3月14日、青森県で米農家の倉庫から玄米などを盗んだとして、男が逮捕された。
2月には米20袋以上が窃盗被害に遭ったという被害農家の男性。機転を利かせて“あるグッズ”を米袋に忍ばせていたことが、今回の逮捕につながるきっかけとなった。
逮捕の決め手は米袋に入れた「GPS」
フードをかぶり警察車両に乗り込んだ男。

窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕された青森市の会社員・大矢一樹容疑者(37)だ。

青森市内の倉庫から玄米2袋などを盗んだ疑いが持たれている。

逮捕に至った決め手の一つは、玄米の袋に入れてあったGPS機器だった。
2月にも合計20袋の米袋が窃盗被害
現場は、米農家を営む50歳の男性が所有する青森市内の倉庫。

大矢容疑者は3月2日から3日にかけ、扉に鍵のかかっていなかったこの倉庫に侵入し、1袋30kgの玄米2袋など4点、時価合計約2万8000円を盗んだ疑いが持たれている。

米の高騰が続く中、この倉庫では2月も2日間にわたって合計20袋の米袋が盗まれたばかりだった。

被害男性が袋に忍ばせていたのは、“スマートタグ”とも呼ばれる小型のGPS機器だ。
被害男性「わざと倉庫の鍵開けておいた」
スマートタグを用意した理由について男性は、“2回目の被害に遭った時に怒りを覚えたから”と説明する。
男は、その周到なわなに、まんまと引っかかった格好だ。

被害に遭った米農家は、「米袋がまだ7袋残っていたので、その内の4つにGPS機器を入れた。犯人がまた来ると思ったので、わざと倉庫の鍵を開けておいた」と話した。

警察は、この機器から得た位置情報や周辺にある防犯カメラの捜査などから大矢容疑者を特定した。

青森市内では米の窃盗が相次いでいて、これまでに2トン近い被害があり、警察はそれらについても調べを進めている。
(「イット!」3月14日放送より)