Fh 104 (航空機)
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ジーベル Fh 104
アルベルト・ケッセルリンクが操縦するFh 104
ジーベル Fh 104ハローレ(Siebel Fh 104 Hallore)は、 ドイツのジーベル社(Siebel)で製造された小型の双発輸送機、連絡機である。
概要
[編集]1934年にクレム社(Klemm Leichtflugzeugbau)は全金属製の航空機(クレム社の通常の小型航空機とは違って)を製造するためにハレ(Halle)に新しい工場を建設し、新しい双発輸送機クレム Kl 104(後にFh 104に改称)の開発作業をハレ工場に移管した。1937年にクレム社はハレ工場の運営をフリッツ・ジーベル(Fritz Siebel)に委譲し、同年Fh 104の試作機が初飛行した。Fh 104は全金属製の胴体に合板張りの主翼、エンジンナセル下部に引き込まれる油圧式降着装置を備えていた。本機は生誕地の街の名に因んで'ハローレ(Hallore)'という名で知られるようになった。
Fh 104は1938年に長距離飛行競技会で優勝し、1939年にはアフリカで40,000 kmを飛翔した。1938年度のリットリオ・ラリー(Littorio Rally)では性能賞(the principle award)を獲得した[1]。第二次世界大戦中にFh 104はドイツ国防軍の高級将校の人員輸送機やアドルフ・ガーランド、アルベルト・ケッセルリンク、エルンスト・ウーデットらの公用機として使用された。少なくとも15機が戦前のドイツで民間機として登録された[2]。
より大型のジーベル Si 204は本機を基に開発された。
運用
[編集]要目
[編集](Fh 104)German Aircraft of the Second World War [3]
- 乗員:1、2名
- 搭載量:乗客5名まで
- 全長:9.50 m (31 ft 2 in)
- 全幅:12.06 m (39 ft 7 in)
- 全高:2.64 m (8 ft)
- 翼面積:22.3 m2 (240 ft2)
- 空虚重量:1,510 kg (3,329 lb)
- 運用重量:2,350 kg (5,181 lb)
- エンジン:2 × ヒルトHM 508(Hirth HM 508)空冷倒立V型エンジン 209 kW (280 hp)
- 最大速度:350 km/h (217 mph)
- 巡航速度:335 km/h (208 mph)
- 巡航高度:6,600 m (21,650 ft)
- 航続距離:920 km (572 miles)
- 上昇率 : [1]1,000 m (3050 ft) 6.0 m/s (1,090 ft/min)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b Grey, C.G. and Bridgman, L., Jane's All the World's Aircraft 1938.(1972). Newton Abott: David & Charles ISBN 0-7153-5734-4
- ^ Golden Years of Aviation - Main
- ^ Smith and Kay 1990, p.581.
書籍
[編集]- Smith, J.R. and Kay, Antony J. German Aircraft of the Second World War. London:Putnam, 1990. ISBN 0-85177-836-4.