SSブログ

元「従軍慰安婦」は金銭目当てに名乗りでたのではないのか? [元「慰安婦」問題]


パンパンガ州バンバン、日本軍の侵略を描くレリーフの前で
レリーフ中央は日本軍兵士

元「従軍慰安婦」は金銭目当てに名乗りでたのではないのか?

金銭目当てではないのか。今頃になって名乗り出たのは何か政治的な理由や、金銭的目的があるからではないか?
これを根拠に元「従軍慰安婦」が偽者である、あるいは金銭目的だと非難する声がある。

果たして金銭目当てであるかどうか?
仮に元「従軍慰安婦」やアジアの戦争被害者に補償をしたら日本政府は破産してしまうのではないか?

これまで日本政府は戦後補償としていくら払ってきたか?
約41兆円である。そのうち40兆円は234万人の軍人恩給である。1兆円がそのほかの戦後補償として支払われたに過ぎない。
第二次世界大戦での日本人の死者は310万人である。軍人・軍属を除く東京大空襲や沖縄の民間被害者、そのほかの都市への空襲被害者に対しては補償は一切支払われてはいない。長崎・広島の原爆被害者は、被爆者援護法による医療補助があるのみである。
ましてやアジアでの日本軍による死者は2000万人である。これらにはほとんど支払われてはいない。なんというアンバランスであるか。このアンバランスな政策は戦後日本政府が取ってきたものである。日本政府は誰のための政府か。
軍人にのみ40兆円、これが日本政府の取ってきた政策であり、態度である。
軍人恩給は戦死した軍人とその遺族に支払われてきた。金額はその階級と軍人としての勤続年数によって決まる。厚生省は個々のその金額を発表していない。軍人恩給連盟と日本遺族会は戦後ながきにわたり、自民党の強力な支持団体であり政治的影響力を持ってきた。引揚者援護局、厚生省援護課の役人には旧軍人が居座り、旧軍隊組織に従い、手厚く恩給を配ったのである。ここでも旧日本軍の階級制度がそのまま生きた。上官に当たる旧軍人が下級兵士とその遺族に軍人恩給を得る手続きを紹介斡旋することで軍人恩給連盟と日本遺族会を組織し、維持し、その結果結局は自分たち上級軍人に手厚く報いたのである。

最近東条由布子さんがテレビで発言するのを見たが、わたしならこう聞きたい。あなた方遺族はいくら受け取ったのかと。東条は大将である。勤続年数は50年近くになる。果たしていくらだ。

「金銭目当てである」と非難すべき団体は、元「従軍慰安婦」団体ではない。どうしても非難したいなら、相手を正当に見定めなくてはならない。軍人恩給連盟であろう。ものごとは金額の収支を見て判断せねばならない。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。