“「LINE」や「インスタグラム」はほぼ全員が使う一方で「X(旧Twitter)」や「Facebook」はあまり使われていない” “「LINE」は電話番号と同じで親しくなってから” 広島の高校の校内アンケートから、そんな高校生のリアルなSNS事情が見えてきた。高校生のSNS使い分けの実態に迫る。

高校生の間で“Facebook離れ”進む

広島の崇徳高校新聞部は高校生66人を対象にSNSについてアンケートを行った。

崇徳高校新聞部のアンケート調査
崇徳高校新聞部のアンケート調査
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その結果、最も利用率が高かったのは「LINE(97%)」と「インスタグラム(85%)」だった。

一方で、「X(旧Twitter)」の利用率は54%と意外にも半数程度にとどまり、「Facebook」は97%が「使っていない」と答えた。

アンケートをした崇徳高校新聞部の久米叶恵(くめ かなえ)さんによると「LINEは、より仲の良い人とのやり取りに使い、最初のつながりはインスタグラムやXで済ませることが多い」という。

新しい友達と出会った際、まずはインスタグラムやXでつながり、その後LINEを交換するという流れのようだ。
「LINEは電話番号を教えるような感覚があるため、慎重になる傾向がある」と久米さんは説明する。

「調べもの」にもインスタグラムを活用

今回の調査では、SNSを目的ごとに以下のように使い分けていることが明らかになった。

 暇つぶし→ YouTube、インスタグラム
 ファッション情報 → インスタグラム
 料理レシピ、勉強→ YouTube
 推し→インスタグラム

特に興味深いのは「調べもの」の使い方だ。学校や大学の情報を調べる際、やはりグーグルで検索する人が最も多いが、これに次いでインスタグラムが使われているという結果が出た。
企業や大学の広報戦略としても、今後はインスタグラムを活用する動きが、さらに加速しそうだ。

“Xからインスタグラムへ” 崇徳高校新聞部もシフト

崇徳高校新聞部は、活動をXで発信していたが、今回の調査を受けインスタグラムでの発信も開始。

「高校生の間でのSNSの使い方が変化している以上、私たちの発信方法も変えていく必要があると感じた」と久米さん。

世代によってSNSの使い方もさまざまだが、インスタグラムなど、情報発信のツールをコミュニケーションに使うのが若者の特徴のようだ。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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