TOS-2
アルミヤ2022における展示車両 | |
基礎データ | |
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全長 | ? m |
全幅 | 2.55 m |
全高 | 3.35 m |
装甲・武装 | |
主武装 | 220 mm 多連装ロケット砲 |
機動力 | |
速度 | 100km/h |
エンジン |
YaMZ-652 ディーゼルエンジン 440hp |
行動距離 | 1,000km |
TOS-2「Tosochka(トソーチカ)」[1](ロシア語: ТОС - тяжёлая огнемётная система、重火力投射システム)は、TOS-1と同様なコンセプトのMLRS(Multiple Launch Rocket System)である。軍用トラックUral-63706-0120の車体をベースに、シャーシ後部は二重車軸の6輪装輪式で、220mmロケット弾発射器を装備している。弾頭は主にサーモバリック爆薬弾頭ロケット弾を運用する。
概要
[編集]TOS-2は、2020年6月の第75回戦勝記念日軍事パレードで発表されたTOSシリーズの多連装ロケット砲である。3列6連のロケットランチャーを備えたコンテナを含むランチャー兵器ステーションが装備され、専用に開発されたTBS-M3サーモバリック弾頭とTOS-1Aと共通の焼夷弾頭を持つ220mmロケット弾を発射することができ、射程は6,000mから12,000mとされる。車載型のコンピュータ火器管制システム、慣性航法、照準システムを装備。クレーン・マニピュレーターを搭載し、ロケット弾装てん時の別途設備が不要となった。防御面ではキャブの装甲化のほか、電子戦システムが搭載されていて、精密誘導兵器による被弾率を低くすることが期待されている[2]。また、放射線・化学・生物防護部隊でも試験運用が始まっている[3]。
TOS-1はT-72戦車をベースとした履帯式であるが、TOS-2は軍用トラックであるウラル63704をベースとした装輪式である。その為、防御力は低下する事になったが、軽量化され最高速度100km、航続距離1000kmと機動力が向上し、また安価になった。発射管数はTOS-1の24発から18発と減っている一方、装てん速度が向上した為、火力的な低下はないとされている。2021年にロシア連邦軍によるテストは完了し、量産が開始された。
運用国
[編集]脚注
[編集]- ^ “Финальные испытания ТОС-2 "Тосочка"” (ロシア語). anna-news.info. 2022年3月2日閲覧。
- ^ “Глубоководные учения Подводных сил Северного флота. Сделано в России” (ロシア語). anna-news.info. 2022年3月2日閲覧。
- ^ “ЮВО первым получит новейшие ТОС-2 "Тосочка"” (ロシア語). anna-news.info. 2022年3月2日閲覧。