明治安田J1リーグ第4節第1日の1日、3連覇を狙うヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)でアビスパ福岡と対戦し、0-1で敗れて初黒星を喫した。3分け1敗で勝ち点3のまま。開幕4戦未勝利は2022年以来3年ぶりとなった。
アジア制覇を見据えた大幅な選手変更の代償は大きかった。神戸は4戦連続の未勝利はおろか、開幕から3連敗中の相手に初黒星。後半から主力を投入し、終盤は相手が1人退場して猛攻を仕掛けたが、実らなかった。
細かいミスによるピンチが重なった前半に踏ん張りきれなかった。40分、神戸のゴール前で相手が折り返したボールが守備陣に当たって不規則な軌道となり、オウンゴールに。3戦連続で先制され、これが最後まで重くのしかかった。
神戸は5日のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の決勝トーナメント初戦を見据え、前節から先発5人を入れ替え、若いメンバー編成に。後半開始から大迫と広瀬、途中から扇原とトゥーレル、井出を投入し、流れを引き寄せた。17歳の初先発、MF浜崎が攻撃の起点となり、大迫へのスルーパスなどで決定機は増加。後半30分には大迫がファウルを受け、福岡の上島が2度目の警告で退場した。願ってもないチャンスに攻勢を強めたが、ものにできなかった。
吉田監督が「チーム全員で我慢強く戦う」としたが、結果は出なかった。対戦成績で5連勝中だった相性のいい福岡にも敗戦。5日のACLE・光州(韓国)戦に向け、立て直しが求められる。