これまでにさまざまなスニーカーを履いてきましたが、思い返すとそのときどきで重視したいポイントが異なります。たとえば、デザインとか、軽さとか、脱ぎ履きのしやすさとか。逆にいうと、これらの個人的条件を満たさないものだと、どんなに評判が良くても食指が伸びることはありません。
近頃、スニーカーに求めているのはクッション性とフィット感。
そういえば、人にオススメされていたあのスニーカーが条件にピッタリ合致しそう、ということでさっそく試してみました。
独特なソールが生む履き心地の良さ
スイス発、高機能なランニングシューズ&ウエアを展開しているOn(オン)のCloudシリーズは、Onのアイコンモデルであり、シーンを選ばずに履けるオールデイズシューズ。その最新モデルとしてリリースされたばかりなのが、今回紹介するCloud 6です。
ブランド自体はもちろん知っていましたし、何より、この特徴的な形状のソール。「どんな履き心地なんだろう?」と、ずっと気になってはいました。
OnといえばこのCloudTecソールですよね。ランナーたちにも愛されているOn独自のクッショニングシステムで、中央が空洞になったこのユニークな形状が足の動きに応じて圧縮し、履く人がもっとも必要とする箇所でクッション性を発揮します。実際に履いて1日過ごしてみましたが、最新ハイテクランシューと比べても遜色ない履き心地。歩いているときのクッション性の良さはもちろん、安定性に優れているのもすぐに実感できます。
アウトソールはこんな感じ。中央に黒いパーツが見えますよね?
この構造がクッション性の向上と、軽量化に貢献しています。
普段履きとして優秀
履き口は広め。狭いと足入れに苦戦しますからね……その点、Cloud 6の足入れは非常にスムーズです。
また、見えづらいのですが、ヒールから足の甲にかけて包み込むような構造を採用しており、これがまた絶妙な安定感とフィット感を生み出しています。
シューレースは脱ぎ履き楽チンなゴム紐と、
通常の紐の2種類が付属します。
なんとなくゴム紐で履いてしまいそうな気がしていますが……用途に応じて使い分けても良いかもしれませんね。
スポーティすぎずシックに履ける
個人的に、もっとも刺さったポイントはこのニュートラルなルックスだったりします。
程よくシックで、スポーティすぎなくて良いですよね。ブラックやネイビー、グレーなど、重めな色の服ばかりがクローゼットに並んでいるため、このグレーにもベージュにも見えるアッパーとホワイトのソールが、コーディネートを軽快に見せてくれそうです。
機能面も◎、デザインも◎ときたら、選ばない理由はありません。最近はついつい、こればかりを履いてしまっています。
Photo: 宮前一喜