある温泉地でとても気にいりました。
ヤマニ仙遊館は大鰐温泉内でも人気の宿で、昨年予約をしたときは週末に1人泊できる日程はかなり少なかったのですけど、現在は土曜日1人泊でも予約可能な日がけっこうありました。近々また訪れたい宿です。
秋田県:夏瀬温泉 都わすれ
休前日も1人泊OK・1泊2食付き53,405円~(2024年は後生掛温泉を選出)
2025年は「夏瀬温泉 都わすれ」を選出しました。
秋田新幹線の停車駅である角館駅から車で30分ほどの場所にあり、角館駅からは定時運行で送迎があります。全10室、男女別の大浴場のほかすべての客室に露天風呂が付いている宿です。
周辺にはダムしかない、自然豊かな場所にある一軒宿で、かつては別の経営者でしたが現在は乳頭温泉郷の妙乃湯を運営している企業が経営しています。場所的には「秘湯」と言って差し支えない温泉地だと思いますが「秘湯のご褒美宿」というところかなと思います。
泉質は硫酸塩泉で冬季のみ加温ありかけ流し。
宿泊客のチェックイン前の時間帯に日帰り入浴も受け付けていますが、車でなければ行けない場所で、私は泊まらなければ訪れることのない場所だと思いますので泊まって楽しみたいなと。
食事は地元の旬の食材にこだわり、秋田らしさを演出した会席料理とのことで、泊まった方の評判も大変良いようです。
人気の宿で、休前日の空室は現時点でも少ないようですが、かなり先の日程であれば土曜日でも1人で予約可能です。
客室はいくつかの種類がありますが、じゃらん、楽天トラベル、JTB経由だと細かい客室の指定はできないようです。ただし「客室を指定しないプラン」の選択で少しお安く泊まれます。
一休、Yahoo!トラベルからだと客室指定が可能でしたので、価格を取るか客室を選びたいかで予約サイトを選ぶと良いかと思います。
岩手県:〜世界遺産の隠れ宿〜果実の森
休前日も1人泊OK・1泊2食付き27,500円~(2024年は須川高原温泉を選出)
岩手県からは一関市にあり、平泉の世界遺産からも便の良い「〜世界遺産の隠れ宿〜果実の森」を選出しました。
観光はほぼしない私ですが判官びいきなので……平泉は一度歩いてみたいなと思っていまして。
あと、一ノ関駅から徒歩10分ほどの場所にある「世嬉の一酒造」にも行ってみたいんですよね。「いわて蔵ビール」の醸造も行っている蔵元なんですが、駅から徒歩圏内にあって直営のレストランも併設されているという、サイトを見るだけで「わかってるなあ」感じられる施設で。
作りたてのお酒がその場で飲めるのに、駅から遠かったら大変ですからね……。
一ノ関駅と平泉駅の中間にあり、宿泊者はどちらの駅からでも送迎してもらえる(要事前予約)この宿に泊まれば、どちらにも立ち寄れるな……というのがこの宿を選んだ理由の一つです。
しかし立地だけでなくこちらの宿、心惹かれるポイントがいろいろとある宿なのです。
まず、すべての客室にかけ流しの温泉浴室が付いているのですが、2食付き3万円以下でも1人で泊まることができます。
写真で見る限り比較的大きめの浴槽で、薄く黄色みがかった透明な源泉をかけ流しでいつでも楽しむことができます。内湯+露天風呂付きの部屋もあり、そちらも1人でも予約可能です。
大浴場は館内にはありませんが、隣にある姉妹館の大浴場に朝5時から深夜0時まで、自由に入ることができます。
食事は、最もお安いコースは客室でお弁当をいただく形式なのですが、+4000円ほどでレストランで創作コース料理も楽しむことができます。
レストランには地ビールのメニューも揃っているそうで、おそらくいわて蔵ビールがあるのかなと思いますが、そちらも気になっているポイントです。
山形県:羽根沢温泉 松葉荘
休前日も1人泊OK・1泊2食付き12,000円~(2024年は山形座 瀧波を選出)
2024年に選出していた赤湯温泉の「山形座 瀧波」には宿泊が叶いました!
以前から1度泊まってみたいと思っていた宿でしたが、特に食事は想像以上にすばらしかったです。「2024年下半期に泊まって良かった温泉宿」の記事内でもご紹介しました。
山形座瀧波は全室客室風呂付きの押しも押されもせぬ高級宿でしたが、山形県内にはお安くてお湯も食事も良い宿もたくさんあります。
2025年はその中から「羽根沢温泉 松葉荘」を選出しました。
羽根沢温泉は新庄市と隣接する鮭川村にある温泉地です。平日は新庄駅から予約制の乗合バスが運行していますが、土日は運休するため公共交通機関利用では日帰りでの利用は厳しい立地なのですが、松葉荘に宿泊する場合、前日までに電話で連絡すれば送迎してもらえます。
客室は和室で、洗面所やトイレは共同だったりしますが客室でのWi-Fi接続は可能です。
浴室は男女別の内湯で、ぬるぬる・とろとろ浴感の美肌の湯として名高い源泉をかけ流しで楽しめます。
また、食事の評判も大変良い宿です。キノコなど地物食材をふんだんに使い、調理法も工夫されているご様子。
湯も食事もすばらしいのに2食付き12,000円から1人で泊まれて、土曜日も1人泊可能な宿です。直近の週末の予約は常に埋まっている人気の宿なので、前もって計画して訪れたいですね。
宮城県:湯あみの宿 ぬまくら
休前日も1人泊OK・1泊2食付き24,750円~(2024年は鳴子温泉郷 旅館大沼を選出)
2024年に選出していた「鳴子温泉郷 旅館大沼」には7月に宿泊しました。
お値段以上のすばらしい宿で、こちら↓のnoteでもご紹介しています。
2025年は、昨年の宿と同じく鳴子温泉郷にある「湯あみの宿 ぬまくら」を選出しました。
鳴子温泉郷と言えば湯めぐりが楽しい温泉地なのですが、昨年大沼に泊まった週末はちょうど大雨が降ったタイミングで、電車が止まってしまうかもしれないということで慌ただしく帰ることになり、のんびりと湯めぐりを楽しむことができなかったのです。(そしてこの大雨の週末を境に、陸羽東線の鳴子温泉駅ー新庄駅間は不通になってしまいました……)
それがちょっと心残りで「今年も鳴子でどこか泊まりたいなあ」と考えたとき、最も気になった宿が「湯あみの宿ぬまくら」でした。
鳴子温泉郷の中の「川渡温泉」にある宿で、川渡温泉駅から徒歩20分ほどですが、宿泊客は駅まで送迎してもらえます。
ちなみに私は、川渡温泉駅から歩いて、川渡温泉の別の宿には日帰り入浴でお邪魔したことがあったのですが、ぬまくらさんには行ったことがありませんでした。
かつては民宿スタイルの宿だったそうですが、2023年に立て直してリニューアルされたばかりとのこと。男女別の大浴場の大きな窓からは日本庭園を眺めることができます。
源泉はほぼ中性の含芒硝-重曹硫化水素泉で、1日12万L以上湧出しているとのこと。毎分83L以上ということで、かなり湯量が豊富なようです。
食事は、秋の宮城県名物はらこ飯など、地物食材を使い、ぬまくら流にアレンジした田舎料理を提供しているとのこと。
シンプルな和室の「本館」への宿泊であれば、2食付き24,750円から1人泊可能ですが、「半露天風呂付き」や「露天風呂付き」「専用の薪サウナ付き」の客室にも1人で泊まれるのがうれしいポイント。しかも、土曜日も1人で泊まれます。
ただ、土曜日だと1人泊の場合けっこう割高になってしまうようなので、金曜日か月曜日を休みにして、少しずらして泊まりたいところかもしれません。半露天風呂付きのお部屋に泊まってみたいなと思っているところです。
福島県:土湯温泉 はるみや旅館
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き29,700円~(2024年は飯坂温泉 青葉旅館を選出)
2024年に選出していた「飯坂温泉 青葉旅館」には4月に宿泊が叶い、山菜たっぷりの小皿料理を目一杯楽しんできました。露天風呂で日本酒をいただけるのも良かったです。こちらの記事でご紹介しています。
2025年は「土湯温泉 はるみや旅館」を選出しました。
1日10組限定の全客室露天風呂付きの宿で、1人で泊まれるのは平日のみですが2食付き3万円以下と温泉浴室付きの宿としては抑えめのお値段なのがうれしい!
客室露天風呂以外に「内湯2ヶ所」と岩造りの「渓流露天風呂」と「展望露天風呂」の4つの浴室があり、チェックインからチェックアウトまで夜通し、空いているときにすべて貸切で利用できます。
食事がお部屋食なのもうれしいですね。
生産者直送の福島県産食材にこだわり、県内各地の郷土料理を織り交ぜた和食のコース料理を楽しめます。会津産の馬刺しは必ず出るようなので、こちらも楽しみです。
関東で一番泊まりたい宿
2025年3月時点では、7軒中7軒、すべての宿が「休前日1人泊可能」な宿です。
また、7軒中2軒は、以前にも泊まったことがあって「また泊まりたい!」と思っている宿です。
群馬県:猿ヶ京温泉 ル・ヴァンベール 湖郷(こきょう)
休前日も1人泊OK・1泊2食付き46,800円~(2024年は小野上温泉旅館 きくむらを選出)
2025年は「猿ヶ京温泉 ル・ヴァンベール 湖郷(こきょう)」を選びました。
こちらの宿も2024年にリニューアルしたばかりのお宿です。上越新幹線の上毛高原駅から関越交通のバス「猿ヶ京線」に30分ほど乗り「学校下」バス停で下車してすぐ。
猿ヶ京温泉行きのバスには、別の温泉地に行くために何度も乗ったことがあるのですが、実はこれまで猿ヶ京温泉にはあまり気になる宿がなく足を運んだことがありませんでした。リニューアルしたこちらの宿は食事が大変おいしそう&土曜日も一人泊可能ということで心惹かれています。
浴室は時間帯で男女が交換となる大浴場があり、夜通し利用可能です。
浴室はそれぞれに露天風呂も付いています。猿ヶ京温泉は循環している宿が多いイメージでしたが、こちらの宿はじゃらんの宿詳細ページでは「源泉かけ流し」との表記があります。実際どんなお湯なのか確かめてみたいところです。
食事は、イタリアンのシェフを迎えて一新したそうで、なんと「好きなものを好きなだけ注文できるフルオーダースタイル」です。
イタリアンが食べられる温泉宿も少ないですが「フルオーダースタイル」というのもあまり聞いたことがないので気になってしまいました。
1人でイタリアンをオーダーするとあまり種類が食べられない気もするのですけど、フルオーダーと言うからには「ハーフサイズ」などのオーダーが可能なのかどうか?ちょっと気になっています。
そしてこちらの宿はアルコールを含むドリンクも飲み放題です。
泊まったことがないタイプの宿ですし、土曜日も1人で泊まれるので1度泊まってみたいなと思っているところです。ちなみに、もちろんお高くはなりますが客室温泉付きの部屋もあり、すべて1人でも(土曜日でも)泊まることができます。
栃木県:塩原温泉 創作料理と源泉掛け流しの宿 本陣
休前日も1人泊OK・1泊2食付き15,400円~(2024年は塩原温泉 塩原山荘を選出)
2025年は「塩原温泉 本陣」を選出しました。2023年に初めて宿泊した宿で、また必ず泊まりたい!と思ったすばらしい宿なのですが、昨年は再訪が叶わず。2025年はきっと……と思っているところです。
宿泊レポート↑も公開していますので詳細は記事にてご確認いただきたいのですが、かいつまんで本陣のすばらしさをご紹介したいと思います。
客室はシンプルな和室ですが、寝具は寝心地良く、Wi-Fiの速度も良好で快適なお部屋でした。トイレ・洗面所は共同ですが清潔です。
浴室は2ヶ所ある内湯を空いているときにいつでも貸切で利用できます。お湯もすばらしくて、酔っぱらって早く寝てしまったのですがもっとたくさん入りたかったです。
そしてこの宿のすごいところは日本酒の品揃えです。
「利き酒セット」付きのプランで予約すると、このすばらしいラインナップの中から3種類好きなお酒を選んで、呑み比べを楽しむことができます。
利き酒セットプランはお酒が選べるだけでなく、おつまみとして通常のコースよりも料理が1品多く付いてきます。おつまみはなんと「鮎の塩焼き」でした。利き酒セットは「利き酒セットプラン」以外で予約しても注文可能なのですが、焼き魚のおつまみが付きのはプランで予約した場合のみだそう。
利き酒セットの「プラン外での注文」と「お替わり」には「ちょこっとおつまみ」が付くのですが、なんと宿泊した日の「ちょこっとおつまみ」は厚切りの馬刺しでした。
お酒もおいしいですが料理もすべておいしく土曜日も1人泊OK。そして2食付きで1万5千円を少し超えるぐらいという良心的な価格。
当然人気なので土曜日の予約は早めに埋まることが多いです。前回は冬に泊まったので、次は別の季節にお邪魔したいなと思っています。
茨城県:五浦観光ホテル本館/別館大観荘
休前日も1人泊OK・1泊2食付き26,400円~(2024年も同じ宿を選出)
2025年は「五浦観光ホテル本館/別館大観荘」昨年と同じ、北茨城市の海沿いの宿「五浦観光ホテル」を選びました。
常磐線の大津港駅から車で5分の場所にあり、事前に連絡しておけば駅から送迎してもらえます。水戸駅から約1時間と交通の便も良く、土曜日も1人で泊まれるので気軽にふらっと旅に出るのに良さそうです。
海沿いのホテルなので、海を眺められる露天風呂などももちろんあるのですが……茨城にこんないいお湯が湧いていたのか!と驚くほどお湯が良いそうで。
うっすら緑色に濁った、泉温70度近いナトリウム・カルシウムー塩化物泉にぜひ浸かってみたいなと。2人以上で泊まるときと比べると、1人泊はまあまあ料金アップしますが、それであってもちょっと気になるお湯です。
また食事は、茨城の海の幸を使用した会席料理で「かにグルメプラン」「あわびグルメプラン」などもあるようですが、個人的には冬限定のあんこう鍋の付く「あんこうグルメプラン」が気になりました。
冬限定で3月下旬までのプランなのでこのプランで冬に宿泊したいなと考えています。
千葉県:弁天鉱泉
休前日1人泊OK・1泊2食付きで8,800円~(2024年は亀山温泉ホテルを選出)
2025年は、南房総市にある鉱泉の宿「弁天鉱泉」を選出しました。
鉱泉の湧かし湯ではありますが、千葉県内では恐らくここだけではないかと思われる硫黄泉を楽しめる宿です。
東京からのアクセスは電車を乗り継いで最寄り駅の岩井駅まで行くか、東京駅から直通の高速バスに乗り「道の駅富楽里」で下車します。駅からも高速バスのバス停からも距離がありますので、予め連絡しておけば送迎してもらえるようです。
浴室は硫黄泉を使用した内湯が2ヶ所と、海を眺められる展望露天風呂(非温泉)が1ヶ所あり、男湯と女湯が入れ替えになります。
晴れていれば露天風呂から富士山が見えることもあるとか。
食事は、海の近くの宿らしく魚介が目一杯並び、特にお刺身の盛り合わせは味もボリュームもかなり期待できそうです。
実はこちらの宿、千葉では珍しい硫黄泉かつ食事がおいしい宿ということでかなり前から気になっていたのですが、私の知る限りずっと一人泊の受け入れはありませんでした。
それが少し前から一人泊のプランが出始めまして……。
「もしかして試験的に出しているだけかもしれないから、あまり大っぴらに宣伝しないほうがいいかもしれない」と思って、有料noteでだけこっそり紹介したりしていたのですが。
↑こちらの記事で紹介していました。
弁天鉱泉は全4室の小旅館なのですが、実はこの記事を書いた先月の時点では1人泊の受け入れは4室中1室、最も狭い部屋のみでした。
しかし、今日チェックしたところ4室すべての部屋で1人泊のプランが出ており、1室だけある「露天風呂付き特別室」も1人で泊まれるようになっていました。それで「これは恐らく、本格的に一人客を受け入れることにしたんだな」と思い、ブログでもご紹介することにした次第です。
さまざまなレビューを読むと、最近宿の運営が恐らく先代の息子さんと思われる若い方に代替わりしたそうで、それで方針が変わったのではないかと思います。
近場でいいお湯に浸かれて食事も良さそうなので、そのうち出かけたい宿です。
埼玉県:小鹿野温泉 須崎旅館
休前日1人泊OK・1泊2食付き15,200円~(2024年も同じ宿を選出)
2025年は昨年と同じく埼玉県秩父郡の小鹿野町にある小鹿野温泉 須崎旅館を選出しました。
小鹿野町には日本百名山の両神山のほか、四阿屋山、二子山などハイキング・登山を楽しめる山がいくつもあり、その前後に泊まるのに良さそうな宿です。
西武秩父駅から小鹿野町町営バスの「西武秩父駅線」で「小鹿野町」停留所で降りて徒歩1分。土曜日も一人泊可能な宿です。
浴室は男女別の大浴場と、50分無料で利用できる貸切露天風呂があります。
大浴場は温泉ではなく、露天風呂でのみメタケイ酸豊富な源泉(18度ほどの冷鉱泉を加温)を楽しむことができます。
須崎旅館は食事の評判が大変良く「鹿肉のロースト」など山間部の宿らしい肉料理や、「原木しいたけ」など秩父産の食材を使った郷土料理がおいしそう。
食事は朝夕部屋食となり、1人でのんびり楽しめるのもうれしいですね。
東京都:奥多摩の風 はとのす荘
休前日も1人泊OK・休前日1人泊23,100円(2024年は青梅石神温泉 清流の宿おくたま路を選出)
2024年に選出していた「青梅石神温泉 清流の宿おくたま路」には4月に宿泊が叶いました。夕食時のアルコールも含めてドリンクが飲み放題、ラウンジでもアルコールやアイスほかさまざまなお菓子が楽しめる宿で、近場で旅気分を味わうのに持ってこいの宿でした。ただ、一人旅向けというよりはファミリー向けかもしれません。
2025年は「奥多摩の風 はとのす荘」を選びました。
青梅線の鳩ノ巣駅から徒歩5分。鳩ノ巣渓谷を客室や露天風呂から眺められる、アクセスも景観もすばらしい場所に建つ宿です。
すばらしいのは立地だけでなく、広く快適なツインルームをシングルユースで、ゆったりと利用することができます。
かけ流しとはいきませんが浴室は清潔で新しく、2種類の源泉が楽しむことができます。
イタリアンの夕食は味も量もとても良いし、2度泊まりましたがメニューもしっかり変わっていたので何度泊まっても楽しめそうだなと。
ドリンクメニューも、特にグラスワインの種類が豊富でうれしかったです。
詳しくは宿泊レポートにまとめていますが「奥多摩とは言え都内に、こんないい宿があるんだな」と驚いた宿です。
初めて宿泊してからもう4年経つのですが、料金アップも最低限で、土曜日も1人で泊まれるしとても良心的な宿だと思います。登山帰りなんかに計画してまた泊まりたい宿です。
神奈川県:強羅温泉 ホテルマロウド箱根
休前日も1人泊OK・1泊2食付き25,300円~(2024年は湯河原温泉 加満田を選出)
2025年は「強羅温泉 ホテルマロウド箱根」を選びました。
箱根では箱根湯本エリアや仙石原エリアにはお気に入りの宿があるものの、強羅エリアには一応泊まったことはあるけれどお気に入りの宿はないな……と思い、強羅で宿泊料金がそこまでお高くなく、食事もおいしそうな宿で探してみました。
強羅駅から徒歩15分。強羅駅または早雲山駅に着いてから宿に電話をすれば迎えに来てもらえます。
浴室は男女別の大浴場で、それぞれに露天風呂もついており、サウナもあり。
硫化水素臭たっぷりの白濁の硫黄泉を楽しむことができます。
食事は夕食はフレンチのフルコース。朝食はアメリカンブレックファストで共に評判も大変良いようです。
箱根はコロナ禍以降かなり値上げした宿が多いですが、こちらの宿は未改修の部屋には少しお安く泊まれたりとお値段も良心的だなと思いました。
土曜日や連休でも1人で泊まれますし、執筆時点でまだGW中にも空室がありました。フレンチが嫌いでなければかなり狙い目の宿だと思います。
甲信越・北陸で一番泊まりたい宿
2025年3月時点では、6軒中6軒の宿が「休前日1人泊可能」な宿です。
また、6軒すべてをまだ泊まったことのない宿から選びました。
山梨県:ロッジ・アトリエ
休前日も1人泊OK・1泊2食付き18,150円~(2024年は湯村温泉 弘法湯を選出)
2025年は小渕沢駅の周辺エリアにある温泉付き「ロッジ・アトリエ」を選びました。
小渕沢駅から車で10分弱、登山者の方にはお馴染みかもしれない編笠山の登山口である「観音平」に向かう途中にある宿です。小渕沢駅からは予約時に連絡をすれば送迎してもらえるとのことでした。
全11室の小規模な宿で、アンティーク家具の置かれたラウンジにはたくさんのレコードがあり、滞在中好きに聞くことができます。「アンティーク家具とステンドグラスに囲まれた隠れ家のような宿」がコンセプトの宿です。
地下1500メートルから汲み上げたナトリウムー塩化物温泉を、2ヶ所の貸切風呂でかけ流しで楽しむことができます。
夕食は、お隣にあるレストラン「キースプリング」でいただきます。予約時に「甲州ワインビーフシチュー」や「ワインビーフステーキ」などからメインの料理を選んでおく方式で、食事は朝夕共に大変評判が良いようです。
一部客室ではペットと一緒に泊まれることもセールスポイントのようですが、ペット不可の部屋のほうがお安く泊まれます。2食付き18,150円から1人泊可能で、土曜日も1人で泊まることができます。
お湯も食事も良さそうで、部屋もさまざまなタイプの部屋に1人泊可能。八ヶ岳登山後の宿泊にも便利そうな立地ということで、山梨県で最も気になっている宿です。
長野県:上林温泉 上林ホテル仙壽閣(せんじゅかく)
休前日も1人泊OK・1泊2食付き44,000円~(2024年は釜沼温泉 大喜泉を選出)
2025年は「上林温泉 上林ホテル仙壽閣(せんじゅかく)」を選出しました。
あまり聞き慣れない温泉名ですが、温泉に浸かる猿で有名な「地獄谷野猿公苑」に向かう途中にある温泉です。
もっと詳しく場所を説明しますと、地獄谷の手前に「THE FARMHOUSE」という志賀高原ビール直営のビアレストランがありまして、そのすぐ向かいにある宿です。
私はこのビアレストランがとても好きで、湯田中渋温泉郷に泊まる前後に大抵立ち寄ってビールを飲んでいたのですが、ほろ酔いでレストランを出ると目の前になんだか素敵な佇まいの宿があったのです。Googleマップで調べてみるとそれが「上林ホテル仙壽閣」でした。
初めてその存在を知った時点ではこの宿は1人では泊まれなかったのですが、要望が多かったようで最近になって一人旅プランの提供が始まりました。湯田中渋温泉郷には魅力的な宿があるのでまだ足を運べていないものの、ずっと泊まってみたいと思っている宿です。
ちなみにこちらの宿は繁忙期がスキー客と猿を見に来る方の多い冬なので、温泉目当ての一人旅なら雪のない季節が良いと思います。また、最寄り駅の湯田中駅まではバスも運行していますが、送迎サービスもあります。
源泉湧出量が非常に多く、なんと毎分720L湧出しているそうです。豊富な源泉を、もちろんかけ流しで楽しむことができます。
食事は季節の食材をたっぷり使った季節感あふれる懐石料理。
春は山菜、秋は松茸が並ぶようで、きっと秋は人気だろうなと思います。私はそこまで松茸にこだわりはないので、春に泊まるのがいいかなと考えているところです。
新潟県:カーブドッチヴィネスパ
休前日も1人泊OK・1泊2食付29,400円~(2024年は魚沼の隠れ温泉 くつろぎ庵を選出)
2024年に選んでいた六日町温泉の「くつろぎ庵」には4月に宿泊が叶い、いくつかの記事で紹介しています。
昨年4月に泊まった際は山菜を大変おいしくいただきましたので↑こちらの記事が参考になるかと。
2025年は新潟市の角田浜の近くにあるワイナリー併設の温泉付きホテル「カーブドッチヴィネスパ」を選出しました。
「角田浜」と聞いてピンと来た方もいるかもしれませんが、新潟市内では有名な低山「角田山」の近くにある宿です。「どこか近くの温泉に泊まって角田山に登りたいなあ」と思って宿を探していたところ、すごく良さそうな宿を見つけてしまった次第です。
「ぶどう畑の中で温泉とワインを愉しむ」と謳われている通り、宿泊の前後にはワイナリー見学のオプションがあったり、併設のライブラリーやカフェで食事やワイン、ビールを楽しむことができます。
浴室は大小2つの露天風呂と内湯を備えた大浴場があり、ph9.0の高アルカリの源泉がかけ流されています。浴室の利用時間は6時30分~23時なのですが、7時~22時まで日帰り入浴可能なので週末の混雑状況は少し気になるところではありますが……。
土曜日も1人で泊まれる宿ではあるのですが、のんびり湯に浸かるためには日曜か金曜に宿泊するのが良いかもしれません。
食事は「和食のフルコース」もしくは「フレンチフルコース」で、ワインのペアリングをオーダーすることも可能です。私はフレンチフルコースが気になっているのですが、フレンチのほうが席の枠が少ないのか、早めにプランが売り切れてしまうことが多いようです。
角田山登山と組み合わせることを目的に探し当てた宿ではあるのですが、前後に登山の予定を入れるとどうしても慌ただしい滞在になってしまうので、登山とは別の機会にのんびり滞在したいと考えています。
石川県:山代温泉 吉田屋 山王閣
休前日も1人泊OK・1泊2食付き25,300円~(2024年は休暇村 能登千里浜を選出)
2025年は「山代温泉 吉田屋 山王閣」を選出しました。
アクセスは要事前予約でJR加賀温泉駅より送迎を利用できます。
全46室の中規模な旅館ですが「ビジネス和室」なるベッドとライティングデスクが設置された部屋があり、その部屋であれば土曜日も1人で泊まれるようです。
大浴場は1階と3階にあり、それぞれ内湯と露天風呂、サウナが設置されています。
内湯は循環しているようですが露天風呂は加水ありの源泉かけ流し。またシャワーのお湯も源泉を使用しているそうです。
食事のプランは1人泊でもさまざまな選択肢があり、冬なら「蟹フルコース」も予約可能です。
私自身は蟹はそんなに……なので、メイン料理にのどぐろを選べるプランなどが気になっています。
それからこちらの宿、温泉浴室付きの部屋も平日のみですが1人でも予約可能です。
現状だと金曜日と日曜日は一人泊不可なので、会社勤めの身ではなかなか難しいのですが、どうもこの部屋風呂の湯がとても良いらしいので、何とか平日に休みを取れないものかなあと考えています。
富山県:氷見温泉郷 くつろぎの宿 うみあかり
休前日も1人泊OK・1泊2食付き29,700円~(2024年は庄川温泉郷 鳥越の宿 三楽園を選出)
2025年は「氷見温泉郷 くつろぎの宿 うみあかり」を選びました。
氷見市内の海沿いに建つ宿で、JR氷見駅からは送迎を利用できます。
客室はいくつかのタイプから選択可能ですが、いずれも畳にベッドを置いた和モダンタイプのお部屋で、快適そうでした。
浴室は男女別の大浴場で、深夜0時までと早朝4時から利用可能です。
富山湾に面した展望露天風呂からは、晴れた朝には日の出を眺められるとのこと。
またこちらの宿は2種類の自家源泉を持っており、大浴場。露天風呂でも2種類の源泉を利用しているのですが、宿から徒歩3分の場所にある別館「潮の香亭」のお風呂のほうが「アブラ臭の感じられる濁り湯」でとても良いらしいのです。滞在中は「潮の香亭」にも9時から21時の間で入りに行けるそうなので、宿泊したらこちらも入ってみたいところです。
食事はもちろん、氷見の魚介類を目一杯楽しめる会席料理です。
冬にはブリの会席もあるようなので、冬が近づいたら氷見のブリを食べる旅の計画をしたいなと考えています。
福井県:三六温泉 神明苑
休前日1人泊OK・1泊2食付き9,900円~(2024年は鷹巣温泉 鷹巣荘を選出)
2025年は鯖江市内にある温泉宿「三六温泉 神明苑」を選びました。
福井鉄道神明駅から徒歩2分。鯖江市内の中心街に湧く温泉です。
客室は予約時に「おまかせ和室」か「洋室シングル」から選択可能で、シングルルームがあるので土曜日も1人で泊まることができます。
浴室は男女別の大浴場で、内湯のみですがサウナは有り。
食事は、最もお安い夕食がお弁当のプランでは2食付き9900円というかなりお安い料金で1人で泊まることができます。
夕食がコース料理のプランでも1万5千円以下で1人泊できますし、冬は蟹を食べられるプランもあるようです。立地的にもお値段的にも気軽に泊まりやすい宿だと思います。
東海で一番泊まりたい宿
2025年は4軒中3軒が泊まったことのない宿を選びました。
また、2025年3月時点では4軒すべての宿が「休前日に1人泊能」な宿です。
静岡県:伊東温泉 陽気館
休前日も1人泊OK・1泊2食付き23,100円~(2024年は伊豆熱川 自家源泉 おもてなしの宿みはるやを選出)
2025年は「伊東温泉 陽気館」を選びました。
伊東駅から徒歩12分。お散歩気分で歩ける場所にあります。
明治43年創業の歴史ある宿で、客室は「低層フロア」と「高台フロア」に分かれており、低層フロアには「大浴場」、高台フロアには展望露天風呂があります。
大浴場と展望露天風呂では源泉も異なり、大浴場では単純温泉、展望露天風呂では塩化物泉の2種類の源泉を楽しめるのも魅力です。
また、低層フロア・高台フロアそれぞれに温泉が配湯された内風呂付きの客室(入るときに湯を貯めるタイプ)もあり、2食付き2万円台のお値段で温泉浴室付きの部屋に泊まることができます。
食事は朝夕部屋食。
「スタンダード」と「グレードアップ」の2つのコースから予約時に選びますが、「地鰺のまご茶漬け」など伊豆の郷土料理を交えた、魚介がたっぷりいただける食事です。
土曜日も1人で泊まれる宿ですし「これぞ、伊豆の温泉宿」という体験ができる宿ではないかと思います。
岐阜県:湯屋温泉 炭酸泉の宿 泉岳舘
休前日も1人泊OK・1泊2食付き33,000円~(2024年は奥飛騨温泉郷 新穂高温泉 リゾートインちろり庵を選出)
2025年は「湯屋温泉 炭酸泉の宿 泉岳舘」を選びました。
以前にも何度か「岐阜県で泊まりたい宿」としてご紹介したことのある宿なのですが、2024年にようやく宿泊が叶いまして。とても良かったのでまた泊まりたいなあと思っているところです。
昨年泊まった際の旅のきろくはnoteでも公開しています。
飛騨高山と下呂温泉の中間にある「飛騨小坂駅」が最寄りで、あらかじめ連絡しておけば駅から送迎してもらえます。
こちらの宿の1番の魅力は、何と言っても「天然のサイダー」そのものの、高濃度の炭酸泉です。館内に飲泉所があり、滞在中自由に飲むことができますが、ゲロルシュタイナーそっくりの味がしました。
ウェルカムドリンクはレモン風味のシロップを、源泉で自由に割っていただくというもの。源泉はそのままだと12度の冷たさなので氷も必要なく、おいしいレモンソーダになりました。
浴室は、男女別の内湯と、チェックイン時に予約して貸切で利用する露天風呂。
特筆すべきはやはり内湯です。40度ほどに加温した浴槽と36度ほどの控えめに加温したぬる湯の浴槽が隣り合っており、交互浴を楽しむことができます。
このほどよく加温されたぬる湯の炭酸泉が本当にいつまでも浸かっていたくなるすばらしさで、忘れ難い体験でした。
食事は仕切りのある半個室タイプの食事処で「飛騨牛炭酸泉しゃぶしゃぶ」がメインの和食膳をいただきます。
飛騨牛も野菜もしっかりと量があり、特に野菜は旬の地物野菜が種類豊富に揃えられていて見た目にも楽しく、大変おいしくいただきました。
また必ず泊まりたい宿なのですが、タイミングによって1人泊のプランが出ているときと出ていないときがあるのです。1年前も今年も、冬の間は1人泊のプランを休止していて、暖かくなったら予約できるようになっていました。
ぬる湯がすばらしい宿なので夏のほうが人気なのかなと思っていましたが、スキー客などで冬が混み合う宿なのかもしれないですね。現在は土曜日も1人泊のプランが出ているので、今のうちに予約してしまおうかなと検討中です。
愛知県:潮騒の湯宿 山海館
休前日も1人泊OK・1泊2食付き15,400円~(2024年は湯谷温泉 はづ別館を選出)
2024年に選出していた「湯谷温泉 はづ別館」には、2024年中ではありませんがつい先日宿泊が叶いました。思った以上にお湯も良く、食事もおいしくサービスもとても良い宿だったのでいずれ何らかの形でご紹介できるかと思います。
2025年は「潮騒の湯宿 山海館」を選びました。
名古屋鉄道知多新線の終着駅「内海駅」が最寄り駅で、駅からは予約制で送迎があります。
地下1300メートルから湧出する自家源泉は海の宿らしい塩分濃度の強い源泉で、冷鉱泉のため加温しています。
浴室は窓から海が眺められる大浴場と、オーシャンビューの露天風呂。
なぜか公式サイトに掲載されている露天風呂の写真が夜に撮影された写真ばかりで、どんな風に海が見えるのかわからないのですが……行ってみてのお楽しみというところなのでしょう。
食事は「ビジネス」「リーズナブル」「スタンダード」の3つのプランから選ぶことができ、ビジネスプランであれば2食付き15,400円から一人泊可能です。
2名以上の宿泊だと「ふぐづくし膳」なども予約できるのですが、1人だとスタンダードプランまでになってしまうのは少し残念なところではありますが、食事の評判は朝夕ともに良くてボリュームもたっぷりのようなので問題ないでしょう。
朝食では好みの干物を席で焼いて食べることができる「干物バイキング」を実施しており、そちらも評判がいいようです。
三重県:美食の隠れ家 PROVENCE(プロヴァンス)
休前日も1人泊OK・1泊2食付き22,700円~(2024年は榊原温泉 神湯館を選出)
2025年は「美食の隠れ家 PROVENCE(プロヴァンス)」を選出しました。
伊勢志摩には温泉があることは知っていましたが、お湯重視だとあまり心惹かれる宿がないことと、大きなホテルが多くて1人で泊まるのに良さそうな宿はないと思っていました。今回ご紹介するホテルもお湯については特筆すべきことはないのですが、それを差し引いても食事が良さそうで気になってしまいました。
近鉄志摩神明駅から徒歩1分の場所にあり、名古屋から特急と各停を乗り継いで2時間ちょっとで着けるようです。また、近鉄特急が停車する賢島駅からの送迎も行っており、駅に着いてから電話すれば迎えに来てもらえるとのこと。
客室はツインルームとダブルルームがあり、ダブルルームはドライヤーを始めとしたReFa製品を揃えたグレードの高い仕様になっているとかで、ツインのほうがお安く泊まれます。
温泉は、敷地内から湧き出る「カルシウム・ナトリウム-塩化物冷鉱泉」を「加水・加温・循環ろ過・消毒」ありで提供しているとのことなので、泉質については特に期待しないほうがいいと思います。(志摩の温泉ホテルはだいたい全部そんな感じ)
大浴場は夜通し利用可能ですし、有料の貸切風呂を1回無料で使えるプランなども設定されていました。
食事は本当においしそうで「オーベルジュ」と言って差し支えない宿だと思います。
伊勢海老、鮑、美熊野牛など伊勢志摩の美食を堪能できるコース料理で、1人泊でもさまざまなプランから選択できるのもうれしいポイント。
宿の名前が「プロヴァンス」ですし、料理の写真を見ても洋風っぽく見えるのですが、炊き込みご飯があったりしゃぶしゃぶがあったりもするようです。ホームページには
地域の伝統的な調理法をも活用しながら、プロヴァンス独自のメニュー開発に日々取り組んでいます。スタイルは洋風ですが、味の決め手は和風ダシ。
とあり、フレンチとかイタリアンなどのジャンルにとらわれず、おいしさを追求するという姿勢のようです。
日本酒やワインの品揃え、朝食のパンなど食事には細部までこだわっているようです。オーベルジュタイプの宿は1人だと泊まりにくいことが多いですが、こちらの宿は土曜日も1人で泊まれる宿なので会社勤めの身でも計画しやすそうです。
関西で一番泊まりたい宿
関西エリアでは6軒とも、これまで泊まったことのない宿を選びました。
また、2025年3月時点で6軒中2軒が休前日も1人泊可能な宿です。
和歌山県:南紀勝浦温泉 料理旅館 万清楼
休前日も1人泊OK・休前日1泊2食付き22,000円~(2024年は白浜温泉 長生庵を選出)
2024年に選出していた「白浜温泉 長生庵」には5月に宿泊が叶いました。
お湯も良く個室でいただく食事もすばらしくて、期待通りの宿でした。南紀白浜には昨年初めて足を運んだのですが、いいところでしたねー。
2025年は「南紀勝浦温泉 料理旅館 万清楼」を選出しました。
実は以前、このエリアの別の宿に泊まったことがあったのですけど、雰囲気や眺望、温泉は良かったのですが1人泊で割高になっていたこともあって食事は宿泊料金に見合わないな……と思ってしまいまして。
勝浦はまぐろで有名な漁港ですし、次回は食事のおいしい宿に泊まってみたい!ということで「料理旅館」と銘打っており食事の評価が非常に高いこの宿を選んだ次第です。
料理旅館とは言え男女別の浴室には露天風呂もあり、加温ありのかけ流しの源泉が楽しめます。
そしてこちらの宿、同じ勝浦温泉内にある「ホテル浦島」という全300室以上ある大型ホテルの姉妹館なのですが、ホテル浦島の温泉にも無料で入りに行けるのです!
ホテル浦島は大型ホテルかつ朝夕バイキングの宿なので、そんなに一人旅向きではないかなと思うのですが、お湯は大変良いそうなので「万清楼」に宿泊しておいしい料理を食べて、浦島のお風呂にも入りに行くのが良さそうだなと考えています。
食事はスタンダードな会席料理のプランのほか「まぐろづくし」プランや、地元のブランド牛「熊野牛」を味わうプランなどから選択可能です。土曜日も1人泊可能で、平日料金+数千円で泊まれますので、旅の計画も立てやすそうです。
奈良県:フォレストかみきた
休前日も1人泊OK・1泊2食付き15,980円~(2024年は長谷寺 湯元 井谷屋同じ宿を選出)
2025年は「フォレストかみきた」を選出しました。
奈良県にある日本百名山「大台ヶ原」に向かう途中にある温泉宿です。
大台ヶ原は以前歩いたことがあって、整備されたハイキングコースを歩いて絶景を楽しめる東大台も、立入人数が制限されていて事前申請が必要な西大台もとても良いところでした。また行ってみたいなということでこちらの宿を選んだ次第です。
宿へのアクセスは、4月~11月の間季節運行している大台ヶ原行きのバスに乗り「和佐又山登山口」で下車後、宿の送迎(要予約)か、近鉄大和上市駅発の「下桑原行」バスに乗り「河合」下車徒歩1分。しかしどちらも本数が少なく午前中に着くか17時台に着くかになってしまうのが悩ましいですね……。
客室はツインルームのシングルユースとなり、ホテルライクでとてもきれいな部屋のようです。
浴室はひばの浴槽の「木の湯」と、御影石の浴槽の「石の湯」の2室があり、1日ごとに男湯と女湯が入れ替わる方式。
チェックインから23時までと、6時から9時まで利用可能です。ph8.3のアルカリ性単純温泉で、かけ流しとはいきませんがとろみを感じさせる源泉で評判は悪くない模様。
食事は、川魚や山菜など奥吉野の山の幸を使用した「山のごちそう会席」です。
2食付き2万円以下で1人で泊まれますし、土曜日も1人泊可能な宿です。
また、通常の宿泊に大台ヶ原登録ガイドのホテルスタッフの方が同行する登山ツアーをプラスしたプランもあります。
「大峯奥駆道 大普賢岳登山」
「伯母峰峠~和佐又山トレッキングツアー」
「大峯奥駆道 行者還岳登山ツアー」
など、車がないとなかなか行きにくいエリアの山に、通常の宿泊料金プラス1万円ほどで行けるので、けっこういいのではないかと思いました。登山ツアーの料金には「ツアー時の昼食弁当、お茶、ガイド料、保険料、下山後の入浴料」が含まれるそうです。
滋賀県:尾上温泉 旅館 紅鮎
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き33,000円~(2024年は須賀谷温泉を選出)
2025年は「尾上温泉 旅館 紅鮎」を選出しました。
琵琶湖の湖畔に建つ宿で、最寄り駅のJR高月駅からは宿の送迎を利用できます。
全室に琵琶湖を眺められる客室露天風呂が付いており、1人で泊まれるのは平日のみではありますが2食付き33.000円~と露天風呂付き客室の1人泊料金としてはそれほどお高くないのもうれしいポイントです。
男女別の大浴場もあるのですが、源泉温度が21度ほどなので加温・循環しているようです。ですが客室露天風呂はぬる湯を自分で浴槽に貯めて、ぬるければ加温する方式とのことで、自分好みの温度で入れるので良さそうだなと思いました。
食事はスタンダードプランの「京風会席」のほか、湖北名物の「鴨鍋」をプラスしたプランや、夏は鮎をふんだんに使った「特選鮎会席」「近江牛づくし」などさまざまなプランから選択可能です。食事の評判が良く一人泊でもさまざまな選択肢があるのも選んだ決め手の一つです。
京都府:鳴き砂温泉 ニュー丸田荘
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き15,400円~(2024年は奥伊根温泉 油屋別館和亭を選出)
2025年は「鳴き砂温泉 ニュー丸田荘」を選出しました。
「琴引浜」という、砂の上を歩くと音がする「鳴き砂」で知られる砂浜から徒歩3分の場所にあるお宿です。
最寄り駅のJR網野駅からは車で8分。事前予約制で送迎をお願いできるようです。一人泊のプランが出ているのは7月の「海の日」の前までなので、恐らく海水浴シーズンの1人泊はできないと思いますが……一人旅なら春や秋の静かな時期に訪れたいですね。
1人で泊まれる部屋は6畳和室でトイレは客室外ですが、スタンダードな2食付きのプランで17,050円から一人泊可能です。
全6室の小旅館で、3つある貸切風呂を空いているときに貸切で利用する方式です。季節により加温・加水をすることもありますがかけ流しとのこと。
食事は海の宿らしく「海鮮会席」で、冬には「カニフルコース」もオーダー可能です。
ただし1番お安い「画家女将のアクリル画レッスン付き宿泊プラン」については夕食は「幕の内弁当」になるようですが……スタンダードプランより2000円ほどお安く泊まれるので小食の方には良いかもしれません。チェックイン時間の制限があり、女将の絵画レッスンがあるようです。私は本当に絵心がないので、スタンダードプランでお刺身など楽しみたいと思います。
大阪府:あまみ温泉 南天苑
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き28,600円~(2024年は能勢温泉を選出)
2025年は「あまみ温泉 南天苑」を選出しました。
和歌山県との県境にある宿ですが、なんば駅から南海高野線急行に乗って40分ほどの天見駅の目の前にある宿です。
1人で泊まれるのは月曜日~木曜日のド平日のみなので、土日休みの勤め人には少々計画しにくい宿ではあるのですが……こちらの宿、登録有形文化財に指定された名建築の湯宿なのです。
東京駅丸の内駅舎や奈良ホテルなどを設計した辰野金吾氏による建築で、日本庭園も美しいとのこと。全14室という小規模旅館ですし、1人で泊まれるプランが出ているうちに泊まってみたいなと思っています。
浴室は男女別の内湯で、天然ラジウム泉を加温して提供しています。
チェックインから翌日お9時30分まで夜通しの入浴が可能です。
一人泊の場合は「ひとり旅プラン」限定となるため、食事はスタンダードな会席料理となります。食事の評判も良い宿ですし、夕食は部屋出しなのでのんびり楽しめそうです。
兵庫県:赤穂温泉 銀波荘
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き41,800円~(2024年は有馬温泉 ホテル花小宿を選出)
2024年に選出していた「有馬温泉 ホテル花小宿」には12月に宿泊が叶いました。
「2024年下半期に関西エリアで泊まってよかった宿」としてこちらの記事↑でご紹介しています。例によって六甲山を歩いた後の宿泊でした。
2025年は「赤穂温泉 銀波荘」を選出しました。
「赤穂の塩」で有名な赤穂の海沿いに建つ温泉宿で、JR播州赤穂駅から予約制定時運行の送迎バスを利用できます。
この宿の売りは何と言っても、オーシャンビューの絶景露天風呂です。
大浴場が2ヶ所あって時間帯で男湯と女湯が交換となりますが、どちらの浴室にも露天風呂とサウナが備わっており、露天風呂からは目の前に瀬戸内の海を眺めることができます。
源泉は海に近い温泉らしく「カルシウム・ナトリウム-塩化物泉」で、泉温が27度程度とやや低いため加温していますが、かけ流しの湯を楽しめるようです。
また食事は、冬は牡蠣や渡り蟹、春は桜鯛などの魚介メインの会席を楽しめ、赤穂の塩を使った「鯛の塩釜」などもメイン料理としてラインナップされていました。1人で泊まれるのは平日のみですが、1人泊でもさまざまな料理プランの選択肢があるのはうれしいポイントです。
中国・四国で一番泊まりたい宿
中国・四国地方で選んだ9軒の宿のうち、6軒が「休前日の1人泊プラン」が販売されている宿です。
鳥取県:はわい温泉 望湖楼
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き31,900円~(2024年は三朝温泉 旅館大橋を選出)
2025年は「はわい温泉 望湖楼」を選出しました。
はわい温泉は東郷湖という湖の湖底から源泉が湧出している、湖畔の温泉地です。
倉吉駅は三朝温泉の最寄り駅でもあるので何度も降りたことがあったのですが、はわい温泉には1度も足を運んだことがありませんでした。
この宿に興味を持ったのは、ロプロスさんの旅のポストから。
山陰旅行1泊目の宿は、はわい温泉の「望湖楼」でした
— ロプロス (@ropross) 2023年10月29日
東郷湖の湖畔に立つ宿で、部屋の窓からは湖を一望する素晴らしい風景を眺めることができます pic.twitter.com/bH4OR3YfGa
しかし、調べてみるとこの2023年の時点では1人泊の受け入れがなく、1人で泊まるのは難しいのかなと思っていたのですが……昨年チェックしてみると1人泊プランが出ていたのです。
アクセスはJR山陰本線倉吉駅から事前予約制で送迎があります。
浴室は大浴場2ヶ所と湖上露天風呂が2ヶ所あり、どちらも時間帯で男湯と女湯が交換となるため、滞在中4ヶ所の浴室を利用することができます。
湖上露天風呂では湖に浸かっているような気分で湯浴みを楽しむことができます。
また泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉」で、加水・加温・循環・消毒すべて無しの源泉かけ流しです。毎日温泉を抜いて浴槽を抜いているため、毎日新鮮な湯を楽しむことができます。
料理プランは、冬の間はカニがメインのプランがありましたが現在は終了しており「鳥取和牛三昧会席」「まるごと鳥取会席」とメイン料理を「鳥取和牛・活鮑・のどぐろ」から選べるプランの3つから予約時に選択します。
私は蟹にはあまりこだわりがないので「まるごと鳥取会席」がいいかなと思っていますが、高くてもカニを食べたい!という方は、1人泊でもカニのプランは予約できたので冬まで待つのが良いかと思います。
島根県:さぎの湯温泉 さぎの湯荘
休前日も1人泊OK・1泊2食付き38,775円~(2024年は湯の川温泉 湯宿 草菴を選出)
2025年は「さぎの湯温泉 さぎの湯荘」を選びました。
日本庭園と横山大観の作品が120点以上展示されていることなどで有名な足立美術館に隣接する温泉宿です。アクセスはJR安来駅から1時間に1~2本運行している足立美術館行きのシャトルバスを利用するのが便利です。
浴室は、露天風呂付きの大浴場をチェックインから翌朝9時まで夜通し利用可能です。
泉質は含放射能ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩泉で、45~54度のやや熱めの源泉をかけ流しで楽しめます。
また、大浴場のほかに宿泊客が無料で利用できる「貸切露天風呂」と「貸切広々内湯」があります。15時から21時の間は予約制で、22時以降翌朝9時までは空いているときにいつでも貸切で利用可能です。
食事はスタンダードな料理プランのほかに「しまね和牛会席」「どじょう料理+山陰旬の会席」などから選択可能です。私は肉が好きなので「しまね和牛会席」が気になっています。
1人でもプランの選択肢が広く、かけ流しの露天風呂付きの客室も利用可能かつ、土曜日や連休でも1人で泊まれる一人旅に優しい宿です。特にシングルルームがあるわけではないのにどの部屋でも1人で泊まれるのはありがたい宿だなと以前から思っていた宿です。2025年こそ泊まりに行きたいものだなと考えているところです。
岡山県:湯原温泉 八景
休前日も1人泊OK・1泊2食付き22,000円~(2024年は湯原温泉 我無らんを選出)
2025年は「湯原温泉 八景」を選出しました。
湯原温泉は岡山県北部の真庭市にある温泉地です。
宿までのアクセスは岡山駅などから湯原温泉バス停まで行き、バス停から宿に連絡すれば随時送迎してもらえるようです。湯原温泉バス停までの経路は宿の公式サイトの「交通案内」のページが非常に詳しくて参考になったので、こちらをご参照ください。
湯原温泉はそのうち行ってみたいと思っていた温泉地なのですが、その中で八景さんを選んだ理由は2つあります。
一つはじゃらんの「宿泊施設ブログ」に「平日のひとり旅大歓迎」という記事があり、1人客の受け入れを積極的に行っている旨が書かれていたことです。客室によっては土曜日も1人で泊まれる部屋もありますし、すべてのプラン・すべての客室を1人泊でも選べるようになっていたのでありがたいことだなと思いました。
浴室は時間帯で男女が交換となる大浴場「川の湯」と、有料の貸切風呂があります。
貸切展望露天風呂の「空の湯」は2021年にリニューアルされて間もない浴室で、45分5500円とけっこういいお値段ではあるものの、広く眺めのいい露天風呂を貸切で利用可能です。
そして、この宿に惹かれた2つ目の理由が食事です。
特に「野菜」にこだわっている宿だとのことで口コミの評価もかなり高いです。肉や魚にこだわっている宿は多いですが野菜にこだわりのある宿は珍しいですし、春には山菜料理のプランも提供され、ヴィーガン対応メニューも用意可能とのこと。
この宿の料理長はかつて「料理の鉄人」で勝利されたことのある方だそうで。
実は料理の鉄人には学生時代のバイト先の系列店の料理長が出たことがあるのですが、一切ヤラセなどなく挑戦者は慣れないキッチンスタジアムでの調理に苦戦するため不利とのことでした。この宿の料理長の正原聖也さんは出場時圧勝されたそうなので、きっとすごい方なのでしょう。
春の山菜プランが気になりますが、今から計画するのでは少し遅いかな……。西日本で山菜のコースを出してくれる宿って珍しいと思うので、いずれ食べに行きたいです。
広島県:きのえ温泉 ホテル清風館
休前日も1人泊OK・休前日1泊2食付き21,420円~(2024年はえたじま温泉 江田島荘を選出)
2025年は「きのえ温泉 ホテル清風館」を選出しました。
瀬戸内海の中心にある「大崎上島」にある宿で、竹原港からフェリーまたは高速船で島に向かうと、各港から宿までは送迎があります。
この宿を知ったきっかけは、2024年の「温泉総選挙」の「絶景部門」で1位になっていたことでした。
「温泉総選挙」は観光庁などの5省庁の後援を受けて2016年から実施されている、応援投票による温泉地活性を目指したイベントです。
「絶景」をはじめ「美肌」「おもてなし」などいくつかの部門に分かれて毎年投票が行われているのですが、実はこの企画「あらかじめエントリーしている温泉施設」にしか投票できない仕組みなので、正直なところ「え?この部門はこの宿/施設が1位?」と思ってしまうこともあり、ランキングの信頼度は正直そんなに高くないなと思っていたのです。
ですが2024年に絶景部門1位に選ばれた、瀬戸内海の絶景を楽しめるこの宿の露天風呂は本当に良さそうだったし、調べてみると土曜日も1人で泊まれる宿だったので選出した次第です。
源泉は「塩化物冷鉱泉」を加温して使用しています。
食事はスタンダードな「凪ぎ会席」と「美味少量プラン」から選択可能です。瀬戸内海の島の温泉ということでお刺身など魚介を使用した料理の評判が良いようです。
山口県:油谷湾温泉 ホテル楊貴館
休前日も1人泊OK・1泊2食付き20,350円~(2024年は川棚温泉 小天狗さんろじを選出)
2025年は「油谷湾温泉 ホテル楊貴館」を選びました。
聞いたことのない温泉地だなと思ったのですが、この宿一軒のみの温泉です。長門市の海沿いにあり、長門湯本温泉から車で20分ほどの場所にあります。公共交通機関利用の場合は、山陰本線の伊上駅が最寄りで、駅からは予約制で送迎してもらえるとのこと。土曜日も1人泊のプランの設定があります。
源泉はアルカリ性の単純温泉で、かけ流しではないもののphの高さからかとろみを感じさせる浴感があり、過去には温泉総選挙の「うる肌部門」で2年連続1位になったこともあるようです。
露天風呂からは油谷湾を間近に眺めるとができます。
食事は、1人泊の場合は「基本会席」か、館内にある海の見えるレストランの3300円分の食事券が付いてきて、好きなものを選んで食べるというプランのどちらかになります。
コース料理の評判も良いようですし、レストランでは山口県名物の「瓦そば」などもオーダーできるようで、どちらを選んでも楽しめそうです。
香川県:夕凪の湯 HOTEL花樹海
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き21,505円(2024年も同じ宿を選出)
2025年は「夕凪の湯 HOTEL花樹海」を選出しました。
JR高松駅からタクシーで10分と便の良い場所にあり、事前予約制で送迎もあるという交通の便が良い温泉付きのホテルです。
高台の上に位置し、展望パノラマ大浴場からは高松市内と瀬戸内海を見渡すことができます。
お湯は「ナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉」を加温して使用しており、夜景を眺めながら楽しめる足湯もあり。
食事は、香川のプレミアム黒毛和牛「オリーブ牛」を使用したコース料理が楽しめます。
1人で泊まれるのは基本的に平日のみで、休前日の1人泊は直前に空室があるときのみプランが出るようです。
1人で泊まる際もプランの選択肢が広く、食事の内容や客室の種類を好みに合わせて選べるのはうれしいポイントです。天然温泉の露天風呂付きの部屋も1人で予約可能ですし、早割などの割引きプランも予約できます。
都内からだと四国に向かう交通機関は飛行機が第一の選択肢となりますが、HOTEL花樹海は高松駅から交通の便が良いので、寝台特急のサンライズ瀬戸を利用する旅を計画するのも良さそうです。
愛媛県:道後温泉 八千代
休前日も1人泊OK・1泊2食付き48,400円~(2024年は山の手別邸葉隠れを選出)
2019年から改修工事を続けてきた道後温泉本館が、2024年7月に5年以上ぶりに全館営業を再開したということで、また道後に行きたいなと思っていまして。
道後温泉にはこれまで、工事開始前の2014年と工事中で一部浴室のみで営業していた2022年に訪れているのですが、工事が終わった道後温泉本館がどんな風になっているのか気になるところです。
となればもちろん、道後温泉の宿に泊まりたい……というわけで、2025年は「道後温泉 八千代」を選びました。伊予鉄道の道後温泉駅から徒歩6分の宿です。
全室客室温泉露天風呂付きの宿ですが、土曜日の1人泊も可能です。
館内には大浴場も別にあるのですが、客室風呂がわりと大きいので、部屋風呂でも十分楽しめてしまいそうです。
朝夕の食事はすべてお部屋出し。
通常の部屋食だと、夕食後に布団を敷いたり朝食前に布団をあげたりで慌ただしくなってしまうこともあります。しかしこちらの宿は寝具はベッドで、かつ食事用のテーブルと椅子が設置されているので、部屋でもゆったりと食事を楽しむことができるようになっています。
ひとり泊の場合プランは「ひとり旅プラン」に限定されてしまい、食事のコースを選ぶことができないのは少し残念ですが、瀬戸内の新鮮な魚貝を使った料理の評判も大変良い宿なので、スタンダードな会席でも十分楽しめると思います。
徳島県:宍喰温泉 はるる亭
休前日も1人泊OK・1泊2食付き8,800円(2024年は和の宿 ホテル祖谷温泉を選出)
2024年に選出していた「和の宿 ホテル祖谷温泉」には、9月にようやく宿泊が叶いました。旅のきろくをnoteに公開しています。
ケーブルカーで向かう絶景露天風呂は、噂どおり湯もすばらしかったです。
2025年は「宍喰温泉 はるる亭」を選出しました。
JR牟岐線の宍喰駅から徒歩20分。徳島方面・高知方面から路線バスでのアクセスも可能です。
ナトリウムー炭酸水素塩泉の源泉をかけ流しで楽しめる全8室の温泉民宿ですが、シングルルームがあって土曜日も1人で泊まることができます。
しかも「1人泊のプラス料金」も「休前日のプラス料金」もなく、いつ何人で泊まっても2食付き8800円というすばらしい宿です。
浴室は男女別の内湯で、15時~22時と6時~9時半まで利用可能です。「石けん水に浸かっているよう」と賞されることの多いとろとろ浴感のお湯をかけ流しで楽しめます。
食事は、水床湾で獲れた新鮮な魚介類を使用した宍喰丸ごと会席ですが、写真を見る限り2食付き8800円の夕食とはとても思えないボリューム。
口コミでも食事の評価は高く、特に新鮮なお刺身がおいしいと評判のようです。
ちなみに、1人泊の場合客室の選択肢が「おまかせ和室」と「シングルルーム」の2つあります。どちらもトイレは客室外なのですが、シングルルームのほうにだけ「Wi-Fi完備」との表示があるので、ネット利用を予定している場合はシングルルームで予約したほうが良いでしょう。
高知県:ホテル 松葉川温泉
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き13,000円~(2024年も同じ宿を選出)
2023年は高岡郡四万十町にある「ホテル 松葉川温泉」を選出しました。
四万十川の源流の渓谷沿いにある宿で、JR窪川駅から 四万十交通の路線バス「窪川ー松葉川温泉線」で35分ほど。2時間に1本程度は運行しているようです。
最寄りの窪川駅からの送迎もあるようですが、じゃらんに記載されている情報によれば「7日前までに電話で要相談。宿泊プラン・送迎時間によって送迎はできません」とのことだったので、1人泊の場合送迎不可の場合もあるかもしれません。バスでも行けるのでバス利用で考えておいたほうが良さそうです。
温泉は、2つの異なる泉質の源泉があり、露天風呂と内湯でそれぞれに注がれています。
露天風呂で使用しているのは単純硫黄冷鉱泉。泉温10度ほどなのでもちろん加温していると思いますが、ph9.6と高アルカリなのに硫黄泉というちょっとめずらしい源泉ですね。露天風呂では四万十川源流のせせらぎの音を聞きながら、湯浴みが楽しめます。
こちらの宿の魅力はなんと言っても食事です。
「四万十鰻」や「四万十川の天然鮎」を使用した料理プランを、1人泊でも選択できます。鰻のかば焼きがおいしそうです……。
1人泊できるのは平日のみですが、せっかく行くなら「四万十天然鮎!四万十鰻!四万十極上黒毛和牛!四万十自慢の食材が揃った贅沢の極みプラン!」で泊まってみたいものです。
九州・沖縄で一番泊まりたい宿
九州・沖縄地方で選んだ8軒の宿のうち7軒は、2025年3月現在「休前日の1人泊プラン」が販売されている宿です。
福岡県:天然田園温泉ふかほり邸
休前日も1人泊OK・1泊2食付き73,080円~(2024年は原鶴温泉 延命館を選出)
2024年に選出していた「原鶴温泉 延命館」は、7月に宿泊が叶いました。5年ぐらい前から泊まってみたかった宿だったので念願の宿泊で、湯も食事も大満足の宿でした。
↑こちらのnoteでご紹介しています。
2025年は「天然田園温泉ふかほり邸」を選びました。
久留米市内にある全6室の宿で「JR西牟田駅」「JR荒木駅」「西鉄大善寺駅」から予約制で送迎があります。全室温泉浴室付き、住宅街の中にある高級宿という風情の宿で、久留米市内にこんな宿があったんだなーと思いました。今回選んだ47軒の中でこの宿が最も宿泊料金の高い宿です。
全6室のうち5室は「温泉露天風呂・温泉内湯付きの離れ」で、1室は「温泉露天風呂・専用サウナ付き母屋の2階」の部屋になります。
客室風呂のほかに露天風呂付きの大浴場もあり、15時~0時まで地下500メートルから湧き出るph9.7の高アルカリ性の源泉を加水なしのかけ流しで楽しめます。
食事は、地元で取れた野菜や旬の食材を中心に、添加物を使わず手作りにこだわった「自然食会席」を母屋の食事処でいただきます。
2人以上で泊まってもお高めの宿ですし、1人泊だとなかなか予約に勇気のいるお値段ではあるのですが、2025年3月現在に楽天トラベルとじゃらんで確認したところ、1人泊の場合なぜか平日よりも土曜日に泊まったほうが宿泊料金がお安いという状態になっていました。何かの手違いかもしれませんが、今のうちに週末の空室を抑えてしまうのも良いかも……と考えています。
佐賀県:竹崎かにと日本酒の宿 鶴荘
休前日も1人泊OK・1泊2食付き18,700円~(2024年は武雄温泉 湯元荘 東洋館を選出)
2024年に選出していた武雄温泉の「湯元荘 東洋館」は7月に宿泊が叶いました。福岡県の「原鶴温泉 延命館」に泊まった翌日の宿泊でしたが、こちらもお湯・サービス・食事共にお値段以上の良い宿で、noteでもご紹介しています。
2025年は、太良竹崎温泉の「竹崎かにと日本酒の宿 鶴荘」を選出しました。
佐賀県と長崎県の県境近くにある海沿いの温泉地で、竹崎蟹と呼ばれる蟹の水揚げで有名な竹崎漁港の近くにあります。アクセスはJRの肥前大浦駅が最寄りで、事前に到着時刻を連絡しておけば駅まで迎えに来てもらえるようです。
全15室の小規模な旅館で、さまざまなタイプの部屋があります。いずれもきれいに改装されており、すべてのお部屋がトイレ付きです。客室露天風呂付きの部屋も複数あって1人でも予約できるのですが、客室風呂は温泉ではないので個人的にはお安い部屋で十分かなと思います。
男女別の大浴場は内湯のみですが温泉です。
ナトリウム炭酸水素塩温泉をチェックインから23時までと翌朝6時から10時まで楽しむことができます。
大浴場のほかに、サウナも併設された有料の貸切露天風呂もあるようですが、こちらも温泉ではないのかも……。眺めは良いようなので気になるところです。
温泉についてはあまり特筆すべきことはないのですが、この宿、食事とお酒に関するサービスがすごいのです。
スタンダードな会席のプランでも、コースの11種類の料理のほかに「前菜食べ放題」で5~8種類の地元の旬の味覚を楽しめます。冬から3月中旬ごろまではこのビュッフェコーナーで焼き牡蠣と牡蠣フライも食べ放題になるんだとか。
また、宿の名前に「日本酒の宿」と入れているだけあって、日本酒の品揃えにはかなりこだわっているようです。
16種類の日本酒が日本酒サーバーにつながっており、90分2400円で飲み放題となります。日本酒飲み放題が料金に含まれていてお得に楽しめるプランもありますので、牡蠣の季節にこちらのプランで泊まってみたいです。
大分県:久住温泉 フリューゲル久住
休前日も1人泊OK・1泊2食付き41,800円~(2024年も同じ宿を選出)
2025年は昨年と同じ久住温泉の「フリューゲル久住」を選出しました。
温泉県の大分県ですが、別府・湯布院エリアは最近外国人観光客が多すぎて落ち着かないので別のエリアに行きたいなと思って宿をピックアップしたところ、昨年ご紹介した「フリューゲル久住」が1番気になる!というところに落ち着いた次第です。
アクセスは豊後竹田駅から車で30分ほどですが、予約制で送迎があります。これが本当にありがたい……。大分県内の別府と湯布院以外の温泉地は、すごく良さそう!と思ってもタクシーを使うしかない宿が多かったのです。
フリューゲル久住は久住高原の1万2千坪という敷地の中にある、全室スイートルームの離れ10棟の温泉付きリゾートホテルです。
1人で泊まれる客室は「ムーンライトルーム」と名付けられた広々としたスイートルーム。
すべての客室にテラスがあり、夜は星を眺めたり、久住の自然を部屋にいながら満喫することができます。
大浴場はありませんが、全客室に内湯と露天風呂が付いており、かけ流しの炭酸水素塩温泉を滞在中いつでも楽しめます。
露天風呂も広く、自然の中での湯浴みが楽しめそうです。
夕食は、県産野菜をふんだんに取り入れた洋食のコース料理。
朝食も洋朝食だそうで、洋食好きなのでこちらも楽しみです。
実はこちらの宿、別府北浜にある「ホテルエール」という温泉付きホテルと同系列の宿なのです。居心地の良いホテルで夜の便で別府に着いたときなどに何度も利用しているので、きっとフリューゲル久住もいい宿だろう!と思っています。
土曜日も1人泊が可能で、温泉浴室付きなのでお安い宿ではありませんが、2食付きの宿泊料金はなぜか去年より若干安くなっていました。ありがたいことです。
長崎県:そのぎ茶温泉里山の湯宿 つわぶきの花
休前日も1人泊OK・1泊2食付き50,600円~(2024年は雲仙観光ホテルを選出)
2025年は「そのぎ茶温泉里山の湯宿 つわぶきの花」を選出しました。
聞き慣れない温泉名ですがそれもそのはず。2万坪の敷地の中に全13室の旅館が一軒だけあるという隠れ宿です。
アクセスは長崎空港・JR大村駅・JR千綿駅から前日までの予約で送迎があります。
大浴場はなく、すべての部屋が離れタイプで、内湯と露天風呂が全客室に備わっています。
泉質はメタケイ酸を多く含む単純温泉で、客室付きの露天風呂はかなり広いようです。
このほかに、有料の貸切露天風呂・貸切内湯もあります。
部屋のお風呂で十分かなとも思いますが、貸切露天風呂はさらに広く開放感があって、自然の中での湯浴みが楽しめるようです。
食事は、朝夕共に個室の食事処でいただきます。
夕食は、大村湾の鮮魚をはじめとした地物食材を楽しめる会席料理の「里山会席」、朝食はかまど炊きのご飯と朝獲れの新鮮な卵を使った料理が並びます。
1人で泊まれる日程は多くはありませんが、2025年3月現在は土曜日も1人で予約可能な日もありました。
外国人観光客にも好まれそうなタイプの宿なので、人気が出てくると1人では泊まれなくなってしまうかもしれません。今のうちに泊まりに行けるといいなと考えています。
熊本県:山鹿温泉 眺山庭
休前日も1人泊OK・1泊2食付き24,800円~(2024年は人吉温泉 芳野旅館を選出)
2024年に選出した「人吉温泉 芳野旅館」には6月に宿泊が叶いました。
以前も泊まったことのある宿なのですが、水害からの復興オープン後の宿泊は初で。人吉は鮎が有名な温泉地ですが、初めて鮎の季節に泊まれて鮎料理を堪能できました。早く宿泊レポートを書きたいところです……。
2025年は「山鹿温泉 眺山庭」を選出しました。
アクセスは、熊本市内から山鹿バスセンターまで路線バスで1時間少々、バスセンターからは徒歩20分弱で着きます。宿のホームページの交通案内では「タクシー5分」と書かれていますが、20分ならまあ、天気が悪くなければ歩いてもいいかなと。
ちなみにじゃらんには「宿泊3日前予約受付、先着4名まで山鹿バスセンターまで送迎可能」とあるのですが、公式サイトにはその記述がなく……バスセンターまでの送迎はあるのだかないのだかよくわかりません。山鹿バスセンターにはタクシーも常駐していたと思いますので、送迎はあまりあてにしないでおいたほうが良いのかなと思います。
山鹿温泉の中心街から少し離れた高台に建つ、全12室の小旅館です。
2食付き24,800円から1人泊可能ですが、すべての客室に温泉浴室が付いている宿なのです。そう聞くととてもお得な宿なのでは……と。また、土曜日も1人で宿泊可能な宿です。
客室風呂だけではなく、男女別の大浴場と露天風呂もしっかりと備わっています。
露天風呂からは山鹿市内を一望できます。またすべての浴槽でかけ流し(加温あり)の源泉を楽しむことができます。
また、夕食はフレンチのシェフによる季節のディナーコースを楽しめます。フレンチが好きなのでこれもうれしいポイントです。
設備と食事内容のわりに宿泊料金がお安めでコスパの良い宿だなと思うのですが、コストを抑えるために食事の時間を選ぶことはできず、夕食は18時30分から、朝食は8時からの固定となるようです。また、15時のチェックイン前に宿に着いても中に入れないなどのレビューもありました。そのあたりを理解した上で宿泊したいところです。
宮崎県:京町温泉 十兵衛の宿
平日のみ1人泊可能・1泊2食付き24,750円~(2024年は湯の宿 周山を選出)
2025年は「京町温泉 十兵衛の宿」を選出しました。
京町温泉駅からは徒歩12分。公式サイトでは徒歩20分と出ているのですが、Googleマップで調べると12分で行けるようです。送迎はないようですが、歩ける距離だと思います。
宿の隣に「十兵衛の湯」なる日帰り温泉施設と「十兵衛うどん」なるうどん屋さんがあり、すべて宿と同経営の併設の施設です。宿泊すると「十兵衛の湯」の大浴場にも自由に入れるという、日帰り温泉併設の宿によくある方式が採られています。
宿泊の場合は、日帰り温泉の大浴場に入れるだけでなく各部屋に専用の露天風呂も用意されています。
全6室の宿ですが、1階にある3室は露天風呂付き客室です。2階にある3室は客室内にはお風呂がないものの、各部屋専用の貸切露天風呂が1階にあり、いつでも利用できるとのこと。(ただし0時から6時の間は湯の供給が止まるため温くなってしまうそうですが)
つまりどの部屋に泊まっても専用の浴室にいつでも入れるのですが、これで2食付き2万5千円前後で1人で泊まれるのですから、なかなか良いじゃないの!と思った次第です。
食事は宮崎地鶏や宮崎牛が並ぶ会席料理で、+3000円ほどで予約可能なグレードアッププランは伊勢海老づくしです。お隣でうどん屋を営んでいる宿なので、食事はボリュームたっぷり。高級感を期待しなければ楽しめそうです。
鹿児島県:妙見温泉 田島本館
休前日も一人泊OK・1泊2食付き12,650円~(2024年は妙見石原荘を選出)
2024年に選んでいた「妙見石原荘」は、6月に宿泊が叶いました。
今回2度目の宿泊でしたが、温泉も食事もサービスもやはりすばらしく……婦人画報の「温泉宿アワード」でも石原荘を推薦させていただきました。
あーそうだ!
— 月山もも🍶#ひとり旅本 10刷 (@happy_dust) 2024年12月24日
今月の婦人画報の「温泉宿アワード」に私も参加させてもらってます♨️
記事を見て思い出した😱
ヤマザキマリさんも絶賛!「温泉宿アワード」グランプリの宿は「賢帝ハドリアヌスの浴場のモデル」(婦人画報)https://t.co/NeR5OHZhyM
また妙見石原荘への宿泊についてはこちら↓のnoteでもご紹介しています。
2025年は「妙見温泉 田島本館 」を選びました。
またしても妙見温泉の宿からのご紹介になりますが、石原荘とはかなり雰囲気の異なる宿になります。
「私の好きな温泉地10選」という記事で、妙見温泉は10の温泉地のうちの1つに選んでいるのですが、高級旅館から素泊まりの湯治宿までさまざまな温泉宿が軒を連ねているのが妙見温泉の大きな魅力です。石原荘はその中でもグレード高めの宿でしたが、田島本館はリーズナブルなお値段で連泊湯治を楽しめそうな宿でした。実は田島本館にも2024年に初めて宿泊し、こちらのnoteでもご紹介しています。
和室と洋室があるのですが、宿泊したシングルルームの洋室が本当に快適だったのです。
2月の宿泊だったので、フローリングの上にはラグとコタツが設置してあり、その他にライティングデスクもあるのがうれしい!Wi-Fiもしっかり完備でワーケーションも捗ります。
お湯はもちろん極上!
実は、田島本館には2024年以前に日帰り入浴で何度もお邪魔していたのですが……コロナ禍以降私の大のお気に入りだった「キズ湯」の浴室が宿泊者専用になってしまったのです。
宿泊したのでキズ湯も目一杯楽しめました。鉄分の香りのする高温の炭酸泉で、湯口では炭酸がパチパチと弾けるのを眺めることができます。
食事は、連泊するならこのぐらいでちょうどいいよね……という絶妙な量です。
売店で買った地ビールを飲みつつおいしくいただきました。これで1万円台前半で1人で泊まれるのですから、連泊して楽しみたくなってしまいますね。
大満足の宿泊でしたが、なぜ今年も泊まりたいと思っているかというと……楽天トラベルでのみ「【あゆ】おひとり様用:内風呂付き」という部屋が販売されているのを見つけたからです。
写真は掲載されているものの詳細の説明はなく、シングルの洋室に温泉内湯が併設された部屋なのでは……?と思うのですが、もしそうなら2食付き1万円台後半でその部屋に泊まれるのはお得だな……と思い、再訪を検討している次第です。
看板猫ちゃんにもまた会いたいですしね。
ちなみに、楽天トラベルのレビュー平均が2025年3月現在低い点数になっていますが、田島本館はたしかに「雅叙園」という高級宿と同じ系列ではあるものの、宿自体は湯治宿で、だからこそお安いのです。食事は旅館の会席に比べたら少ないですし、アメニティは持参をお勧めしますが、それらを踏まえた上で宿泊すればすばらしい宿だと思います。
noteのメンバーシップ会員の方はぜひこちらの記事もご一読ください。
沖縄県:琉球温泉 瀬長島ホテル
休前日も1人泊OK・1泊2食付き23,200円~(2024年はホテルモントレ沖縄 スパ&リゾートを選出)
2025年は「琉球温泉 瀬長島ホテル」を選びました。
那覇空港から車で15分、路線バスもホテルの目の前に停まる空港からアクセスの良い宿です。
空港が近いので「オーシャンビュー」の部屋のほか「エアポートビュー」の部屋もあり、滑走路を離着陸する飛行機を眺めることができるとのことで、人気なようです。
客室は最もお安く泊まれる「コンパクトダブル」から、温泉露天風呂付きの部屋までさまざまあり、1人でもすべての客室を予約可能です。
源泉は海の温泉らしい茶褐色のナトリウム塩化物ー強塩泉。
露天風呂からもオーシャンビューと、滑走路ビューを楽しめるようですね。
加水・加温・循環ありですが、温泉浴室付きの部屋に泊まればもっといいお湯で楽しめるでしょうか……?オフシーズンで安くなっているタイミングで予約してみるのもいいなと思っています。
沖縄は温泉のあるホテルは意外とあるものの、2食付きのプランを出している宿は少ないのですが、瀬長島ホテルでは、和食と沖縄料理をミックスしたコース料理付きのプランも予約可能です。
実は今年の1月に、宿泊したのは別の宿ですが沖縄で温泉のあるホテルに泊まる旅をしてきまして。
冬の沖縄はけっこういいものだなと感じたので、また計画したいなと考えています。
関連記事:過去に泊まってよかった宿のまとめ記事はこちら
2024年に泊まった宿についても、今後執筆・掲載予定です。
好きな温泉地10選と好きな宿10選
温泉宿や登山についてのブログには書けなかった情報や本音、日記などが読めます。