新十両として大相撲春場所で風賢央(右)と対戦する大辻=9日、エディオンアリーナ大阪(撮影・笠原次郎)
新十両として大相撲春場所で風賢央(右)と対戦する大辻=9日、エディオンアリーナ大阪(撮影・笠原次郎)

 大相撲春場所は中日を迎え、熱戦に次ぐ熱戦が連日大入りの観客を沸かせている。ご当地場所となる兵庫県出身の力士たちも、番付に関係なく大きな声援を浴びて奮闘中だ。注目の郷土力士を紹介する。

■大辻「ずっと死に物狂い」

 元大関貴景勝(現湊川親方、芦屋市出身)、元関脇妙義龍(現振分親方、高砂市出身)が昨秋、ともに土俵を去り、兵庫県出身の関取が不在となった。その穴を埋めるように、春場所前に新十両へ昇進したのが大辻(加古川市出身)だ。土俵入りなど初体験の所作も「すぐ慣れた」としっかりこなし、気合十分で土俵に臨んでいる。