高須賀義博
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高須賀 義博(たかすか よしひろ、1932年(昭和7年)9月27日 - 1991年(平成3年)11月9日)は、日本のマルクス経済学者。元一橋大学経済研究所教授。エコノミスト賞受賞。
人物・経歴
[編集]愛媛県生まれ[1]。日本統治時代の朝鮮出身[2]。1955年一橋大学経済学部卒業[1]。1957年一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了[3][2]。都留重人ゼミナール出身[4]。1966年、都留重人、種瀬茂、藤野正三郎の審査で、『現代価格体系論序説』で一橋大学経済学博士[5][6]。一橋大学経済研究所教授在任中の1991年に死去[2][7]。
1972年、『現代日本の物価問題』でエコノミスト賞受賞[8]。指導学生に米山高生(一橋大学名誉教授)[9]、池尾和人(慶應義塾大学教授)[10]、北原徹(立教大学名誉教授)[11]、御崎加代子(滋賀大学教授)[12]、長尾史郎(明治大学名誉教授)[13]、磯谷明德(九州大学教授)、海老塚明(大阪市立大学教授)、植村博恭(横浜国立大学教授)[14][15]、都留康(一橋大学教授)、吉原直毅(マサチューセッツ大学教授)[16]など。
著書
[編集]単著
[編集]- 『現代価格体系論序説』 岩波書店、1965年
- 『再生産表式分析』 新評論、1968年
- 『現代日本の物価問題』 新評論、1972年、改訂新版1975年
- 『マルクス経済学研究』 新評論、1979年
- 『現代のインフレーション――構造論的接近』 新評論、1981年
- 『現代資本主義とインフレーション』 岩波書店、1981年
- 『マルクスの競争・恐慌観』 岩波書店、1985年
- 『マルクス経済学の解体と再生』 御茶の水書房、1985年、増補版1989年
- 『鉄と小麦の資本主義――下降の経済学』 世界書院、1991年
編著
[編集]- 『独占資本主義論の展望』 東洋経済新報社、1978年
- 『シンポジウム『資本論』成立史〔佐藤金三郎氏を囲んで〕』 佐藤金三郎著、新評論、1989年
訳書
[編集]- 『成長の経済学』 ポール・バラン著、浅野栄一共訳、東洋経済新報社、1960年
- 『革新の政治経済学――マルクス主義・人間主義的観点からみた資本主義と社会主義』 ハワード・シャーマン著、宮崎犀一共訳、新評論、1974年、新装版1976年
- 『マルクスの経済学――価値と成長の二重の理論』 森嶋通夫著、東洋経済新報社、1974年
- 『価値・搾取・成長――現代の経済理論からみたマルクス』 森嶋通夫、カテフォレス著、池尾和人共訳、創文社、1980年
- 『貨幣と抽象的労働』 監訳、ウルリッヒ・クラウゼ著、三和書房、1985年
- 『「政治経済学」とマルクス主義――対立する資本主義観』 監訳、G・ドゥルプラス著、岩波書店、1988年
- 『森嶋通夫著作集7 マルクスの経済学』 森嶋通夫著、岩波書店、2004年
- 『森嶋通夫著作集8 価値・搾取・成長』 森嶋通夫、G・カテフォレス著、岩波書店、2004年
脚注
[編集]- ^ a b 平凡社教育産業センター編『現代人名情報事典』平凡社、1987年、570頁
- ^ a b c 「高須賀 義博 タカスカ ヨシヒロ」日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)
- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ 一橋大学 , 経済学博士 , 乙第17号 , 1966-10-31
- ^ 「博士論文要旨および審査要旨(高須賀義博・伊東政吉)」一橋論叢
- ^ 「過去に研究所に在籍した研究者」一橋大学経済研究所
- ^ 「エコノミスト賞 歴代受賞者」
- ^ 「昭和56年 学位授与・単位修得論文一」一橋研究
- ^ 「昭和51年度 学位授与・単位修得論文」一橋研究
- ^ [3]
- ^ 「1988年度博士課程単位修得論文・修士論文題目」一橋研究
- ^ [4]
- ^ 吉原直毅「第14回現代規範理論研究会「シンポジウム:アナリティカル・マルクシズムの可能性」について」
- ^ [5]
- ^ 吉原直殻「マルクス主義と規範理論 (1)」