コンテンツにスキップ

安東弘樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あんどう ひろき
安東 弘樹
プロフィール
愛称 アンディ
出身地 日本の旗 日本 神奈川県横浜市
生年月日 (1967-10-08) 1967年10月8日(57歳)
最終学歴 成城大学法学部
所属事務所 キューブ
職歴 東京放送(1991年 - 2009年)
TBS(2009年 - 2018年、持株会社化に伴う自動転籍)
活動期間 1991年 -
ジャンル バラエティ・情報など
配偶者 川幡由佳(2005年 - )
著名な家族 安東茂樹(弟)
公式サイト キューブ公式
出演番組・活動
出演中 バラいろダンディ
MOTIVE!!
ほか
出演経歴 後述

安東 弘樹(あんどう ひろき、1967年10月8日 - )は、日本フリーアナウンサー自動車ジャーナリストで、元TBSテレビエグゼクティブアナウンサーキューブ所属。

TBSアナウンサー27期生[1][2]で、TBSテレビに在職中から、苗字の読み仮名の「あんどう」にちなんだ「アンディ」の愛称で親しまれている。血液型はB型。カトリックの信者で、洗礼名は「グレゴリオ[3]である。

略歴

[編集]

神奈川県横浜市で出生した後に、家庭の都合で広島県スペインに居住[4]。スペインから帰国後に、横浜市立桜丘高等学校を経て成城大学法学部へ進学。

大学卒業後の1991年4月に、TBSアナウンサーとして入社。同期に2019年6月30日まで東京放送→TBSでアナウンサーを続けた秋沢淳子[1][2](7月1日から事業局の国際事業部へ異動)がいる。

TBSの分社化に伴うTBSテレビへの自動転籍(2009年4月1日)を経て、2011年にTBSアナウンサーセンターのアナウンス部次長へ昇進。アナウンサーとして活動を続ける「プレイングマネジャー」として、後輩アナウンサーの指導やスケジュール管理も担当した。一時13人の部下を抱えたほどの身で、「どの業務も他人に迷惑を掛けないとこなせない」と述べるほど多忙を極めた。このため、50歳を迎えた2017年から、「中途半端で終わることだけは避けたい」として自身の進路を模索[5]2018年2月9日に、当時パーソナリティを務めていた『たまむすび』(TBSラジオ)の放送中に、TBS時代から27年間勤務してきたTBSテレビからの退社を表明した[6]

2018年3月31日付でTBSテレビを退職。翌4月1日からはキューブに所属し、フリーアナウンサーとして活動[7][8]。2024年から日本自動車ジャーナリスト協会の会員[9]となり自動車ジャーナリストとしても活動している。

人物

[編集]

身長165cm。広島県内の公立小学校へ入学した翌年の1975年に、広島東洋カープが球団史上初めてリーグ優勝した縁で以来カープを応援している[4][10]

高校在学中から人気が高く、学内のミスターコンテストで1位になったほか、他の高校でファンクラブが結成された[11]

大学生時代にNHKフジテレビのアナウンサー試験も受けたが、TBSの試験で対面した人事担当者のスーツ姿に好印象を得たことから、採用の内定を得た際に同社への入社を決断した。

TBS退社後のマネジメントをキューブに委託したのは、TBSへの在職中に古田新太(キューブ[注釈 1]所属)と『ブジオ!』『ふるチン』(TBSラジオ)のパーソナリティを共に担当したことや、キューブの設立7周年・10周年・20周年記念パーティーで司会を務めていたことによる。退社に際しても、古田に相談を持ちかけたという。ちなみに、キューブがマネジメントを手掛けるアナウンサーは、安東が初めてである[5][注釈 2]

酒が飲めないことを公言している[12]。仕事上の唯一のNGは「裸体」(特に胸板の吹き出物の痕跡の露出)だと公表している[13]。ただ、ドッキリもNGだともされる[14]

趣味・特技

[編集]

弓道三段の腕前の持ち主で、成城大学弓道部の主将(24代目)を務めた[3]

東京都から宮崎県まで(食事・給油・トイレでの中断時間を除いて)13時間不眠不休で自家用車を運転するほどの自動車好きで、TBSへの在職中から日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員を務める。フリーアナウンサーへの転身後も東京都内で仕事に臨む際は、千葉市内の自宅から自家用車を自分で運転してほぼ毎回マネージャーより先に到着しており、マネージャーからも「毎日こんなに早く現場に着くタレントはほとんどいない」と突っ込みが入る[15]。前述のように、趣味を活かして自動車ジャーナリストとしても活動している。その中でもMT車が好きで「MT車運転フェチ」とも称されてる。

大学生時代に納車のアルバイトを務めながら、休日のたびにスキー場へ通ったスキー愛好家でもある。

その他幅広くスポーツを愛好しており、スポーツのレギュラー番組出演の縁で、3x3バスケットボールSリーグの始球式を初めて(第1号)務めたことがある[16]

家族

[編集]

父は上智大学OBで、在学中は学内オーケストラの設立に携わった。就職して結婚後も音楽を捨てがたく、弘樹の受胎後に退職して広島県内の音楽大学へ入学し、奨学金を得て一家は県内のアパートに居住した。弘樹が5歳の時に音楽大学を卒業して家族を連れてスペインへ音楽留学すると、主に卵かけご飯カップラーメンなどを食すほど生活に困窮して両親は夫婦仲も悪くなった。これらの家庭環境から、「親以外に頼る人のいない異国の地で、兄弟2人だけになったら、弟をどう養おうか」などと真剣に考えるなど非常に慎重な性格となる[11]。7歳の時に両親が離婚し、2年後に母や弟と共に帰国した。幼少期は音羽ゆりかご会に所属し、同会が製作に関与した複数の作品で収録に参加している[3]。更にその間に妹が誕生。

母は横浜市の出身であったが、裕福だった弁護士の祖父に養育された「お嬢様育ち」であり生活力に乏しく[11]、スペインから帰国後も生活は困窮し、離婚後は子供3人を連れて実家に居住した。弘樹は地元の高校へ進学すると、奨学金を3か所から受けるとともに肉体労働のアルバイトで家計を助けた。

妻はタレント川幡由佳で、息子が2人いる。自身も弟と妹が1人ずつおり、弟の茂樹はレンタルボート店に勤務しながら介護福祉士や作家として活動している[17][18]

2005年9月19日に、当時『世界・ふしぎ発見!』(TBSテレビ)の「ミステリーハンター」(取材リポーター兼クイズ出題役)を務めていた川幡と結婚し、2006年7月7日に長男が誕生。アナウンサーとして活動しながら、育児に携わった。2009年12月9日に、自身の育児体験を綴った手記「安東さんちの子育てちからこぶ」を川幡と共著で情報センター出版局から刊行(ISBN 978-4795840638)し、安東が綴ったコラムに川幡がイラストやマンガを添えた。

交際のきっかけは川幡が『世界・ふしぎ発見!』のタイ取材でムエタイを体験した際、ムエタイ歴10ヶ月の少女と対戦したがボロ負けしたVTRが流れた後、川幡の携帯電話にメールした事である。

現在の出演番組

[編集]

テレビ

[編集]

ネットTV

[編集]

ラジオ

[編集]

TBS時代の出演番組・作品

[編集]

テレビ

[編集]

レギュラー出演

ラジオ

[編集]

単発出演ほか

映画

[編集]

フリーアナウンサー転身後の主な出演番組

[編集]

テレビドラマ

[編集]

ウェブドラマ

[編集]

情報番組

[編集]
  • ふるさとの夢(TBS、2017年1月23日未明〈1月22日深夜〉 - 2020年3月26日未明〈3月25日深夜〉)- 番組進行

スポーツ番組

[編集]

ラジオ

[編集]

著作

[編集]
  • 「安東さんちの子育てちからこぶ」(妻の川幡由佳との共著、情報センター出版局、2009年、ISBN 978-4-795-84063-8

インターネットコンテンツ

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 厳密にはキューブの関連事務所であるリコモーション。
  2. ^ ただし当のキューブには、TBS時代の部下であった皆川玲奈が、入社前の学生時代に一時女優として所属していた。
  3. ^ JRAの現役騎手をゲストに迎えるミニ番組で、春・秋のG1レース開催期間中に4週間ずつ集中放送。
  4. ^ 有馬が、遅い夏のため欠席し代理を務めた。
  5. ^ 有馬が、早めの夏のため欠席し代理を務めた。
  6. ^ 森田の公務都合等のため、不定期での出演。
  7. ^ ニッポン放送が基幹局の1つであるNRN加盟局の一部でも同時ネットを実施するが、2020年日本プロ野球のレギュラーシーズンが11月上旬まで組まれているため、10月以降ナイトゲーム中継を編成しないネット局では10月2日から裏送り方式で先行放送。ニッポン放送では、レギュラーシーズン全日程終了翌週(11月13日)からの放送となった。
  8. ^ 2016年4月から2018年3月までは『金曜たまむすび』のパーソナリティも担当。降板後はこのコーナーのみ出演継続していた

出典

[編集]
  1. ^ a b 東京放送 編「III 放送関係 7.アナウンサーの活動記録」『TBS50年史 資料編』東京放送、2002年1月、240頁。「1991.4<27期生> 2人入社(男1・女1)安東弘樹 秋沢淳子」 
  2. ^ a b 東京放送 編「TBSアナウンサーの動き」『TBS50年史 付属資料・ハイブリッド検索編』(DVD-ROM & PDF)東京放送、2002年1月、32頁。「91.4<27期生> 2人入社 安東弘樹 秋沢淳子」 
  3. ^ a b c 月刊『ラジオライフ』2012年4月号内記事より。
  4. ^ a b 【ホテルでは全国初!瀬戸内寂聴さんの秘書によるトーク ... - 日刊工業新聞
  5. ^ a b 安東弘樹アナ、フリーに転身「もっと視野を広げたい」 TBS3月末退社し「キューブ」所属へ - スポーツ報知 2018年2月9日
  6. ^ “TBS安東弘樹アナ 3月末退社を生報告 業務多忙「限界を感じて」フリー転身を決断”. スポニチアネックス. (2018年2月9日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/02/09/kiji/20180209s00041000178000c.html 2022年11月16日閲覧。 
  7. ^ “安東弘樹アナ 3月末でTBS退社 フリー転身「全部が中途半端」で決断”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2018年2月9日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/02/09/kiji/20180209s00041000178000c.html 2018年2月9日閲覧。 
  8. ^ 安東弘樹50歳の決断・・・TBS退社、フリーへ! 玉袋筋太郎も応援”. TBSラジオ(たまむすび) (2018年2月9日). 2018年2月10日閲覧。
  9. ^ 安東弘樹 (2024年7月15日). “クルマ大好きアナウンサーが、ついに自動車ジャーナリストになった!”. JAF Mate Online. 安東弘樹の運転履歴書. 日本自動車連盟. 2024年7月17日閲覧。
  10. ^ カープ 3連覇記念 マルチジップバッグBOOK 宝島社の公式WEBサイト
  11. ^ a b c 『人間コク宝』吉田豪、コアマガジン (2014/2/19)
  12. ^ 2022年7月14日放送のバラいろダンディなど
  13. ^ 安東弘樹アナのNGな仕事とは?「放送で言うのは初めてなんですけど…」バラダンで初告白
  14. ^ 安東弘樹アナ「裸仕事は不可」と告白…ほかにもあったアナウンサーのNG仕事とその理由
  15. ^ クルマ通勤 …安東弘樹連載コラム”. GAZOO. トヨタ自動車. 2019年9月14日閲覧。
  16. ^ バスケ3×3「Sリーグ」熱くファイナル”. 日刊スポーツ (2023年3月16日). 2023年3月21日閲覧。
  17. ^ 福祉の仕事人インタビュー11赤まる福祉、株式会社ジェイシー教育研究所
  18. ^ 私たちがガイドしますD-Marina
  19. ^ a b c d e f 東京放送 編「III 放送関係 7.アナウンサーの活動記録」『TBS50年史 資料編』東京放送、2002年1月、240頁。「安東弘樹 R「ヤンアナジョッキー(1992)」「CUTE!(1992)」「週末大王(1997)」 TV「ニュースの森<スポーツ>」「王様のブランチ」「アッコにおまかせ」」 
  20. ^ a b c d e f g 東京放送 編「TBSアナウンサーの動き」『TBS50年史 付属資料・ハイブリッド検索編』(DVD-ROM & PDF)東京放送、2002年1月、32頁。「安東弘樹… R「ヤンアナジョッキー(92)」「CUTE!(92)」「週末大王(97)」 TV「ニュースの森<スポーツ>(92)」「ニュースコール(92)」「王様のブランチ(96)」「はなまるマーケット<リポーター>(97)」」 
  21. ^ ““元TBS”安東弘樹アナがテレ朝ドラマ初出演、『指定弁護士』でワイドショー司会者役に” (日本語). AbemaTIMES. https://times.abema.tv/articles/-/4891080 2018年9月20日閲覧。 
  22. ^ allcinema|TXQ FICTION 2024|クレジット
  23. ^ 中島健人主演『しょせん他人事ですから』第4・5話ゲスト発表 本田響矢、浅利陽介、安東弘樹ら”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年8月9日). 2024年8月9日閲覧。
  24. ^ “Tバック・裸エプロン…90年代伝説の深夜番組の熱狂を表現! グラドル役らも明らかに”. マイナビニュース (マイナビ). (2022年12月17日). https://news.mynavi.jp/article/20221217-2539556/ 2022年12月17日閲覧。 
  25. ^ 朝日奈央「フルネームがガッツリ」初MC番組に喜び(『日刊スポーツ2020年9月23日付記事)
  26. ^ 【とにかく壁紙の話】「第6回 壁紙川柳」大賞発表!”. TBSラジオ (2022年12月30日). 2023年1月1日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 東京放送 編『TBS50年史』東京放送、2002年1月。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]