被爆80年の年に節目を迎えました。広島市の原爆資料館の累計入館者数が16日、8000万人となり、記念のセレモニーが開かれました。
入館8000万人目となったのは、東京から家族と訪れた志村莉音さんです。
地球平和監視時計の前でセレモニーが開かれ、志村さんが石田芳文館長から認定証や記念品を受け取りました。
【8000万人目の入館者・志村莉音さん】
「大変光栄だなと思っています。どれだけ被害が出ていて当時の被災した方たちの気持ちだったりとか、そういうのを改めて知って、みんなに伝えていけたらいいかなと思っています」
原爆資料館は原爆投下から10年後の1955年に開館。外国人旅行客の増加などで今年度は1年間の入館者数が200万人を超え過去最多となっています。
【原爆資料館・石田芳文館長】
「8000万人という大変多くの人々に被爆の実相を伝えることで、核兵器廃絶に向けた国際世論を喚起することに貢献できたのではないかと思います」
資料館は来年度、核兵器の非人道性を強調する展示を始めるほか、子ども向けの展示コーナーを新たに設ける計画に着手することにしています。