進学校として知られる奈良市の東大寺学園の中学・高校で、教員36人に対して、割り増しして支払わないといけない、時間外勤務や休日出勤の賃金の一部を支払わなかった疑いで、校長らが書類送検されました。

労働基準法違反の疑いで書類送検されたのは、

・学校法人としての東大寺学園
・64歳の男性校長
・54歳の男性事務局長
・69歳の男性事務長

です。

奈良労働基準監督署によると、校長らは去年11月、中学校と高校の教員36人に対し、去年10月分の時間外勤務や休日出勤の際の割り増し賃金・あわせておよそ130万円を支払わなかった疑いがもたれています。

奈良労基署によると、2023年12月に東大寺学園に調査に立ち入った際にも時間外・休日労働に対する割増賃金の一部について、未払いがあったことが分かり、行政指導を行っていたということです。

その後、去年11月に再び立ち入り調査を行うと、賃金の一部が未払いであることが発覚し、書類送検に踏み切ったということです。

中学校と高校の教員36人に対する、去年10月分の時間外勤務や休日出勤の際の割り増し賃金の未払い分の総額はあわせておよそ130万円で、本来支払うべき金額のおよそ9割が支払われていなかったということです。

東大寺学園はすでに未払い分を支払ったということです。

関西テレビ
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