摩耶駅
摩耶駅 | |
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北口(2018年10月) | |
まや Maya | |
◄JR-A58 六甲道 (1.4 km) (0.9 km) 灘 JR-A60► | |
所在地 | 神戸市灘区灘南通五丁目5番 |
駅番号 | JR-A59 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■東海道本線(JR神戸線) |
キロ程 | 583.7 km(東京起点) |
電報略号 | ママ←ヒナ(東灘信号場の時のもの) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
6,251人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 2016年(平成28年)3月26日* |
備考 |
直営駅 みどりの券売機プラス設置駅 神戸市内駅 |
* 駅への変更日。 |
摩耶駅(まやえき)は、兵庫県神戸市灘区灘南通五丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。駅番号はJR-A59。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。
歴史
[編集]1972年まで東灘駅という貨物駅で、神戸港駅へ向かう支線(通称:神戸臨港線)が分岐していた。当駅と神戸港駅の間から神戸製鋼所神戸製鉄所岩屋地区(現在は閉鎖)への専用線が分岐していた。
1972年10月1日に貨物の取り扱いが廃止され、操車場に格下げされ東灘操車場となった。更に1981年4月1日には貨物輸送の削減と方針転換で役目を終え東灘信号場となった。2003年12月1日の神戸貨物ターミナル駅開業により神戸臨港線が廃止されると、営業旅客列車を先に通すため、貨物列車や回送列車の待避、異常時の列車留置に使われるようになった。複々線の両側にそれぞれ1本の待避線が設けられており、長大貨物列車の待避に備えて総延長は1kmほどある。なお、2000年3月11日から2002年10月4日までは日中の快速がこの信号場を利用して外側線と内側線の間を移動していた。また、留置線や待避線も多く存在していたが、前述した貨物支線の廃止によりその大部分が撤去されている。
信号場は灘駅の東にあるということから「東灘」と命名されたが、所在地は東灘区ではなく灘区である(東灘区の設置は1950年であり、「東灘」の名前としては区より早い時期に使われていた)。また、阪神本線の西灘駅や阪急神戸線の王子公園駅(旧・西灘駅)とはほぼ南北に並んだ位置関係にあり、更に灘駅、王子公園駅共々灘区内では相対的に西側となる。当駅の北側は神戸保線区の資機材置場としても使われている。
旅客駅化
[編集]2010年12月14日にJR西日本から六甲道駅 - 灘駅間に旅客駅を開業させることが発表され、ひらがな表記のまや駅という仮称で表記されていたが[1]、2015年10月2日に駅名は漢字表記の摩耶駅とすることが発表された[2][3][4][5]。駅名の由来は、「摩耶山」「摩耶埠頭」「摩耶出入口」「フェニックスプラザ摩耶」などの近隣施設に広く使用されており、なじみやすい名称であるためとしている。当駅の営業キロは以前の東灘信号場と同一となっており、信号場を駅へ格上げする形となる。いわゆる請願駅ではなく、JR西日本が約40億円と見積もられる建設費を全額負担して建設された[6]。
ホームは島式1面2線(内側線のみ)で、駅舎は橋上駅舎として建設された。また、神戸方に上り線から下り線への渡り線を設置し、JR神戸線のダイヤが乱れた際の運転整理を円滑に行えるようにされた[7][8]。当駅開業前では、この区間で上り列車が運休になると姫路以西からの列車がすべて西明石で運転打ち切りとなっていたが、この渡り線の新設により西明石 - 三ノ宮間の運行を確保できるようにする。ただし折り返し設備は西隣の灘駅にも設置されている。
この新駅では、列車がブレーキをかける際に発生する回生電力をそのまま駅の電力に活用できる「直流電力変換装置」を導入するとともに、太陽光発電システムも導入するなど、様々なエコメニューが用意されている[9]。
年表
[編集]- 1904年(明治37年)2月1日:官設鉄道の灘信号所として開設。
- 1907年(明治40年)8月20日:神戸港駅へ至る貨物支線の開通と同時に灘聯絡所に改称。
- 1910年(明治43年)10月1日:灘駅として開業(貨物駅)。
- 1917年(大正6年)12月1日:現在の灘駅が開業したことに伴い、東灘駅に改称(貨物駅)。
- 1972年(昭和47年)10月1日:貨物の取り扱いが廃止され、東灘操車場に格下げ。
- 1981年(昭和56年)4月1日:規模を縮小し、東灘信号場に格下げ。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の信号場になる。
- 2003年(平成15年)12月1日:神戸港駅への貨物支線(神戸臨港線)が廃止される。
- 2004年(平成16年)8月7日:廃止された神戸臨港線に残っていた線路の撤去が完了。
- 2005年(平成17年)11月26日:留置線と待避線の撤去が完了。
- 2010年(平成22年)
- 2013年(平成25年)5月2日:まや駅(仮称)の駅建設工事が開始される。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)3月26日:東灘信号場を旅客駅に格上げする形で摩耶駅が開業[2][7]。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入される[11]。
駅構造
[編集]内側・緩行線の上下線間に島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。外側・列車線にはホームは設置されていないが、上下線それぞれに待避線が設けられており、貨物列車の待避などに使われている。 アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA及び交通系ICカードが利用可能。
開業当初からみどりの窓口は設置されていないが、みどりの券売機プラスが設置されている。
接近メロディ
[編集]2007年(平成19年)3月18日以降に開業したJR京都線・JR神戸線の新駅には、駅独自の接近メロディが導入されていたが、当駅には導入されておらず、JR神戸線標準接近メロディの「さざなみ」の音質をアレンジしたものが流れる。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | JR神戸線 | 上り | 尼崎・大阪方面[12] |
2 | 下り | 三ノ宮・姫路方面[12] |
- 2番のりばは8両編成対応、1番のりばは12両編成対応で、通常時は西明石方面の4両編成分はロープで閉鎖されている。これは前述の通り、当駅以東での輸送障害時に最大12両編成で運転される快速を1番のりばで折り返すためである。ただし、三ノ宮駅 - 当駅間は回送扱いとなる。
ダイヤ
[編集]上下とも、普通列車が毎時8本が発着する。朝夕は本数が増加する。
利用状況
[編集]「兵庫県統計書[13]」によると、2022年度の1日平均乗車人員は6,251人である。
「神戸市統計書」(神戸市企画調整局総合計画課・編)及び「兵庫県統計書[13]」によると、開業以降の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
2016年 | 3,830 | [14] |
2017年 | 4,806 | [15] |
2018年 | 5,513 | [16] |
2019年 | 5,785 | [17] |
2020年 | 5,241 | [18] |
2021年 | 5,729 | [19] |
2022年 | 6,251 | [20] |
駅周辺
[編集]北口
[編集]- JR摩耶駅NKビル
- 医療法人寛仁会 吉田アーデント病院
(以前は王子動物園前にあった) - Foods Market satake
- 医療法人寛仁会 吉田アーデント病院
- セブンイレブン ハートイン灘北通り6丁目店
- 水道筋商店街
- スーパーマルハチ 王子公園店
- 灘中央筋商店街
(スーパーマルハチの創業地があった) - 兵庫県道198号東灘停車場線
- 神戸水道筋郵便局
- ハローワーク灘
- 阪急電鉄神戸本線王子公園駅
南口
[編集]バス路線
[編集]隣の駅
[編集]かつて存在していた路線
[編集]- 日本貨物鉄道(JR貨物)
- 東海道本線貨物支線(神戸臨港線、2003年12月1日廃止)
- 東灘信号場 - 神戸港駅
脚注
[編集]- ^ “JRまや新駅はエコ駅舎 ブレーキで発生した電力利用”. 神戸新聞. (2014年6月20日) 2016年3月26日閲覧。
- ^ a b c 『JR神戸線(東海道線)六甲道・灘間新駅 駅名の決定について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2015年10月2日 。2015年10月5日閲覧。
- ^ “JR西日本、神戸線の新駅は「摩耶」「東姫路」…来春開業”. レスポンス. 株式会社イード (2015年10月2日). 2015年10月5日閲覧。
- ^ “JR西日本、神戸線に列車の回生電力を活用する新駅「摩耶駅」を2016年春に開業 飛び立つ白鷺の姿を演出した新駅「東姫路駅」も同時期に”. トラベル Watch. インプレス. 2015年10月5日閲覧。
- ^ “JR西日本、兵庫県のJR神戸線新駅「摩耶」「東姫路」に決定 - 2016年春開業”. マイナビニュース (マイナビ). (2015年10月2日) 2015年10月5日閲覧。
- ^ a b “JR西、神戸線に新駅設置 沿線価値向上へ開発攻勢”. 日本経済新聞. (2010年10月7日) 2016年3月25日閲覧。
- ^ a b 『平成28年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2015年12月18日 。2016年1月24日閲覧。
- ^ a b 『JR神戸線(東海道本線)六甲道・灘間新駅設置について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2010年12月14日。オリジナルの2010年12月18日時点におけるアーカイブ 。2015年10月5日閲覧。
- ^ 『六甲道・灘間に設置予定の新駅で、エコで快適な駅づくりを目指します』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2014年6月19日 。2016年1月24日閲覧。
- ^ 『JR神戸線 六甲道~灘駅間 新駅設置工事の工事用足場が倒れて線路を支障した事象の推定原因について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2015年12月15日 。2016年1月24日閲覧。
- ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!
- ^ a b “摩耶駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月12日閲覧。
- ^ a b 兵庫県統計書
- ^ 兵庫県統計書(平成28年)14.3 西日本旅客鉄道株式会社駅別旅客運輸状況
- ^ 兵庫県統計書(平成29年)14.3 西日本旅客鉄道株式会社駅別旅客運輸状況
- ^ 兵庫県統計書(平成30年)14.3 西日本旅客鉄道株式会社駅別旅客運輸状況
- ^ 兵庫県統計書(令和元年)14.3 西日本旅客鉄道株式会社駅別旅客運輸状況
- ^ 兵庫県統計書(令和2年)14.3 西日本旅客鉄道株式会社駅別旅客運輸状況
- ^ 兵庫県統計書(令和3年)14.3 西日本旅客鉄道株式会社駅別旅客運輸状況
- ^ 兵庫県統計書(令和4年)14.3 西日本旅客鉄道株式会社駅別旅客運輸状況
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 摩耶駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道