福島駅 (JR西日本)
福島駅 | |
---|---|
外観(2006年7月24日) | |
ふくしま Fukushima | |
上からJR福島駅、阪神福島駅、中之島駅 | |
所在地 | 大阪市福島区福島七丁目1-3 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
電報略号 | フク |
駅構造 | 高架駅[1] |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
27,777人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1898年(明治31年)4月5日[2] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■大阪環状線 |
駅番号 | JR-O12 |
キロ程 | 11.7 km(天王寺起点) |
◄JR-O11 大阪 (1.0 km) (1.4 km) 野田 JR-O13► | |
所属路線 | 東海道本線貨物支線(梅田貨物線)[* 1] |
キロ程 | 10.0 km(吹田(タ)起点) |
◄大阪 (0.9[* 2] km) | |
乗換 | |
備考 |
|
福島駅(ふくしまえき)は、大阪府大阪市福島区福島七丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。駅番号はJR-O12。駅シンボルフラワーは「カキツバタ」である。
概要
当駅には大阪環状線のほか、東海道本線支線(梅田貨物線)が乗り入れているがホームがないため、同線経由旅客列車は当駅に停車できない(そのため、旅客上では実質的に大阪環状線単独駅)。同線の線路は西九条駅で環状線の線路と接続しているが、東海道本線の支線としては当駅が終端で、当駅 - 西九条駅間は大阪環状線の線増(貨物専用線)という扱いである。
近接してJR東西線の新福島駅が存在するが、相互は乗換駅とはみなされておらず、当駅を介した運賃通算の制度は設けられていない。
JR西日本交通サービスによる業務委託駅であり西九条駅が管理している。アーバンネットワークエリアに入っている。また、JRの特定都区市内制度における「大阪市内」に属する駅である。当駅に停車する大和路快速と区間快速が直通する関西本線(大和路線)の「郡山駅」の同名駅と同じく東北本線にある福島駅と区別するため、切符には「(環)福島」と印字される。ICOCAの利用が可能である(相互利用対象ICカードはICOCAの項を参照)。
歴史
- 1898年(明治31年)4月5日:西成鉄道が大阪駅 - 安治川口駅間で開業した際に設置[2]。
- 1906年(明治39年)12月1日:西成鉄道国有化に伴い国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。当駅は西成線の所属となる。
- 1910年(明治43年)5月1日:貨物の取り扱いを廃止する[2]。
- 1934年(昭和9年)6月1日:東海道本線の貨物支線が梅田駅(貨物駅)から当駅まで延伸[4]。
- 1942年(昭和17年)4月1日:荷物の取り扱いを開始する[2]。
- 1961年(昭和36年)4月25日:西成線の西九条駅 - 大阪駅間が大阪環状線に編入。当駅もその所属となる。
- 1964年(昭和39年)3月22日:高架駅になる。ただし、駅北側の梅田貨物線の線路は地上のままである。同時に荷物扱いを廃止する[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[4][2]。
- 1997年(平成9年)9月20日:自動改札機を設置し、供用開始[5]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[6]。
- 2009年(平成21年)10月4日:大阪環状・大和路線運行管理システム導入[7]。
- 2012年(平成24年)3月17日:ダイヤ改正に伴い、新大阪駅発着を除く快速と関空快速・紀州路快速・大和路快速の全列車が終日停車となる[8]。
- 2015年(平成27年)3月22日:発車メロディを導入。曲は円広志の「夢想花」。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入される。
- 2023年(令和5年)
駅構造
旅客線のみに島式1面2線のホームを持つ高架駅になっている[1]。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。改札口は地上にある。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 大阪環状線 | 内回り | 西九条・天王寺・ユニバーサルシティ方面[11] |
2 | 外回り | 大阪・京橋方面[11] |
発車メロディ
「大阪環状線改造プロジェクト」の一環として、2015年3月22日から円広志の「夢想花」が発車メロディとして使用されている[12]。大阪環状線が周回運転することと、歌詞の「回って回って…」にちなんでいる。
利用状況
2023年(令和5年)度の1日の平均乗車人員は27,777人で、JR西日本の駅の中では草津駅に次いで第26位である。1997年3月8日に隣接してJR東西線の新福島駅が開業した後は乗車人員が減少し、その後横ばいとなっていたが、近年は増加傾向にある。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
増加率 | 順位 | 定期利用状況 | 出典 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1日平均 | 定期率 | JR | 大阪府 | ||||
1988年(昭和63年) | 28,259 | 19,904 | 70.4% | [大阪府 1] | |||
1989年(平成元年) | 29,299 | 3.7% | 20,434 | 69.7% | [大阪府 1] | ||
1990年(平成 | 2年)31,369 | 7.1% | 21,672 | 69.1% | [大阪府 2] | ||
1991年(平成 | 3年)32,511 | 3.6% | 22,806 | 70.1% | [大阪府 3] | ||
1992年(平成 | 4年)32,941 | 1.3% | 23,080 | 70.1% | [大阪府 4] | ||
1993年(平成 | 5年)32,212 | -2.2% | 22,636 | 70.3% | [大阪府 5] | ||
1994年(平成 | 6年)31,194 | -3.2% | 21,858 | 70.1% | [大阪府 6] | ||
1995年(平成 | 7年)32,304 | 3.6% | 22,480 | 69.6% | [大阪府 7] | ||
1996年(平成 | 8年)31,772 | -1.6% | 21,966 | 69.1% | [大阪府 8] | ||
1997年(平成 | 9年)27,189 | -14.4% | 18,415 | 67.7% | [大阪府 9] | ||
1998年(平成10年) | 25,917 | -4.8% | 17,134 | 66.1% | [大阪府 10] | ||
1999年(平成11年) | 25,216 | -2.7% | 16,139 | 64.0% | [大阪府 11] | ||
2000年(平成12年) | 24,429 | -3.1% | 15,386 | 63.0% | [大阪府 12] | ||
2001年(平成13年) | 24,126 | -1.2% | 14,873 | 61.6% | [大阪府 13] | ||
2002年(平成14年) | 23,737 | -1.6% | 14,605 | 61.5% | [大阪府 14] | ||
2003年(平成15年) | 23,636 | -0.4% | 14,298 | 60.5% | [大阪府 15] | ||
2004年(平成16年) | 23,551 | -0.4% | 14,353 | 61.0% | [大阪府 16] | ||
2005年(平成17年) | 23,442 | -0.5% | 14,125 | 60.3% | [大阪府 17] | ||
2006年(平成18年) | 23,575 | 0.6% | 14,027 | 59.5% | [大阪府 18] | ||
2007年(平成19年) | 24,092 | 2.2% | 14,264 | 59.2% | [大阪府 19] | ||
2008年(平成20年) | 23,450 | -2.7% | 13,934 | 59.4% | [大阪府 20] | ||
2009年(平成21年) | 22,715 | -3.1% | 13,322 | 58.6% | [大阪府 21] | ||
2010年(平成22年) | 22,777 | 0.3% | 13,289 | 58.3% | [大阪府 22] | ||
2011年(平成23年) | 23,248 | 2.1% | 13,425 | 57.7% | [大阪府 23] | ||
2012年(平成24年) | 24,053 | 3.5% | 13,679 | 56.9% | [大阪府 24] | ||
2013年(平成25年) | 25,045 | 4.1% | 33位 | 14,334 | 57.2% | [JR 1] | [大阪府 25] |
2014年(平成26年) | 25,623 | 2.3% | 31位 | 14,517 | 56.7% | [JR 2] | [大阪府 26] |
2015年(平成27年) | 26,905 | 5.0% | 31位 | 15,099 | 56.1% | [JR 3] | [大阪府 27] |
2016年(平成28年) | 28,456 | 5.8% | 30位 | 15,529 | 54.6% | [JR 4] | [大阪府 28] |
2017年(平成29年) | 28,796 | 1.2% | 30位 | 15,806 | 54.9% | [JR 5] | [大阪府 29] |
2018年(平成30年) | 29,573 | 2.7% | 30位 | 16,174 | 54.7% | [JR 6] | [大阪府 30] |
2019年(令和元年) | 30,106 | 1.8% | 27位 | 16,416 | 54.5% | [JR 7] | [大阪府 31] |
2020年(令和 | 2年)22,588 | -25.0% | 28位 | 14,217 | 62.9% | [JR 8] | [大阪府 32] |
2021年(令和 | 3年)22,964 | 1.7% | 28位 | 13,966 | 60.8% | [JR 9] | [大阪府 33] |
2022年(令和 | 4年)26,054 | 13.5% | 28位 | 14,458 | 55.5% | [JR 10] | [大阪府 34] |
2023年(令和 | 5年)27,777 | 6.6% | 26位 | [JR 11] |
駅周辺
-
朝日放送グループホールディングス本社社屋
オフィスビル開発の進む堂島西部や中之島西部への便が良いため、JR福島駅・JR新福島駅・阪神福島駅を利用する通勤客が増加している。
- 新福島駅 - JR東西線
- 福島駅 (阪神) - 阪神本線
- 中之島駅 - 京阪中之島線
- 福島天満宮
- 地蔵寺
- 三光寺
- 岡松寺
- 日本郵便 大阪聖天前郵便局
- 日本郵便 大阪福島駅前郵便局
- 餃子の王将 福島店
- ザ・シンフォニーホール
- ラグザ大阪
- ホテル阪神大阪 / ホテル阪神アネックス大阪
- 関西将棋会館
- 関西電力病院
- ほたるまち
- 大阪市立上福島小学校
- 金蘭会中学校・高等学校
- 大阪IT会計専門学校福島校
- 素盞烏尊神社
バス路線
- 福島八丁目
- 浄正橋 / ホテル阪神
線路内への転落事故
1973年(昭和48年)8月17日、この駅において、目の不自由な乗客が誤ってホームから線路に転落したところ、進入してきた電車にはねられ、両脚切断の重傷を負うという事故が発生した。当時、同駅には点字誘導ブロックが設置されていなかったが、このことについて、当時の国鉄に駅ホーム施設の設置・管理に不備があったとして、国家賠償法に基づいて損害賠償を請求することが可能かどうかについての最高裁判所の裁判例がある[13]。
この訴訟を契機に、全国的に駅への点字ブロックの設置が普及した。
隣の駅
- 東海道本線貨物支線(梅田貨物線、旅客運転は通過列車のみで乗降設備なし)
- 大阪駅 (JR-A47・JR-O11) - (福島駅) - 西九条駅(大阪環状線) (JR-O14)
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 02号 大阪駅・神戸駅・鶴橋駅ほか77駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年8月12日、28頁。
- ^ a b c d e f 石野 1998, p. 119.
- ^ a b c “福島駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月9日閲覧。
- ^ a b 石野 1998, p. 57.
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
- ^ 大阪環状・大和路線運行管理システムの使用開始について[リンク切れ] - 西日本旅客鉄道プレスリリース
- ^ 平成24年春ダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道近畿統括本部プレスリリース 2011年12月16日「各線区でご利用状況に合わせたダイヤに見直します」の項目より
- ^ ~駅のホームの安全性向上にむけて~ 茨木駅、放出駅、福島駅の 「ホーム安全スクリーン」を使用開始します。 - JR西日本
- ^ “国労近畿 第224号” (2023年1月10日). 2022年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月3日閲覧。
- ^ a b “福島駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月17日閲覧。
- ^ 『大阪環状線改造プロジェクト』進行中 大阪環状線発車メロディ全駅曲目決定! - 西日本旅客鉄道ニュースリリース 2015年3月16日
- ^ 1986年3月25日最高裁判所第3小法廷判決全文 (PDF) - 裁判所
利用状況の出典
大阪府統計年鑑
- ^ a b 大阪府統計年鑑(平成2年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成3年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成4年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成5年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成6年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成7年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成9年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成12年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成30年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和2年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和3年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和4年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和5年) (PDF)
データで見るJR西日本
- ^ “データで見るJR西日本2014” (PDF). 2014年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月16日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2015” (PDF). 2015年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月16日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2016” (PDF). 2016年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月16日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2017” (PDF). 2017年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月16日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2018” (PDF). 2018年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月16日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2019” (PDF). 2019年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月16日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2020” (PDF). 2020年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月16日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2021” (PDF). 2021年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月16日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2022” (PDF). 2022年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月16日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2023” (PDF). 2023年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月16日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2024” (PDF). 2024年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月16日閲覧。
参考文献
- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 日本の同一駅名・同一市町村で所在地が異なる駅の一覧
- 町田駅 - 同名の駅が存在することを理由に改称に難色を示す国鉄に対し、大阪市出身の当時の町田市長、大下勝正がこの駅と福島県の同名駅の例を出して改名にこぎつけた。
外部リンク
- 福島駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道