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山県郡

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広島県山県郡の位置

山県郡(やまがたぐん)は、広島県安芸国)の

人口21,600人、面積988.09km²、人口密度21.9人/km²。(2024年10月1日、推計人口

以下の2町を含む。

概要

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中国山地の標高300 - 800mに位置し、西中国山地国定公園に指定された1,000m程度の山々に囲まれた山間地域。農林業・観光・レジャーが主な産業である。

郡域

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1878年明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記2町から北広島町の一部(西八幡原の一部)をのぞいた区域にあたる。

歴史

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江戸時代

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  • 天保7年(1836年) - 天保の飢饉が深刻化し、前年からの死者数が3,700人を超えた。12月頃には困窮した多数の農民らが広島城下に流入。藩は翌年にかけて農民らを仏護寺に集め食事を施し、路銀を与えて帰村させた[1]

近世以降の沿革

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本地村、石井谷村、木次村、南方村、丁保余原村、川井村、壬生村、古保利村、後有田村、有田村、川東村、惣森村、川西村、春木村、蔵迫村、舞綱村、下石村、寺原村、有間村、今田村、川戸村、大塚村、大朝村、宮迫村、新庄村、岩戸村、中山村、海応寺村、上石村、志路原村、田原村、筏津村、今吉田村、吉木村、阿坂村、西宗村、中原村、都志見村、戸谷村、長笹村、穴村、坪野村、津浪村、加計村、下筒賀村、下殿河内村、上殿河内村、中筒賀村、上筒賀村、戸河内村、橋山村、中祖村、政所村、荒神原村、雲耕村、宮地村[2]、東八幡原村、西八幡原村、土橋村、奥原村、草安村、苅屋形村、南門原村、大利原村、才乙村、奥中原村、川小田村、細見村、小原村、大暮村、米沢村、移原村、高野村、溝口村
  • 明治4年7月14日1871年8月29日) - 廃藩置県により広島県の管轄となる。
  • 明治11年(1878年11月1日 - 郡区町村編制法の広島県での施行により、行政区画としての山県郡が発足。郡役所が加計村に設置。
  • 明治15年(1882年) - 上殿河内村が改称して上殿村となる。
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の各村が発足。(20村)
    • 加計村 ← 加計村、津浪村(現・安芸太田町)
    • 殿賀村 ← 下殿河内村、下筒賀村(現・安芸太田町)
    • 上殿村(単独村制。現・安芸太田町)
    • 筒賀村 ← 中筒賀村、上筒賀村(現・安芸太田町)
    • 戸河内村(単独村制。現・安芸太田町)
    • 八幡村 ← 東八幡原村、西八幡原村(現・北広島町)
    • 雄鹿原村 ← 政所村、雲耕村、宮地村、中祖村、荒神原村、橋山村(現・北広島町)
    • 中野村 ← 大利原村、南門原村、草安村、苅屋形村、土橋村、奥原村、才乙村、奥中原村、川小田村、細見村(現・北広島町)
    • 山廻村 ← 溝口村、高野村、移原村、大暮村、米沢村、小原村(現・北広島町)
    • 大朝村 ← 大塚村、筏津村、大朝村、田原村(現・北広島町)
    • 新庄村 ← 新庄村、宮迫村、岩戸村(現・北広島町)
    • 川迫村 ← 川戸村、中山村、蔵迫村、舞綱村(現・北広島町)
    • 八重村 ← 石井谷村、有田村、古保利村、春木村、今田村、後有田村、寺原村、有間村(現・北広島町)
    • 壬生村 ← 壬生村、川西村、川東村、惣森村、川井村、丁保余原村(現・北広島町)
    • 南方村 ← 南方村、木次村(現・北広島町)
    • 本地村(単独村制。現・北広島町)
    • 吉坂村 ← 今吉田村、阿坂村、吉木村(現・北広島町)
    • 原村 ← 中原村、西宗村、志路原村、海応寺村、上石村、下石村(現・北広島町)
    • 都谷村 ← 都志見村、戸谷村、長笹村(現・北広島町)
    • 安野村 ← 穴村、坪野村(現・安芸太田町)
  • 明治31年(1898年2月10日 - 加計村が町制施行して加計町となる。(1町19村)
  • 明治32年(1899年7月1日 - 郡制を施行。
  • 明治37年(1904年5月1日 - 壬生村が町制施行して壬生町となる。(2町18村)
  • 大正11年(1922年1月1日 - 八重村が町制施行して八重町となる。(3町17村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年
    • 1月1日 - 大朝村が町制施行して大朝町となる。(4町16村)
    • 7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和3年(1928年)4月1日 - 山廻村が改称して美和村となる。
  • 昭和8年(1933年8月1日 - 戸河内村が町制施行して戸河内町となる。(5町15村)
  • 昭和28年(1953年12月1日 - 八幡村が島根県那賀郡波佐村の一部(波佐字滝平の一部)を編入(越境合併[3]
  • 昭和29年(1954年
    • 8月1日 - 加計町・殿賀村が合併し、改めて加計町が発足。(5町14村)
    • 11月3日 - 八重町・壬生町・南方村・本地村・川迫村が合併して千代田町が発足。(4町11村)
  • 昭和30年(1955年3月31日 - 大朝町・新庄村が合併し、改めて大朝町が発足。(4町10村)
  • 昭和31年(1956年
    • 3月31日 - 吉坂村・原村・都谷村が合併して豊平町が発足。(5町7村)
    • 9月1日 - 戸河内町・上殿村が合併し、改めて戸河内町が発足。(5町6村)
    • 9月30日(6町1村)
      • 加計町・安野村が合併し、改めて加計町が発足。
      • 八幡村・雄鹿原村・中野村・美和村が合併して芸北町が発足。
  • 平成16年(2004年10月1日 - 加計町・筒賀村・戸河内町が合併して安芸太田町が発足。(5町)
  • 平成17年(2005年2月1日 - 芸北町・大朝町・千代田町・豊平町が合併して北広島町が発足。(2町)

変遷表

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自治体の変遷
明治以前 明治初年 - 明治22年 明治22年
4月1日
町村制施行
明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和64年 平成元年 - 現在 現在
加計村 加計村 加計村 明治31年2月10日
町制 加計町
昭和29年8月1日
加計町
昭和31年9月30日
加計町
平成16年10月1日
安芸太田町
安芸太田町
津浪村 津浪村
下殿河内村 下殿河内村 殿賀村 殿賀村
下筒賀村 下筒賀村
穴村 穴村 安野村 安野村 安野村
坪野村 坪野村
戸河内村 戸河内村 戸河内村 昭和8年8月1日
町制 戸河内町
戸河内町 昭和31年9月1日
戸河内町
上殿河内村 明治15年
改称 上殿村
上殿村 上殿村 上殿村
中筒賀村 中筒賀村 筒賀村 筒賀村 筒賀村 筒賀村
上筒賀村 上筒賀村
大塚村 大塚村 大朝村 大正15年1月1日
町制 大朝町
大朝町 昭和30年3月31日
大朝町
平成17年2月1日
北広島町
北広島町
筏津村 筏津村
大朝村 大朝村
田原村 田原村
新庄村 新庄村 新庄村 新庄村 新庄村
宮迫村 宮迫村
岩戸村 岩戸村
壬生村 壬生村 壬生村 明治37年5月1日
町制 壬生町
昭和29年11月3日
千代田町
千代田町
川西村 川西村
川東村 川東村
惣森村 惣森村
川井村 川井村
丁保余原村 丁保余原村
石井谷村 石井谷村 八重村 大正11年1月1日
町制 八重町
有田村 有田村
古保利村 古保利村
春木村 春木村
今田村 今田村
後有田村 後有田村
寺原村 寺原村
有間村 有間村
川戸村 川戸村 川迫村 川迫村
中山村 中山村
蔵迫村 蔵迫村
舞綱村 舞綱村
本地村 本地村 本地村 本地村
南方村 南方村 南方村 南方村
木次村 木次村
都志見村 都志見村 都谷村 都谷村 都谷村 昭和31年3月31日
豊平町
戸谷村 戸谷村
長笹村 長笹村
中原村 中原村 原村 原村 原村
西宗村 西宗村
志路原村 志路原村
海応寺村 海応寺村
上石村 上石村
下石村 下石村
今吉田村 今吉田村 吉坂村 吉坂村 吉坂村
阿坂村 阿坂村
吉木村 吉木村
政所村 政所村 雄鹿原村 雄鹿原村 雄鹿原村 昭和31年9月30日
芸北町
雲耕村 雲耕村
宮地村 宮地村
中祖村 中祖村
荒神原村 荒神原村
橋山村 橋山村
大利原村 大利原村 中野村 中野村 中野村
南門原村 南門原村
草安村 草安村
苅屋形村 苅屋形村
土橋村 土橋村
奥原村 奥原村
才乙村 才乙村
奥中原村 奥中原村
川小田村 川小田村
細見村 細見村
溝口村 溝口村 山廻村 昭和3年4月1日
改称 美和村
美和村
高野村 高野村
移原村 移原村
大暮村 大暮村
米沢村 米沢村
小原村 小原村
東八幡原村 東八幡原村 八幡村 八幡村 八幡村
西八幡原村 西八幡原村
島根県那賀郡
波佐村の一部[4]
島根県那賀郡
波佐村の一部
島根県
那賀郡
波佐村
島根県那賀郡
波佐村の一部
昭和28年12月1日
八幡村に編入

行政

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歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治11年(1878年)11月1日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

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  1. ^ 中山富広 著 中塚武 監修「第4章 天明~天保期の災害・飢饉と広島藩社会の対応」『気候変動から読み直す日本史6 近世の列島を俯瞰する』p134-135 2020年11月30日 臨川書店 全国書誌番号:23471480
  2. ^ 記載は宮司村。
  3. ^ 同日に比婆郡八鉾村の一部(油木字三井野の一部)が仁多郡八川村に編入されている。
  4. ^ 字滝平の一部

参考文献

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