こんにちは。ena美術新宿先端芸術表現科です。
昨年度と一昨年度の体験記は以下のリンクから。
2023年度体験記その1 その2 その3 その4 その5
2022年度体験記その1 その2 その3 その4
今年度も早速合格体験記が届きましたのでこちらのブログで公開いたします。合格後で忙しい中本当にありがとうございます。
Kさんは、一次試験は素描を選択し、1浪で合格しました。現役の時は他の予備校に在籍しており、浪人の春期講習からena美術に来て無事に1年間通い続け合格いたしました。
Kさんの制作は、直接的には決して交流することがないかもしれない他者との関係性について考えるところから始まっています。とても近くにありながらしかし遠くにもあるような、隣人でありながらも決して同じ世界を生きることはできないだろう他者に向けてどのような仕方で呼びかけることができるのかということを、装置の制作や、想像の回路を作り出すことによって様々な仕方で試みているファイルだったと思います。それはおそらくKさん自身の今の興味の幅をこえて、今日の世界で共に生きることをめぐる、非常に大きな問題系にも繋がりうるものになっています。
合格本当におめでとうございました。それでは、以下が合格体験記になっております。
ーーーーーーー
・一次試験素描受験ですが、素描で意識していたことはなんですか
目の前のモチーフに真摯に向き合うことを意識していました。私は光や空気感を描くのが好きなので、目の前に存在するモチーフを写し取るぞ!くらいの気持ちで描いていました。講評があまり良くなくても、自分なりの納得ポイントみたいなものは作るようにしていました。ただその分、物の立体感やデッサン的な技法は苦手だったのでena美でしっかり対策してもらいました。
また、描いてて楽しい絵は仕上がりもいいので、楽しくなる工夫はしていました。アクセサリーをつけたり髪型を変えたり、服をこだわったり、そういったちまちました工夫も案外大切なのかなと思います。
また、会場で目立つ絵を描くことを意識していました。予備校に通っていると、予備校で評価されたことが絶対になってしまう感覚があったので一歩立ち止まって考えたりはしていました。回答だけではなく一枚の絵としての魅力を高めたり、迫力を出したり、教授を魅了するデッサンとは何かということを予備校の対策とは別でずっと考えてました。
・制作や活動はどのように進めていきましたか?
春のうちは旅行や展示に行って自分の好きなことをする時間にしていました。現役の時は制作に対して腰が重く、全く作品数がなかったので、浪人期はとりあえず何かしら興味のあることをしてみることにしてました。また、家だと煮詰まるので早朝に初台でアルバイトを入れて、強制的に体を外に向かわせるようにしていました。
現役時代は自分が何に興味があってどんな欲望があるのかが不明瞭だったので、浪人時代は一回自分の核まで掘り下げることを意識しました。現役の頃は恥ずかしくて講師に話せていないことが沢山ありましたが、もう何でも話しちゃおーと思って沢山自分のことについて話しました。面談では試験のことだけでなく、たくさん雑談をできたのも良かったです。関係がなさそうな事でも、講師の方と話すうちに実は密接に関わっていたことに気づき、発見になりました。
・予備校での講評で印象に残っているものはありますか?
柿と木彫りの作品を講評会で出した時に、先生達に笑ってもらったことが印象に残っています。個人的にはこんな物出していいんだろうか、、という感じでしたが、「よくわかんないけど面白いじゃん!」と言われ、まぁこんなノリでもいっか!っと思えるようになりました。
・個人資料ファイルを制作するプロセスで予備校はどのように役立ちましたか?
1人でずっとやっていると、視野が狭くなったり、自分に対しての思い込みが生まれてしまったりするので、そういうことに対して気づかせてくれる場であったと思っています。講師の方とお話しすることで作品や経験の捉え直しができたと思います。またギャラリーが一階にあるので、記録写真がすぐに撮れることもありがたかったです。
・総合実技という試験はどのような試験だと捉えていますか?
課題と向き合える集中力があるかを問われている試験だと感じました。課題文があって、使えるものも限られていて、その条件でとりあえず自分なりに何かを作れれば大丈夫だと思います。総合実技は苦手だし大嫌いでしたが、ちゃんと冷静に向き合って対処すればそこまで怖くないのかも…?と試験が終わった今は思います。作品を作るわけではないので、とりあえず自分なりの回答を導き出せれば良いと思います。
・最後に1年を振り返り印象に残っていることなどあれば
去年落ちた時は本当にショックで、どん底の中ena美にきました。自分には受かる人の素質や才能はないとずっと考えていましたが、自分の中にある興味や経験をしっかりと見つめ直すことで自信をつけることができました。対策をする中でできない自分に何度も失望しましたが、出来なくても地道に対策を続ければ結果につながるんだと思いました。 印象に残っていることは、一次の発表を見るために外に出た時、雨が雪に変わった瞬間をみたことです。凄まじい緊張感の中雪が降ってきて、今かーーと思いました。
1年間本当にありがとうございました!
ーーーーーーーーー
Kさん合格本当におめでとうございます。(以下はKさんの制作したものの画像になっています)。
春期講習の申し込みはこちらから
https://www.art-shinbi.com/season/spring/shinjyuku/sentan/index.html
無料体験と個別相談の申し込みはこちらから
無料体験https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html
個別相談https://www.art-shinbi.com/event/2024/24event-soudan.html