約50日間のキャンプとアウェイでの3連戦を経て、モンテディオ山形が久しぶりに山形・天童市での練習を再開した。悪天候の中、多くのサポーターが詰めかけ、週末に迫ったホーム開幕戦での勝利を期待していた。
「やっと帰ってきたうれしい」
静岡・鹿児島・千葉と、開幕後も続いた50日間のキャンプが終わり、1月11日以来、天童市での練習を再開したモンテディオ山形。

雪に囲まれたグラウンドで冷たい雨が降る中、選手たちは約1時間半、基礎的なトレーニングで体を動かした後、ゴール前での動きを確認していた。

DF6・山形18年目・山田拓巳選手:
自分たちのホームグラウンドで練習を再開できて、気持ち的にもやっと帰ってきたうれしい気持ち。

FW90・山形通算3季目・ディサロ燦シルヴァーノ選手:
スタジアムに雪が積もっている中、サポーターやスタッフが時間を割いて雪かきしてくれたおかげで僕たちはトレーニングや試合ができるので感謝したい。
選手もサポーターもホーム戦を見据える
山形に戻ってくることを心待ちにしていたのはサポーターも同じだ。
5日は悪天候の中でも、約80人が詰めかけ声援や拍手を送っていた。

山形市から訪れたサポーターたちは「開幕3連敗だが、ホームに帰ってきて雰囲気も変わると思うので、ここから勝っていってほしい」、「優勝を目指している中で3連敗してしまったが、最後まで諦めずに優勝を目指して頑張ってほしい」、「選手たちはいつもと変わらず気合が入っている。全然悲観していない。3連敗は痛いが、最終的に第38節で優勝していれば良いだけのこと」などと期待を寄せていた。
3月9日はホーム開幕戦。
山形は、開幕から3試合アウェイで戦い3連敗と、現在勝ち点なし。
クラブ、そしてサポーターも切望している今シーズンの初勝利をつかむため、まさに「山形一丸」は不可欠だ。

山田選手は「優勝するにはホーム開幕戦は絶対に落とせないので、とにかく勝ちたい」と、ディサロ選手は「自分たちも悔しいしサポーターにも悔しい思いをさせているので、こういう時にこそ全員で一丸となって必ずホーム最初のゲーム、みんなで勝ち点3を取りたい」と意気込みを話す。

優勝を目標に掲げる中、負けは許されないブラウブリッツ秋田を迎えてのホーム開幕戦。序盤にして真価が問われる一戦は、3月9日午後2時キックオフだ。
応援フラッグで地域一丸で応援
選手たちがホーム戦に向けて練習している中、山形駅前の商店街では、2025年もチームの活躍を願うモンテブルーの応援フラッグが掲げられた。

モンテディオ山形の応援フラッグは、地域全体でチームを応援しようと山形商工会議所青年部が2000年から市中心部の商店街に設置している。

5日、モンテディオ山形から相田健太郎社長と岡崎建哉クラブコミュニケーターも参加して、街灯に226枚の応援フラッグを取りつけた。選手の顔がプリントされた応援フラッグは、今シーズンJ2優勝を目指すチームにエールを送り続ける。

モンテディオ山形・岡崎建哉クラブコミュニケーター:
フラッグを見ると、たくさんの方々に応援してもらってるのはクラブとして当り前じゃないなと思わされるし、たくさんの方々の熱みたいなのを感じるので、必ずそれに応えて喜びあいたい。

山形モンテディオ山形・相田健太郎社長は「山形出身の土居聖真選手はじめ、クラブで長くプレイしてくれている選手も非常に多いので、フラッグを見て一人ひとりの選手に対して愛着をもってもらえるとありがたい」と述べ、感謝の意を表した。
応援フラッグはリーグ戦が終了する12月中旬まで設置される。
※岡崎建哉クラブコミュニケーターの「崎」はタツサキ
(さくらんぼテレビ)