スギヨ
種類 | 株式会社 |
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略称 | スギヨ |
本社所在地 |
日本 〒926-8603 石川県七尾市府中町員外27番地1 |
設立 |
1962年(昭和37年)1月 (株式会社杉与商店) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 4220001015368 |
事業内容 | 水産練製品の製造・販売など |
代表者 | 代表取締役社長 杉野哲也[1] |
資本金 | 3億円 |
売上高 |
213億円 (2023年6月期) |
純利益 |
△14億8,400万円 (2024年6月期)[2] |
総資産 |
188億2,300万円 (2024年6月期)[2] |
従業員数 | 713名(2023年6月現在) |
決算期 | 6月末日 |
主要子会社 |
|
関係する人物 | 杉野与作(創業者) |
外部リンク | https://www.sugiyo.co.jp/ |
株式会社スギヨ(英語: SUGIYO Co.,Ltd)は、石川県七尾市に本社を置く日本の食品加工メーカー。
概要
[編集]七尾市作事町において、杉野屋与作が練物屋の「杉与商店」を創業したのが始まりとされている[3][4]。1907年(明治40年)、杉与商店がちくわの製造・販売を開始した[3]。
1972年(昭和47年)、「かに風味かまぼこ」である「珍味かまぼこ・かにあし」を製造・販売した会社として知られている[1][5][6][7][8]。
また、長野県においてはソウルフードとなっている「ビタミンちくわ」の元祖でもある[9][10]。地元北陸での販売量は3割程度で、残りの7割は主に長野県で消費されている[11][12]。
沿革
[編集]- 1952年(昭和27年) - ビタミンちくわを発売開始[4][9][11][12]。
- 1962年(昭和37年)1月 - 法人成りにより杉与商店を株式会社杉与商店に組織変更する[4]。
- 1971年(昭和46年)3月 - 株式会社スギヨに商号を変更する[4]。
- 1972年(昭和47年) - カニカマのかにあしを発売開始[1][5][6][7][8]。
- 1983年(昭和58年)10月 - 輸出専用工場として七尾市白馬町に商業団地工場を新築する。
- 1986年(昭和62年)7月 - 米国ワシントン州アナコルテス市にスギヨ U.S.A.,INC. を設立する。
- 1988年(昭和63年)7月 - 茨城県美野里町に関係会社美野里プライムデリカ株式会社(現・美野里デリカ株式会社)を設立する
- 2008年(平成20年)4月- 株式会社高浜と業務提携。
- 2012年(平成24年)3月 - 農業事業部門が独立し農業生産法人 株式会社スギヨファームとなる(石川県内では初の事例)。
- 2016年(平成28年)10月 - 新潟市のマルタ食品株式会社を子会社化する[13]。
- 2017年(平成29年)7月 - マルタ食品株式会社の商号をマルタスギヨ株式会社と改める[14]。
- 2024年(令和6年)1月 - 能登半島地震で工場を被災し、製造が停止していたが、2月末より再開し始める。
所在地
[編集]- 事業所
- 本社・工場 - 石川県七尾市府中町員外 27番地の1
- 東京支店 - 東京都中央区築地4丁目14番15号
- 名古屋支店 - 愛知県名古屋市熱田区伝馬1-7-6
- 北陸支店 - 石川県金沢市広岡2丁目4-10
- 大阪支店 - 大阪府大阪市福島区玉川 1-8-9
- 札幌営業所 - 北海道札幌市西区二十四軒1条1丁目3番1号
- 仙台営業所 - 宮城県塩竈市貞山通3丁目1番10号 株式会社高浜内
- 長野営業所 - 長野県長野市市場 3-51
- 広島営業所 - 広島県広島市西区草津新町 2-17-19
- 福岡営業所 - 福岡県福岡市東区原田 1-43-43B-101
- 工場
- 北陸工場 - 石川県七尾市西三階町10-4-1
- 北海道工場 - 北海道小樽市色内3丁目11-5
- 関東工場 - 茨城県坂東市幸神平27-1
- 商業団地工場 - 石川県七尾市白馬町70部1-21
- 下関流通加工センター - 山口県下関市彦島西山町 4-16-23
主な商品
[編集]現在の商品は、公式サイトの商品情報を参照。
ビタミンちくわ
[編集]1952年(昭和27年)に発売を開始したスギヨのロングセラー商品で、スケトウダラやサメ(アブラツノザメ)のすり身を原料としているちくわである[4][9][15]。ビタミンAやビタミンEが豊富なのが特徴となっている[9][15]。
魚介類が貴重な内陸県(海なし県)の長野県では7割のシェアがあり[9][12][15]、カレーの具材としてビタミンちくわを入れたり[9][11][12][15]、から揚げとして調理する[10]など様々な調理方法で食べられている[9]。
カニカマ
[編集]1972年(昭和47年)に発売を開始[1][5][6][7][8]。当初は「珍味かまぼこかにあし」の商品名で[1][5]、現在の棒状ではなくフレーク状のものとして販売[8]。人工クラゲの開発の過程で、その失敗作がカニの風味に似ていることで誕生したとされている[5][7]。派生商品として、現在の主力商品となっている「香り箱」がある[5]。
また、2022年(令和4年)には発売50周年を記念して、パップコーン(発売時のスギヨの社長・社員を演技)と辻凪子が出演するウェブムービー『カニカマ氏、語る。』を製作[1][7]。スギヨの公式YouTubeチャンネルで配信した[1]。
スギヨ仮面
[編集]スギヨの食育キャラクター。「平和な食卓を愛する勇気とアイデアの戦士」。額にカタカナで「ス」と入っている。モチーフがカニカマのため、スーツのカラーも白地に赤。スギヨの行っている食育活動の一環として石川県内の幼稚園や小学校へ出動し、無償で紙芝居などで食育を行っている。悪役にイヤヨヤダーがいる。
もともとFM西東京の『北脇貴士の大相撲甚句』という番組内での架空のキャラクターであったが、メソポ田宮文明によってキャラクター化、スギヨの食育キャラクターとなった。
- スギヨ仮面プロフィール
- 出生:かにかまの生まれた昭和47年、能登・七尾に生まれる
- 必殺技:カニカマフラッシュ
- モットー:チビッ子たちの元気な食卓を応援するぞ
- キャラクターデザイン:メソポ田宮文明
- テーマ曲:作詞・作曲北脇貴士
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g “お笑いトリオ・パップコーン&女優・辻凪子、「カニカマ」誕生50周年ムービーで“挑戦する大切さ”再認識”. ORICON NEWS (2022年2月2日). 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b 株式会社スギヨ 第63期決算公告
- ^ a b 『図説 七尾の歴史』七尾市役所、2014年10月1日、158頁。
- ^ a b c d e “七尾検定2018受検対策参考書” (PDF). 七尾検定実行委員会. p. 31 (2018年11月1日). 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b c d e f “【こんな時代のヒット力】常に進化していくカニカマの“最高峰” スギヨ「香り箱」”. ZAKZAK (2020年6月3日). 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b c “「偽物」と呼ばれて…築地で人気に火がついた 年5億本のヒット食品”. 朝日新聞デジタル. (2022年5月18日). オリジナルの2022年5月18日時点におけるアーカイブ。 2022年9月27日閲覧。
- ^ a b c d e “22日は「カニカマの日」 今年で誕生50年 ファンクラブの「推し」レシピは?”. 産経ニュース. (2022年5月22日) 2022年9月27日閲覧。
- ^ a b c d “誕生から50年!カニカマはなかなかスゴイんです。”. TBSラジオ (2022年6月27日). 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g “「ビタミンちくわ」の秘密”. 上越タウンジャーナル (2010年8月1日). 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b “安いだけじゃない!スーパー「西友」の大改革:読んで分かる「カンブリア宮殿」”. テレ東プラス (2022年8月18日). 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b c “黒部の味、ちくわカレー再現 スギヨ 元ダム作業員が舌鼓”. 北國新聞. (2021年11月3日). オリジナルの2021年11月3日時点におけるアーカイブ。 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b c d “【長野放送・アナウンサーコラム】小宮山瑞季「ちくわが支えた難工事」”. 産経ニュース. (2022年9月15日) 2022年9月29日閲覧。
- ^ 会社情報 沿革 株式会社スギヨ
- ^ 会社案内 ごあいさつ マルタスギヨ株式会社
- ^ a b c d “黒部ダム建設 支えたカレー”. 北陸中日新聞Web. (2021年11月25日). オリジナルの2021年11月25日時点におけるアーカイブ。 2022年9月29日閲覧。
外部リンク
[編集]- 株式会社スギヨ 公式WEBサイト
- カニカマのスギヨ (@sugiyo_official) - X(旧Twitter)
- 株式会社スギヨ (sugiyo.official) - Facebook
- カニカマのスギヨ (@kanikama_sugiyo_official) - Instagram
- スギヨ - YouTubeチャンネル