韓国・済州の寺院で、納骨堂に安置された遺骨が盗まれる事件が発生した。
犯人は中国籍の2人組で、寺院に高額な“身代金”を要求するメッセージを送っている。
遺骨を盗んだ容疑者は、香港を経由しカンボジアに逃亡した。
韓国警察は国際刑事警察機構と連携し、行方を追っている。

寺の納骨堂で遺骨を盗む2人組

韓国・済州にあるお寺の薄暗い廊下で撮影されたのは、鉄の棒と大きなリュックを手に現れた2人組だ。

仏様に頭を下げる犯人
仏様に頭を下げる犯人
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納骨堂に納められた遺骨を盗みに現れたという2人は、仏像の下で何やらゴソゴソと探っていた。
さらに仏像に手を合わせているのか、1人が頭を3回下げている様子もうかがえる。

6個もの骨つぼを盗み去った2人組
6個もの骨つぼを盗み去った2人組

30分ほどすると、2人が立ち去った。
肩のカバンはパンパンに膨らませ、遺骨の入った骨つぼ6個を盗んでいった。

遺骨を盗んだ犯人らが“身代金”要求

仏さまの目の前で行われた、罰当たりな犯行。
目的は、いったい何だったのか。

後日、お寺に「200万ドルをくれれば遺骨を返す」というメッセージが届いた。
なんと遺骨の“身代金”を要求してきたのだ。
その額は、日本円で約2億9000万円にのぼる。

山中で発見された遺骨
山中で発見された遺骨

韓国メディアによると、警察はその後、付近の山に隠された遺骨を発見した。
遺骨を盗んだ2人は中国籍で、香港を経由しカンボジアに逃亡しているのが確認されている。

韓国警察は、インターポール(国際刑事警察機構)に手配を要請したという。
(「イット!」 3月12日放送より)

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