岩舟町
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いわふねまち 岩舟町 | |||||
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廃止日 | 2014年(平成26年)4月5日[1] | ||||
廃止理由 |
編入合併[1] 岩舟町→栃木市[1] | ||||
現在の自治体 | 栃木市[1] | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 関東地方 | ||||
都道府県 | 栃木県 | ||||
郡 | 下都賀郡 | ||||
市町村コード | 09367-0 | ||||
面積 | 46.74 km2 | ||||
総人口 |
17,575人 (推計人口、2014年4月1日) | ||||
隣接自治体 | 栃木市・佐野市 | ||||
町の木 | コナラ | ||||
町の花 | コスモス | ||||
岩舟町役場 | |||||
所在地 |
〒329-4392 栃木県下都賀郡岩舟町大字静5132-2 | ||||
外部リンク | 岩舟町 | ||||
座標 | 北緯36度19分07秒 東経139度39分22秒 / 北緯36.31872度 東経139.65606度座標: 北緯36度19分07秒 東経139度39分22秒 / 北緯36.31872度 東経139.65606度 | ||||
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ウィキプロジェクト |
岩舟町(いわふねまち)は、栃木県下都賀郡に属していた町。2014年(平成26年)4月5日に栃木市に編入合併された[1](2013年8月23日告示)。編入前の栃木市(西方地域を除く)への通勤率は20.4%、佐野市への通勤率は17.5%(いずれも平成22年国勢調査)。
2024年(令和6年)現在、編入合併によって消滅した最後の市町村となっている。(単独市制を含むと福岡県筑紫郡那珂川町)
地理
[編集]歴史
[編集]沿革
[編集]- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、畳岡村・下津原村・静村・鷲巣村の区域をもって岩舟村が発足。
- 1956年(昭和31年)9月30日 - 岩舟村が小野寺村・静和村と合併し、改めて岩舟村が発足。
- 1962年(昭和37年)4月1日 - 岩舟村が町制施行して岩舟町となる。
- 1990年(平成 2年)6月1日 - 藤岡町と境界変更。
- 1992年(平成 4年)7月1日 - 大平町と境界変更。
- 1994年(平成 6年)12月1日 - 大平町と境界変更。
- 2014年(平成26年)4月5日 - 栃木市に編入。同日岩舟町廃止。旧町域は栃木市岩舟地域となる[1]。
町域の変遷
[編集]岩舟町域の変遷 | |||||
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明治時代以前 | 明治時代 - 現在 | ||||
下 都 賀 郡 |
和泉村 | 明治22年4月1日 下都賀郡 静和村 |
昭和31年9月30日 下都賀郡 岩舟村 |
昭和37年4月1日 町制 下都賀郡 岩舟町 |
平成26年4月5日 編入 栃木市 |
三和村 | |||||
静戸村 | |||||
五十畑村 | |||||
曲ケ島村 | |||||
静村 | 明治22年4月1日 下都賀郡 岩舟村 | ||||
鷲巣村 | |||||
畳岡村 | |||||
下津原村 | |||||
小野寺村 | 明治22年4月1日 下都賀郡 小野寺村 | ||||
古江村 | |||||
上岡村 | |||||
下岡村 | |||||
三谷村 | |||||
新里村 |
栃木市編入までの沿革
[編集]2014年の栃木市への編入が決定するまで長期にわたる紆余曲折があった。
- 2003年
- 2004年
- 2007年
- 2008年
- 2009年
- 2010年
- 2011年
- 1月23日 - 栃木市との合併協議会設置の是非を問う住民投票が行われ、賛成5,963票、反対4,843により栃木市との間に合併協議会の設置を決定[12][13]。
- 4月8日 - 栃木市、岩舟町の1市1町による「栃木市・岩舟町合併協議会」が設置される。
- 8月28日 - 住民に合併についての意思を問う住民投票が行われる。投票は3択で行われ、「栃木市と合併する」が6,485票、「佐野市と合併する」が5,037票、「合併しない」が280票となる。この投票結果を受けて茂呂町長は佐野市との合併協議会を廃止することを表明し、あわせて町長辞任を示唆[14][15]。
- 8月30日 - 栃木市との合併を主張する住民団体「岩舟町を考える会」は茂呂町長の解職請求の是非を問う住民投票の実施のための署名簿を町選挙管理委員会に提出。署名簿の署名数は5,645人分で本請求に必要な5,111人(6月2日時点の有権者15,333人の3分の1)を上回っている[16]。
- 9月21日 - 佐野市との合併協議会において茂呂町長からの合併協議会廃止の申し入れが報告され、議会の議決を経て同年10月31日付で合併協議会の廃止が決定[17]。
- 9月22日 - 町議会で茂呂町長は進退について議員から質問され、町長は引責辞任せずに栃木市との合併を進める考えを表明[18]。
- 10月17日 - 住民団体「岩舟町を考える会」が町選挙管理委員会に提出した茂呂町長の解職請求の是非を問う住民投票の実施のための署名簿について、審査の結果、5,278人分の署名が有効と認められたため、同会は町選管に町長に対する解職請求を本請求し、町選管は同日付で請求を受理[19][20]。
- 10月31日 - 佐野市・岩舟町合併協議会が廃止される。
- 11月1日 - 佐野市との合併協議会が廃止されたことを受け、茂呂町長が町議会議長に辞職願を提出[21]。
- 11月21日 - 茂呂町長が同日付で辞職したため、同年12月11日予定の町長の解職請求の是非を問う住民投票は行われないことが決まった[22]。
- 12月20日 - 町長選挙と町議会議員補欠選挙(欠員1)が告示され、町長選は住民団体「岩舟町を考える会」副会長の市村隆、町議補選は同会幹事の鈴木孝雄の他に立候補の届け出がなく、両名の無投票での初当選が決まった[23]。
- 2013年
- 2014年
- 4月5日 - 栃木市に編入[1]。2005年1月から約10年間で計14回に及んだ栃木県における『平成の大合併』の最後を締め括る形となった[27]。同時に岩舟町は、2024年8月末時点で日本国内において市町村合併により消滅した最後の自治体ともなっている。
栃木市との合併(法定)
[編集]合併協議 基本決定事項
[編集]- 合併後の新市のすがた
編入後は地域自治区「岩舟町」が新設された。
人口
[編集]平成22年時点のデータを示す。
岩舟町と全国の年齢別人口分布(2005年時点) | 岩舟町の年齢・男女別人口分布(2005年時点) | |||||||||||||||||||||||||||
岩舟町の人口の推移 | ||||||||||||||||||||||||||||
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総務省統計局 国勢調査より |
15歳以上就業者について
[編集]当地に常住する15歳以上就業者は9,280人。うち他市区町村で従業している者は5,556人と、全体の59.9%である。他市区町村への従業先1位は栃木市(旧上都賀郡西方町を除く)の1,889人、2位は佐野市の1,626人、3位は小山市の586人、4位は足利市の251人、5位は宇都宮市の149人。
※平成22年国勢調査による
行政
[編集]- (旧)岩舟村長
代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
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1 | 新井栄蔵 | 1889年(明治22年)5月 | 1893年(明治26年)5月 | |
2 | 鈴木竹蔵 | 1893年(明治26年)5月 | 1894年(明治27年)4月 | |
3 | 富山駒吉 | 1894年(明治27年)4月 | 1896年(明治29年)12月 | |
4 | 小島孫助 | 1896年(明治29年)12月 | 1897年(明治30年)12月 | |
5 | 荻原団蔵 | 1897年(明治30年)12月 | 1898年(明治31年)4月 | |
6 | 小林要之助 | 1898年(明治31年)4月 | 1922年(大正11年)2月 | |
7 | 荻原甲造 | 1922年(大正11年)2月 | 1930年(昭和5年)3月 | |
8 | 小林要之助 | 1930年(昭和5年)3月 | 1936年(昭和11年)6月 | |
9 | 永島光三郎 | 1936年(昭和11年)6月 | 1938年(昭和13年)11月 | |
10 | 荻原甲造 | 1938年(昭和13年)11月 | 1939年(昭和14年)8月 | |
11 | 石川光士 | 1939年(昭和14年)10月 | 1945年(昭和20年)12月 | |
12 | 高岩林吉 | 1946年(昭和21年)2月 | 1946年(昭和21年)12月 | |
13 | 旭岡義俊 | 1947年(昭和22年)4月 | 1951年(昭和26年)4月 | |
14 | 高岩林吉 | 1951年(昭和26年)4月 | 1956年(昭和31年)9月 |
- (新)岩舟村長
代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
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1 | 相良行一 | 1956年(昭和31年)11月11日 | 1960年(昭和35年)11月10日 | |
2 | 寺内正 | 1960年(昭和35年)11月11日 | 1962年(昭和37年)3月31日 | 元小野寺村長 |
- 岩舟町長
代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
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1 | 寺内正 | 1962年(昭和37年)4月1日 | 1964年(昭和39年)11月10日 | (新)岩舟村長から引き続き着任 |
2 | 森田正義 | 1964年(昭和39年)11月11日 | 1980年(昭和55年)11月10日 | 元衆議院議員 |
3 | 渡辺芳美 | 1980年(昭和55年)11月11日 | 2000年(平成12年)11月10日 | |
4 | 栃木実 | 2000年(平成12年)11月11日 | 2008年(平成20年)8月15日 | |
5 | 針谷育造 | 2008年(平成20年)9月14日 | 2009年(平成21年)8月9日 | |
6 | 茂呂幸司 | 2009年(平成21年)9月27日[28] | 2011年(平成23年)11月21日 | |
7 | 市村隆 | 2011年(平成23年)12月25日[29] | 2014年(平成26年)4月4日 |
出典:『栃木県町村合併誌 第五巻』, p. 262、『栃木県町村会七十年史』, p. 496-497
広域行政
[編集]- 栃木地区広域行政事務組合 - 栃木市、下都賀郡岩舟町の1市1町により設置されていた事務組合。
警察
[編集]- 栃木警察署管内
- 和泉駐在所
- 静駐在所
- 下津原駐在所
- 小野寺駐在所
消防
[編集]- 佐野地区広域消防組合消防本部佐野消防署東分署
地域
[編集]町名一覧
[編集]現在は「下都賀郡岩舟町大字○○」から「栃木市岩舟町○○」に変更されている。
教育
[編集]- 栃木県立栃木農業高等学校 岩舟農場
中学校
[編集]小学校
[編集]- 岩舟町立岩舟小学校
- 岩舟町立静和小学校
- 岩舟町立小野寺南小学校
- 岩舟町立小野寺北小学校
郵便
[編集]郵便番号は「329-43xx」が該当する。集配局は町内全域が岩舟郵便局の管轄となる。
郵便局
[編集]- 岩舟郵便局 (07057)
- 岩舟新里郵便局 (07166)
- 岩舟静和郵便局 (07224)
- 宮の下簡易郵便局 (07717)
電話番号
[編集]町内全域が栃木MAの管轄となり、市外局番は「0282」。収容局は一部地域(後述)を除き以下のビルが該当し、市内局番は以下の通り。
- 岩舟局:54、55
- 小野寺局:57
下記地域は岩舟町外の収容局が管轄となる。
- 栃木大平局:43、44、45
- 大字静戸の一部地域が該当。
交通
[編集]鉄道
[編集]路線バス
[編集]- ふれあいバス
- 藤岡線:田口自動車板金前 - 朝田屋食堂前 - 和泉駐在所前 - 川島商店前 - 金子商店前
道路
[編集]- 高速道路
- 一般国道
- 主要地方道
- 栃木県道11号栃木藤岡線(藤岡街道)
- 栃木県道36号岩舟小山線(旧・国道50号)
- 栃木県道67号桐生岩舟線(旧・国道50号)
- 栃木県道75号栃木佐野線
- 一般県道
- 栃木県道130号静和停車場線
- 栃木県道133号岩舟停車場線
- 栃木県道160号和泉間々田線
- 栃木県道168号静藤岡線(現・栃木市道)
- 栃木県道282号中岩舟線(現・栃木県道282号中藤岡線)
名所・旧跡
[編集]出身人物
[編集]- 酒造業の傍ら所得税調査委員、栃木県南早稲田校友会会長を務めた[30]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h 長田舞子(2014年4月5日). “市町村合併:きょう、新栃木市誕生 岩舟町編入合併、16万4024人に”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ “合併協議会だより 創刊号” (PDF). 大平町・岩舟町・藤岡町合併協議会 (2003年). 2011年1月25日閲覧。
- ^ “合併協議会だより 第2号” (PDF). 大平町・岩舟町・藤岡町合併協議会 (2003年). 2011年1月25日閲覧。
- ^ “合併協議会だより 第4号” (PDF). 大平町・岩舟町・藤岡町合併協議会 (2004年). 2011年1月25日閲覧。
- ^ 大平町・岩舟町・藤岡町合併協議会 (2004年). “最新ニュース 大平町・岩舟町・藤岡町合併協議会の廃止について”. 2011年1月25日閲覧。
- ^ 大平町・岩舟町・藤岡町合併協議会 (2004年). “最新ニュース 大平町・岩舟町・藤岡町合併協議会を廃止する議案が可決”. 2011年1月25日閲覧。
- ^ “栃木県市町村合併推進審議会 過去の開催結果 第7回” (PDF) (2007年). 2010年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月25日閲覧。
- ^ 岩舟町 (2008年). “住民投票の結果の公表 岩舟町の合併についての意思を問う住民投票の結果”. 2011年1月25日閲覧。
- ^ 共同通信 (2009年8月9日). “栃木・岩舟町長のリコール成立 合併めぐり”. 2011年8月31日閲覧。
- ^ 共同通信 (2009年9月27日). “合併推進派の茂呂氏初当選 リコールの栃木・岩舟町長選”. 2011年8月31日閲覧。
- ^ a b 栃木市・岩舟町合併協議会. “栃木市・岩舟町合併協議会/協議会の概要/経過”. 2011年10月1日閲覧。
- ^ 岩舟町 (2011年). “栃木市を合併対象市町村とする合併協議会設置協議についての投票の結果の公表”. 2011年1月25日閲覧。
- ^ “栃木との合併協「賛成」 岩舟町住民投票”. 下野新聞: p. 1. (2011年1月24日)
- ^ 岩舟町 (2011年). “住民投票の開票速報(確定)”. 2011年9月22日閲覧。
- ^ “「栃木と合併」選択 岩舟住民投票 町長、引責辞任を示唆”. 下野新聞: p. 1. (2011年8月29日)
- ^ “町長解職請求の住民投票に向け 5645人分の署名提出”. 下野新聞: p. 5. (2011年8月31日)
- ^ “法定協 来月末廃止へ 茂呂町長申し入れ、陳謝”. 下野新聞: p. 22面. (2011年9月22日)
- ^ “岩舟住民投票で「栃木」選択 町長「引責辞任ない」 町議会答弁”. 下野新聞: p. 7. (2011年9月23日)
- ^ “栃木市との合併目指す住民団体 岩舟町長解職へ本請求 60日以内に住民投票”. 下野新聞: p. 5. (2011年10月18日)
- ^ “岩舟町選管告示第87号” (PDF). 岩舟町選挙管理委員会 (2011年10月17日). 2011年10月20日閲覧。
- ^ “岩舟町長が辞表 佐野と合併協廃止受け 町長選来月濃厚”. 下野新聞: p. 1. (2011年11月2日)
- ^ “岩舟町長が辞職 住民投票中止に”. 下野新聞: p. 20. (2011年11月22日)
- ^ “岩舟町長選 市村氏が無投票初当選 栃木と「納得いく合併を」”. 下野新聞: p. 1. (2011年12月21日)
- ^ “栃木と岩舟合併調印 新市来年4月5日発足へ”. 下野新聞: p. 1. (2013年2月15日) 2013年2月16日閲覧。
- ^ “栃木・岩舟 議会で関連4議案可決 来年4月、新・栃木市発足”. 下野新聞: p. 22. (2013年2月26日)
- ^ “栃木・岩舟が合併申請 知事「住民合意に尽力を」”. 下野新聞: p. 5. (2013年3月28日) 2013年3月28日閲覧。
- ^ 日本国内全体を含めても『平成の大合併』の最後である。
- ^ 『全国市町村要覧』平成23年版、第一法規, p. 130
- ^ 『全国市町村要覧』平成24年版、第一法規, p. 130
- ^ a b 『早稲田大学紳士録 昭和15年版』サ398頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年5月12日閲覧。
注釈
[編集]参考文献
[編集]- 早稲田大学紳士録刊行会編『早稲田大学紳士録 昭和15年版』早稲田大学紳士録刊行会、1939年。
- 『栃木県町村合併誌 第五巻』 栃木県、1958年3月。
- 『栃木県町村会七十年史』 栃木県町村会、1991年6月18日。
関連項目
[編集]- 栃木県の廃止市町村一覧
- 栃木都市圏
- 秒速5センチメートル(作品舞台)
- 岩船山クリフステージ