12月29日午前、北京市西城区宣武門で現れた「3つの太陽」(イメージ:ネット写真)

 12月29日午前、北京市西城区宣武門上空で「3つの太陽」が目撃された。撮影者によると、「3つの太陽」が見える現象は朝9時から見え始め、2時間ほど続いた。この現象は注目を集め、大きな出来事の予兆ではないかと市民たちは不安を募らせている。

 「三つの太陽」を撮影した動画はその後ネットに載せられた。動画では、宣武門の上空に「3つの太陽」が現れ、中央の太陽が最も眩しく輝いており、両側の小さな「太陽」も明るい光を放っている様子が映し出されていた。12月29日午後10時時点では、Weiboに掲載された「北京の空に3つの太陽が出た」ことに関連する記事は18万2000人の注目を集め、人々の間で議論が交わされている。

 なかでも、何か大きな出来事が起きるのではないかと心配する声が多く聞こえた。「北京にとって良い兆しではない」「同時に3つの太陽が出るということは、3つの勢力が対立する意味だろうか?」「古来から、天には2つの太陽がなく、民衆には2人の王は存在しないと言われている。3つも太陽が出てくるなんてありえるのか?」「逃れることのできない災いの前兆だ。」

 北京の空に突然の3つの太陽の出現について、中国の気象学者は、「幻日」と呼ばれる正常な大気光学現象であり、特別な意味は持っていないと説明した。

https://twitter.com/q7plad2V2pD4j0G/status/1343900686992326656

 実際、中国の過去の王朝にも「複数の太陽」という異常現象があった。古代では太陽が皇帝や王の象徴であると信じられていたため、一度に2つ以上の太陽が空に現れた場合、世界が混乱し始め、政権の交代や王朝が覆されることを意味すると理解されていた。

 唐代の李淳風の『乙巳占』にも、「複数の太陽」が同時に空に現れたことは国の分裂の予兆であると記されている。

(看中国記者・黎小葵/翻訳・神谷一真)

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