初マラソンのスタートに立てる準備はできている…青山学院大陸上競技部“新主将”の意気込み

箱根駅伝で青山学院大学の2連覇に貢献した、岡山市出身の黒田朝日選手(20)が2月24日、初めてマラソンに挑む。新チームでキャプテンに就任した注目のランナーに意気込みを聞いた。

2月13日 大分
2月13日 大分
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「自信持って、スタートに立てる準備はできているのかなとは思います」と話すのは、青山学院大学3年の黒田朝日選手(20)。2月24日の大阪マラソンでマラソンデビューする注目のランナーだ。

青山学院大学 原晋監督
青山学院大学 原晋監督

初マラソンに挑むきっかけは、青山学院大学の原晋監督にやってみないか?と声をかけられたことだった。マラソンはやったことがなかった黒田選手。感覚は全然分からないが、できる所まで頑張ろうと出場を決意した。

高校から陸上を始めた黒田朝日に最初に声をかけたのは原晋監督

高校から陸上を始めた黒田選手。玉野光南高校時代は3000メートル障害で岡山県高校記録をたたき出したほか、インターハイで2位に入るなど、結果を残してきた。

2021年5月 岡山県高校総体での黒田朝日選手(当時:玉野光南高3年)
2021年5月 岡山県高校総体での黒田朝日選手(当時:玉野光南高3年)

そんな黒田選手に高校時代、最初に声をかけてきたのは原晋監督だった。

東京の大学で競技を行う選手は各大学のスカウトからの声掛けが多いと思われる中、一番最初に自分に声を掛けたのは原監督だった。それを受け、黒田選手は自分の伸びしろとを一番ちゃんと見てくれていると思い、青山学院大学に進もうと思ったと当時を振り返る。

大学に進学後、箱根駅伝では2年連続で花の2区を務め、2024年に区間賞、2025年は区間3位で青学の2連覇に貢献。1月に広島県で行われた都道府県対抗男子駅伝でも8人抜き、区間3位の健闘を見せた。

黒田選手は2025年の箱根駅伝について、前年を超えるタイムで自分の中で満足したほか、チームとしても優勝できたので、満足いく結果だったと振り返る。また、箱根駅伝が終わってから、都道府県駅伝に出場した経験も、大きなケガもなくしっかりマラソンに向けて順調に練習が積めていると考えている。

陸上競技部主将には「自分で立候補」

初マラソンに向けて1月後半から走る距離を伸ばし、1日30km前後走る日も。そんな中、黒田選手は普通に自分で立候補してやろうと、新チームでキャプテンに就任した。

黒田選手は、あくまで主将はそういうポジション、役職についていると認識し、自分のスタンスは崩さず、競技の結果などで引っ張っていくタイプだと思うので、そういう部分でしっかり頑張りたいと抱負を語る。

黒田選手にとって青山学院大学の先輩・若林宏樹選手(22)や駒澤大学4年の篠原倖太朗選手(22)の存在も大きな刺激となっている。

2月2日に香川県で開かれた香川丸亀国際ハーフマラソンでは、箱根駅伝で黒田選手と同じ2区を走った篠原選手が日本学生新記録を樹立した。

また、同じ日の別府大分毎日マラソンでは、若林選手が初マラソンの日本最高・日本学生新記録をたたき出した。

左から黒田、若林
左から黒田、若林

黒田選手は箱根で同じ区間を走ったりした選手や、同じ青山学院の先輩が、箱根の域を飛び越えて、ハーフマラソン、フルマラソンなどで活躍しているという所で、やっぱり自分もそういう舞台でも活躍したいと今後の目標を語る。

“箱根”そして“青山学院”の先輩の背中追い…初マラソンでは「今出せる全ての力を出す」

2月24日に行われる大阪マラソンでの走りに期待のかかる黒田選手。黒田選手はすごく良い記録で走った若林選手に負けないように100%以上の力、全力を尽くして走れたら、また、自分の悔いの無いように、本当に自分の出せる全力っていうのは、今出せる全ての力を出せたら良いと初マラソンにかける意気込みを語ってくれた。

(岡山放送)

岡山放送
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