代々木公園の新エリア「神南一丁目地区(C地区)」内の新施設の名称が「代々木公園 BE STAGE」に決定し、ハワイアンレストランや「ニューバランス」の新拠点など全 8 店舗が入ることが3月14日、明らかになった。
1階のハワイアンレストラン「Tiki's Tokyo」(イメージ)
代々木公園C地区は、旧「岸記念体育会館」跡地の区画を同園の一部として拡張。東京都が都立公園の多面的な活用を推進する中で、飲食店などの施設と一体的に園や周辺園路を整備・運営する民間事業者を公募する「Park-PFI(公募設置管理制度)」を活用し、東急不動産・東急・石勝エクステリア・東急コミュニティーの4社で構成する「代々木公園STAGE」が事業者となり、2022年から整備を進めてきた。
「都市型交流公園」として、屋外劇場のような「広がりのある環境」を目指すという同地区。一部エリアは2月20日に供用を始め、同施設と施設内の店舗は、3月15日以降順次オープンする。施設は、地下1階・地上3階、延べ床面積は約2430平方メートル。施設名は「始める人になろう」などのモットーから、「BE」を取って命名した。
園内には、四季を感じられる植栽のほか、さまざまなベンチを設置。園の中心部分にイベントステージを備え、スケートボードなどができる屋外アーバンスポーツパークは、屋内のスペースともシームレスにつながる設計となっている。
施設内には、子どもやシニア世代など幅広い層の利用を想定し、「学び」「スポーツ」「食」など8店舗が入居する。屋上には、魚の養殖と野菜・ハーブの水耕栽培を組み合わせた水槽を設置し、6月にはバーベキュー広場も開業する予定。
1階には、ハワイ・ワイキキで20年営業するレストラン「Tiki's Grill & Bar(ティキズグリルアンドバー)」が日本初上陸となる1号店「Tiki's Tokyo」を出店。約160席を設け、ハワイのメニューをはじめ、日本オリジナルのメニューも提供。犬向けのメニューやサービスも用意する。隣接する「NORTH SHORE CAFE(ノースショア カフェ)」では、テイクアウトもできるマラサダやアイスクリーム、ドリンクなどを販売。「&102(アンド102)」では、健康に配慮した食品や、ヨガ、フィットネス、アーバンスポーツ関連の商品、海洋ごみから作られたブレスレットなどを取り扱う。いずれも4月下旬にオープン予定。
2階には、スポーツブランド「ニューバランス」のランニングコンセプトストアとなる「New Balance Run Hub Yoyogi Park(ニューバランスRun Hub代々木公園)」が今月15日にオープン。ランニング関連のプロダクトを展開するほか、定期的にイベントを開催し、カフェも併設する。渋谷区の産官学民連携組織「渋谷未来デザイン」は4月1日、同フロアにダンスやストリートスポーツのスタジオ「Spot.(スポット)Yoyogi Park」をープンする。
3階には、セガサミーグループの「MPandC(エムピーアンドシー)」(品川区)が4月下旬、「まなぶ」をテーマに、「一流の指導者」による体操や空手、チアなどを教えるスポーツスクール「YOYOGI-PARK“まなぶ”」を開設。グローバル教育を展開する「Lifelong Kindergarten」と共同で、英語での探求・体験学習などを提供するという。同フロアに6月中旬オープンするランニングステーション・ラウンジ「YOYOGI-PARK“たのしむ”」では、ランニングやボディメンテナンス、フィットネスインストラクターによるエクササイズなどを提供する。