イスラエル、ガザ攻撃を継続 ハマスも反撃
(CNN) イスラム組織ハマスは20日、パレスチナ自治区ガザ地区からイスラエルに向けてロケット弾を発射した。2カ月の停戦を経てイスラエル軍が18日に攻撃を再開してから、ハマスが反撃するのは初めて。イスラエル軍は20日も地上作戦を行った。
イスラエル軍は18日にガザ地区を空爆し、翌日には地上作戦を開始した。ガザの保健省によると、18日以降、イスラエル軍による攻撃で子ども200人を含む500人超が死亡した。
また、ガザ民間防衛隊は20日のガザ北部への空爆で50人超が死亡したと明らかにした。
イスラエル軍は同日、ハマスがイスラエル中部に向けて3発の飛翔体を発射したと発表。1発は迎撃され、残り2発は空き地に落下した。けが人はいない。
ハマスの軍事部門「カッサム旅団」はイスラエル軍による攻撃再開への報復として、イスラエル最大の商業都市テルアビブに向けてロケット弾を発射したことを認めた。
イランを後ろ盾とするイエメンの反政府武装組織フーシも同日、弾道ミサイルでイスラエルを攻撃した。イスラエル軍がガザで攻撃を再開したことへの報復としている。ガザでの停戦が崩壊して以降、フーシによるイスラエル攻撃は2回目。
イスラエル軍によると、フーシが発射したミサイルは迎撃された。
戦闘の再開について、イスラエルはハマスが修正された停戦条件を受け入れなかったためとしている。一方、ハマスはイスラエル側が一方的に停戦を反故(ほご)にし、人質の運命を危険にさらしていると批判している。
イスラエルのネタニヤフ首相に対しては国内で反発が強まっている。19日には戦闘の再開に反対する数千人が国会前で抗議集会を開いた。