NHK党の立花党首に音声データなどを提供し維新から処分を受けた兵庫県議3人がおととい、斎藤知事の政策を支持する新たな会派を立ち上げたことについて、関西テレビの番組に出演した橋下徹氏は、斎藤知事が「真の民意」を得るためには、議会解散を直ちに行うよう働きかけるべきだと述べた。
■「躍動」は斎藤知事のキャッチコピー
NHK党・立花党首への情報漏洩に関わったとして先月、兵庫維新の会から処分を受けた元維新の県議3人。
その3人がおととい、兵庫県議会で新たな会派「躍動の会」を設立。

「躍動」と言えば…。
斎藤知事(去年11月の選挙の第一声):兵庫の躍動を止めない

斎藤知事が掲げたスローガンに由来したような新しい会派をなぜ立ち上げたのか。
12日、関西テレビのインタビューに応じた増山県議は、斎藤知事の政策の支援が目的だと明かした。
増山誠・兵庫県議:(維新は)斎藤県政を支えていくと発信していないので我々はそういうことを積極的に発信していく会派・政党になればと。


■斎藤知事は増山氏らとの「連携」明言せず
一方、この動きについて斎藤知事は...
斎藤元彦・兵庫県知事(きのう):今のところ具体的に何かというのはないですし…


連携については明言を避けたものの「政策の議論を深めたい」と話した。
躍動の会の増山県議は「2年後にある県議会議員選挙で多くの議席を獲得して第一会派になるのが目下の方向性」だと述べ、百条委員会の報告書がどう受け止められているのか民意を問うべきだとして議会の自主解散を主張する。
そのうえで、増山議員はスタジオにいる維新の創設者・橋下徹氏に政界復帰を呼びかけた。
増山議員:橋下さん政界に復帰された方がいいんではないでしょうか。もしよろしければ躍動の会によろしくお願いします。


■橋下氏 躍動の会からの秋波に対し...
増山議員からのこの呼びかけに満面の笑顔で応えた橋下氏だったが、「増山氏とは考え方が違う」としたうえで、「斉藤さんをずっと支持するという増山さんの信念はブレていないので、ふらふらする維新のメンバーよりも筋は通っている」とエールを送った。

そのうえで、橋下氏は斎藤知事が真の民意を得るためには「議会選挙」が必要だと持論を述べた。
橋下徹氏:斎藤さんが再選された知事選は『邪道の民意』と言っている。兵庫県民の民意が邪道なのではなく、斎藤さんの『民意の得方』が『邪道』だった。
議会から不信任決議を突き付けられた首長は、県政混乱を収めるためには議会を解散しないといけない。議会と知事が対立したんだから。
議会から不信任決議を突き付けられたら完全に知事を辞めるか、『俺は知事をやるんだ』ということであれば、出直し選挙ではなく、議会を解散して勝負かけなくてはならない。
■橋下氏「斎藤知事は邪道のやり方で民意を得た」
橋下徹氏:議会選挙で自分の仲間を半分獲得できれば、反斎藤元彦を放逐すればいい。議会選挙で自分の仲間を過半数とれなければ、2回目の不信任でやめざるを得ない。
(※地方自治法では不信任された首長が議会解散し、その後の議会で再び不信任決議を受けると直ちに失職する)

橋下徹氏:斎藤さんは邪道のやり方で知事選を選んだ。増山さんにしっかり頑張ってもらいたいのは、斎藤さんは知事選で民意を得るのではなく、議会を解散してそこで民意を得なくてはならない。増山さんは頑張って、議会に不信任出せ、不信任出せ、と言わないといけない。
橋下徹氏:(百条委員会の結果が出て不信任案を議会がださないのは)へっぴり腰だから、ようやらんのですよ。不信任決議をだして斎藤さんから解散をやられたら、自分たちが勝てるかどうかわからないから。
増山さんは百条員会報告の民意を問うべく議会は自主解散すべきだと主張するが、
自主解散なんてしなくていい。
不信任を突き付けて、斎藤さんが議会解散すれば議会選挙になるんですから、ここで兵庫県議会は民意を得るために頑張れば、躍動の会はその時に第一会派を狙えばいい。
2年後の選挙ではなく、ただちに不信任を突き付けて、斎藤さんは解散をして、ただちに議会選挙をすべきだと思いますよ。

(関西テレビ「newsランナー」2025年3月12日放送)